ハローアルソン「ハロアル」は歯ブラシ1本でできるボランティア

フィリピン医療を支える会 ハローアルソン

2012年ハローアルソン・フィリピン医療ボランティア活動報告書
私たちの未来は・・・ハローアルソンが目指すもの

2012年 2月8日~11日 4日間 フィリピン共和国 マニラ市近郊スラム で行われた ハローアルソン・フィリピン医療ボランティア は物資配付 約1,500人 患者治療数1154名 という結果になりました。

大きな怪我や事故もなく今年も素晴らしい活動が出来たことは、私達の活動をいつもさせて下さる皆さんお一人お一人のお陰です。心から感謝申し上げます。

私達は「ハローアルソン・フィリピン医療を支える会」となり今年で11年目を迎えます。

無償の歯科医療活動・生活物資の支援協力・活動を通じ自らの生活を見直し、無駄のない社会を作り上げる・高校生の参加により真の国際貢献と国際平和を考える。この4つの柱を活動理念とし年間を通して皆さんに呼び掛けています。

昨年の3月11日。私達は一生忘れる事の出来ない悪夢を見ました。私達人類が信じてやまなかった文明の進化。全てに満たされることが「豊かさ」と考え、利便性、効率性の追求こそが発展の証しとしてこの地球に君臨し続けた人間。マグニチュード9.0の大地震は、そんな奢り高ぶった人間たちへ、神の怒りにも似た怒号のような地鳴りとともに巨大な悪魔を生みだし、町を、学校を、職場をすべて破壊し、夢を、思い出を飲みこみ、そして幾万もの尊い命を奪い去りました。絶望と悲しみに打ちひしがれ、そのあとも神は容赦のない恐怖を与えました。放射能という人類の英知の結集がこれからの未来に暗い影を落としていったのです。

私達は全てを失いました。私達は過去も、現在も、そしてそれぞれが夢見ていた未来さえも失いました。しかし、たった一つだけ失わなかったものがあります。たった一つだけ奪う事ができなかったものがあります。それは「心」です。今まですれ違うだけの名前も知らない人間達が、生きるため、立ち上がる為に手を取り合いました。「人と人が支え合う心」それは「思いやり」とも「優しさ」とも呼ばれ、そして「絆」という言葉に生まれ変わり日本中を繋ぎ合せました。大災害の深い爪後に咲いた一滴の希望・・・それは「心」です。

「本当の豊かさ」とはなんでしょうか。年間6億食も捨てられるお弁当が毎日コンビニに並ぶことでしょうか。この国を支え続けた高齢者に対し、金銭を騙しとろうとする詐欺行為を作り上げる社会なのでしょうか。アフリカでは生きるため家族を養う為に売春をし、そして感染し若くして死んでいく女性がいる一方、ブランドのバック欲しさに体を売る日本の若者たち。自己の欲と保身に溺れテレビでは連日のように企業や政治家、大人たちの釈明会見が続く国。親が子を殺め、子が親を殺める。命の尊さや人間の在り方さえも教える事が出来ない現代・・・

全てに満たされ、全てが有り余る社会に生きる私達はいつしか、本当に人間に大切なものを忘れかけているように思います。今回の大災害は「多くの尊い犠牲」により私達の奥底に眠っていた人間としての「心」を呼び起こさせ、人間にとって最も大切なものは何かを考えさせました。それは私達 ハローアルソン が長年にわたり目指していたものと同じです。

フィリピンの劣悪な環境で生きる恵まれない子供たちは「貧困」という問題から、私たちに様々な事を学ばせてくれます。
「目の前に苦しんでいる人がいる」この現実を私達は知りました。その現実を知った今、私達は何をしなければいけないのでしょうか。

今この地球上には様々な問題が生じています。環境、資源、戦争、貧困・・・70億人を超える人間がひしめき合うこの星はすでに軋み始めています。誰しもが幸せに、誰しもが裕福に人生を過ごしたいと願うはずです。では、本当の幸せとは何でしょうか。本当の人間らしい生活とはなんでしょうか。
私はこのフィリピンの子供たちを通じ学びました。

人間にとって最も大切なもの。それは「命」です。しかしそれは決して自分だけの「命」ではありません。人の苦しみ、悲しみ、痛みを自分のことのように感じ、共に支え合い共存しあう「命」。我欲を戒め常に優しさを持つ「命」。そして相手の喜びも自分のことのように幸せと感じられる「命」。全ての人間がこの「様々な命の尊さ」を感じ、生きていくことができれば、この軋みあう地球は素晴らしい星へと変わることでしょう。
私達の活動は今世界中で起きている問題を解決する為のほんの一かけらでしかありません。
しかし、この活動に参加をしてくださる皆さん、そして、これからの明日を担う高校生たちが、その散りばめられた「心の欠片」を繋ぎ合せる「命」になっていただければ嬉しく思います。
それこそが私たちハローアルソンが目指す未来です。

今年も多くの仲間と共に「人間の命の不条理」を学びました。人間は決して平等ではありません。誰もが努力をし、日本人として生まれたわけでもなく、誰もが希望し、あの劣悪な環境で生きることを望んではいません。しかし、運命という不条理の中で一つだけ神が平等に分け与えたものがあるとすれば、それは「心」です。しかし私達は国や言葉、宗教や価値観、人種や肌の色など人間自ら作り上げたフィルターによりその「心」がくもり、傷つき、時として私達人間を冷たく、寂しく、悲しい動物へと変えてしまいます。そのフィルターを取り除くことができるのは、被災地で育んだ、フィリピンの地で学んだ「心」しかありません。

この世界に生じる全ての問題を解決することができるのは、結局は私達人間の「心」でしかないのです。

あるバランガイで私は言いました。「日本の震災後フィリピンの国から多くの義援金を頂いて本当に感謝しています。」するとリーダーが言いました。「私たちの国は日本のように豊かでもなく、お金もありません。ましてやこのスラムの人達は日本にお金を送ることなどできません。ですが、貧しくてもフィリピン中の人間が、毎週必ずミサで神様に祈っています。日本人の魂の鎮魂とこれからの日本の復興を私達は祈っています。すみません。私達にはそれぐらいしか出来る事がなくて・・・」私は胸が熱くなり涙がでました。

本当の豊かさとは何か・・これからも私達ハローアルソンはフィリピンの恵まれない子供たちへ無償の歯科治療と物資の支援活動を通じ、私達人間が本来あるべき姿を学び、考えていきたいと思います。

私たちを支えて下さる皆さんに心からの感謝と、世界中の「尊い命」の平和を祈り、また今日から歩んでいきたいと思います。

 

2012年 ハローアルソン!ハロアル・フィリピン医療を支える会
団長  関口 敬人

 

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活動理念「四本の柱」

  • 現地での歯科医療を中心とした無償の奉仕活動
  • 歯ブラシ・タオル・固形石鹸など物資の支援活動
  • 世界の貧困問題を通じ、自らの生活を見直し「真の豊かさ」について考える
  • 次世代を担う高校生の参加により、真の国際平和と国際責献について考えてもらう

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