ブログ - ボランティアや福祉
祐介先生こんばんは
昨日、京都のアニメーションスタジオの火災によって33人もの人たちが死亡、36人の方が重軽傷を負った大変痛ましい事件が発生しました。
報道では放火の可能性が高いということですが、アニメの聖地ともいわれ世界的にも評価も高く、多くのクリエイターたちの憧れだった場所が一人の凶行によって多くの命が失われてしまいました。
謹んで亡くなわれた方のご冥福とご家族の皆様に哀悼の意を捧げると共に、一刻も早い事件の解明を期待します。
さて、私は先日、小学校からの同級生の友人と二人で昨年から始めた「アユ釣り」に行ってまいりました。
九州や関西、関東では連日雨が続いていましたが、奇跡的にも新潟県村上市では快晴が続き、渇水のため川の水位も日に日に低くなり、あまり良い釣果とは言えませんでした。
そんな中幼馴染と車中にて他愛もない話をしているとき、ふと、彼が最近の某お笑い芸能人たちのいわゆる「闇営業事件」について話始めました。
そして彼との会話の中でとても印象的だったのは、その事件に携わった一組の芸人が謹慎中に高齢者施設などで福祉ボランティアを行うことについてでした。
実は彼は栃木でも数人しかいない認知症介護指導者であり、長年高齢者福祉、認知症介護に携わっている人物でした。
その彼がこう言いました。
「芸能人が不祥事を起こすと、きまってボランティアや福祉と結びつける。
以前も薬物で逮捕された女優だって介護の仕事へと言っておきながら、今ではそんな話題さえもない。
今回だって復帰までのアピールにしか過ぎないのでは。」
「介護の仕事は決して芸能人ののためにあるのではない。」
「このような報道がされるたびに「介護」という素晴らしい仕事が、あたかも不祥事を起こした時の罰のためのものだったり、あしかせのように映るのが本当に腹立たしく悲しい。」
「これでは若者や子供たちが「介護」や「福祉」の仕事が楽しそうに思えないではないか。」
私は隣で聞きながら長年福祉に携わり、日々一生懸命介護の最前線で頑張っている彼だからこそ言える重みのある言葉だと感じていました。
私もその意見には賛成です。
しかし、私は一言だけ彼に言いました。
「犯罪を犯し、罪を犯した人間が何とかして復帰できる社会こそが健全な社会だと思う。
その中で、もちろん介護や福祉がつかの間のに利用されるのは大間違い。
しかし、ボランティアは肉体的、精神的、社会的弱者といわれる人たちに心を込めて無償で尽くすことで、人間本来の在り方を学ばせてもらい、人と人との心の交わりから歪んだ自分自身の過去を浄化させる不思議な力もある。」
「お前の介護のように私のハロアルのように、やり続けるからこそ得られる考え方と、それに少しでも携わることで学ぶ人もいる。
逆に言えばそれだけ介護もボランティアも本当に素晴らしいものだということではないか。」
35年来の友人とのわずかな会話でしたが、私にとって多くのことを考えさせる時間でした。
祐介先生はどう思うでしょうか・・・。
2019年7月19日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人