ハローアルソン「ハロアル」は歯ブラシ1本でできるボランティア

フィリピン医療を支える会 ハローアルソン

2013年ハローアルソン・フィリピン医療ボランティア
2013年2月9日 10万人の600人

この地区(San Andres Bukid,Paco,Manila)は周囲に6つのバランガイ(集落)から構成されており、約10万人の人達が生活をしています。

そのほとんどが市場での物売りやトライシクル(バイクタクシー)、ペリカン(自転車タクシー)を生業とし、一日の売り上げは約250ペソ(日本円で500円)です。一日を1~2食程度、毎日の主食はご飯にお塩をかけただけの「塩ご飯」で、たまのご馳走は小さな魚が食べられるかどうかの生活をしています。

公立の小学校は無料ですが、最終的に卒業できるのは50%程です。もし、この地区で病気になったらどうするのでしょうか。

選択肢は3つです。

まず第1に市立病院に行きます。しかしここではまず治療費用を支払ってからの診察になります。当然、今日食べることもままならない彼らにとって、治療費用の捻出は大変厳しいものになります。

第2に、国立病院に行きます。ここでは診察は無料です。しかし、その後の薬は自分で全額購入しなければなりません。

ということはどちらの選択をとったとしても治療を受けることなどできるはずもなく、最後の3目の選択肢、「我慢をする」ということを必然的に選ばざるを終えません。

今、私達日本人は世界一の長寿国といわれていますがこの地区の人達の平均寿命は55~65歳ぐらいです。私達よりも10年も、20年も早く命の終焉を迎えるスラムの人達。
「運命」「宿命」という言葉だけでこの「命の不条理」を見過ごして良いのでしょうか。

現地のリーダーが話をします。

「今日、皆さんのお願いしたい患者はおよそ600人です。恐らく今日一日でお願いできる人数の限界だと思います。しかしこのスラムでは10万人の人間がいますので全員治療を希望するでしょう。」

私が「どのようにしてこの600人を決めたのですか。」と尋ねると、リーダーは「私達のチームが事前に全ての世帯を調査し、最も貧しい家庭を選び、尚かつ公平を期す為に各家庭一人のみの治療としています。」

一家で一人の治療。それは10万人のスラムの住人の内、最も貧しい家庭の中で最も困っている人を対象としているということになります。
一生で一度しかない今日という治療・・・これが貧困の現実でした。
気がつくと先程まで曇っていた空に少しずつ日差しが差し込み始めました。

10万人の中の600人。このスラムで生きる子供達にとって、医療、教育、そして将来・・・彼達の未来に明日を生きる「希望」という光が差し込むことは大変困難な状況と言わざるを終えません。無邪気に笑いながら歯ブラシを片手にはしゃぐ子供達の瞳が私の心に悲しい現実を突きつけます。

ゲートの先に見える長蛇の列。事前に配られた600人分の整理券を持たない人達も一縷の望みを抱きながら並んでいます。

治療ブースの入り口
治療ブースの入り口
治療の様子
治療ブースの様子

私は雲の切れ間から見える青空を仰ぎます。「私達の活動は無意味なのだろうか・・」無性のいらだちと虚無感を感じずにはいられません。

その時、ふと、暑さの増す会場に目をやると、そこにはむせかえる室内でみんなが一生懸命活動をしているのが見えます。
子供達が痛みで泣き叫ぶ声。それを必死に励まし勇気付ける高校生達の声。先生達が色々な指示を出す声。歯科衛生士たちが楽しく、元気に歯ブラシを教える声。様々な声がこの会場にこだましています。

「私達の活動は決して無駄ではない・・」
私達の活動がこの現状の全てを変える事など出来ません。しかし、この現実を知ることにより私達の「何か」が変わり、必ずこのバトンを繋げていく先には、世界中の人々が幸せになるための答えがあると信じています。

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