東北地方関東沖大地震 現地報告 第1集
宮城県 七ヶ浜町
私達は更に深刻な被災地へと進む事を決め、仙台東部有料道路を北上し、リアス式海岸で現在地から最も近い七ヶ浜町に向かいました。
午前1時 役場に到着したのは深夜でした。
役場内は非常に寒く職員の方々はデスクの下に段ボールを敷き、毛布一枚を羽織り、睡眠をとっていました。
すると、一人の職員の方が私達に気付き、話を伺うことができました。
「この地区は役場から海辺に沿って傾斜しており、そこに高浜海水浴場が在ります。その周囲に数十件の住宅街がありますが、そこは津波により全滅です・・・」
「現在周囲の中学校やスポーツセンターに大勢の人達がおり、幸い電気と水道はありますが、飲み水としては使用できません。」
「物資等は、高速道路の復旧により何とか入ってはきますが、まだまだ足りません。」
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私達はすぐ近くの「亦楽小学校」が避難場所になっていると聞き、状況を見て参りました。
そこは体育館の中いっぱいに、人が溢れ、体育館の為電気の微調整が出来ず、明るい光の中、毛布一枚で大勢の方がお休みになっておりました。
ステージに目をやるとそこには沢山の段ボールが山積みされ、流通の回復により物資の供給が始まっていることを確認できました。
役場職員の方とご相談した結果、6時頃までは物資の受け付けが困難との事で、更に北上し、今回の被災でも、最も深刻な被害を受けた地域の一つ「南三陸町」に向かうことを決断いたしました。
![]() 宮城県 山元町 |
![]() 東北地方関東沖大地震ボランティア報告 |
![]() 激震地「南三陸町」に到着 |