ブログ - 大切なこと
祐介先生こんばんは。
今夜はハローアルソン・フィリピン医療ボランティアでは、何が一番大切なのかということについて話してみたいと思います。
この活動は第1にフィリピンのスラムの人達に無料の歯科治療をする。
第2にこの活動で使うハブラシ・タオル・石鹸などを日本の皆様に呼びかけて集める。
第3にこの活動を通して日本人の優しさや思いやりを思い起こして貰う。
そして第4にこの活動に高校生にも参加してもらい、この活動をやっている大人達の姿を見てもらい私達に負けない優しい思いやりのある国際人に育ってもらうという4つの柱を基に活動をしています。
この4つの柱のどれも大切な活動なのですが、第2の柱、周りの人達に呼びかけてハブラシ・タオル・石鹸を集めること、更には第4の柱のためにカンパを呼びかけることが非常に難しいと思います。
「自分が困ってもいないのに、ハブラシ・タオル・石鹸を提供してくれませんかとお願いすること」が普段いばっている人に出来るのか・・・・。
更に自分の恥ずかしいという思いを滅して人様に協力をお願いすることが出来るのか・・・・。
普段なら自分を更にかっこよく見せたいと思わないまでも少なくとも普段以下には見られたくないと思うのが人情です。
この活動はそういう見栄やしがらみを越えたところに「本当の幸せ」があることを知ってもらう修行のようなものです。
マニラのスラムの人達を目の当たりにして涙する高校生、そしてその高校生の素直な反応に感動する大人たち・・・・。
これはこれでこの活動のです。
自分とはあまりにもかけ離れた生活を目にして、自分の中に眠っている「素直な心」、ある人はこれを「仏様のような心」というかもしれません。
リスナーの皆様の優しいお母様のようでありしみの心です。
自分の中に眠っていたこういう素晴らしい感性を呼び起こしてもらっても、それで終わってしまったら意味がありません。
その感動を身の回りの人達に素直に語ってくれたらいいのです。
飾る必要はありません。
素直に見たままを語ってくれたらいいのです。
その人があなたと同じ気持ちになるわけではありませんが、その中からあなたと同じ気持ちになってくれる人が必ずでます。
それ以上の人も出てくるから不思議なのです。
私はかつてこの会の関口団長に「先生が音叉になってなり続けると、必ず共鳴してくれる人が出てくるよ」と手紙を書いたことがあります。
今、関口先生の周りには立派な人達ばかりが集まっています。
もしもあの時、関口先生が私の話した「音叉」にならなかったら、今のハローアルソンはありません。
素直になることの大切さを実感した関口先生は修行僧から悟りを開いた様です。
しかしハローアルソンの話をしない人には一つも物資が集まってくることはありませんから喜びが湧きません。
つまりこの活動は素直にやる人とやらない人の差がはっきりと分かる活動で、自分から一歩を踏み出せば必ず道が開けることを証明してくれます。
皆様も周りの人に話してこの喜びを知ってください。
それが「本当の幸せ」だということが分かってもらえると思います。
2018年4月27日 医学博士・歯科医師 林 春二