ハローアルソン「ハロアル」は歯ブラシ1本でできるボランティア

フィリピン医療を支える会 ハローアルソン

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レインボータウンFM「今西祐介のハロアル・レディオ」2012年6月15日は、歌手 イソミチカズヒサさん がゲスト出演しました。

祐介先生こんばんは

6月に入り全国的に梅雨入り宣言が出され、いよいよおよそ2~3週間に渡る「雨の季節」に入っていきますね。

若い時はこの鬱陶しい「雨の時期」があまり好きではありませんが、最近では早朝、朝靄の中シトシトと降り続ける雨が、アジサイの花に雫となって溜まっている様(さま)などを見ると、日本の風情と移りゆく季節の情緒に感動するようにもなりました。

しかし、この時期はカビが多く繁殖し体調を崩しやすい時期でもあります。
当院のスタッフの一人も吐き気と下痢にみまわれ今、自宅で唸っていますので、リスナーの皆さんも十分に気をつけて下さい。

さて、この次の日曜日、6月17日は「父の日」ですね。

祐介先生はお父さんにプレゼントなりお手紙なり何かしてあげる予定はありますか。

普段ではなかなか言えない感謝の言葉もこんな日だからこそ伝えてあげるのも悪くはないと思いますよ。

私は今回、初めて二人の父親にプレゼントを渡すことが出来ます。一人は家内の父。もう一人は今年14年ぶりに再会した実の父です。

子供のころ両親の離婚を期に疎遠になり、連絡を取らなくなって14年という年月が過ぎました。それが今年あることがきっかけで、父親と会うことが出来、今では私の医院に治療に通っています。

先日の休みの日、家内と両方の父親のプレゼントを買いに出掛けると、初めて実の父親に渡すとなると、どんな物が良いか悩みます。
何軒も店を訪れ最終的に薄いピンク色と濃い青色のポロシャツを二枚購入しました。

プレゼントを買うとき、不思議なもので家内は「今の私の父親に似合う物」を選びますが、私は「昔父が着ていた物の思い出」を呼び起こしながら考えているのです。一枚、一枚、シャツを手にしながら記憶の中に眠っていた幼い日々の思い出が走馬燈の様に思い出され、とても幸せな気持ちと、父への感謝の気持ちで胸が熱くなりました。

周りには同じように父の日のプレゼントを買いに来た人たちがいます。

人には色々な事情があり、全てが上手く、全てが幸せにいかず、もしかすると大変な事や、時に辛いことの方が多いのが人生なのかもしれません。

さらに、昨年の震災では多くの方が亡くなり、深い悲しみの中でこの父の日を迎える方々も沢山いらっしゃるでしょう。

そう思うと私は本当に幸せです。これから後何年この日を迎えることが出来るか分かりませんが、これからも親を敬い、感謝し、孝行をしていきたいと思いました。

買ったシャツを包んで貰いながらふと吉田松陰の言葉を思い出しました。

「親思ふ(う)心にまさる親心 けふ(きょう)の音づれ何ときくらん」

子が親を思う気持ちよりも、子を思いやる親の気持ちの方がはるかに強く深い という意味です。

私にとって父親に会わなかった14年間は、結婚もし、子供にも恵まれ、正直あっという間の月日でしたが、父親がずっと大切に持っていた、たった一枚の私の写真が14年前、一緒に旅行に行ったときのものだと知った時、この言葉の意味がようやく分かった気がしました。

祐介先生も一言「有り難う」言ってみてはどうですか・・。

2012年6月15日 ハローアルソン!ハロアル・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

慈しみ

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ハロアル・レディオ » 林春二先生からのお便り
執筆 : 
hayashi 2012-6-8 22:00

祐介先生今晩は。

今年の夏の暑さをうかがわせるような気温になりました。

しかしこの暑さは田や畑の作物にとってだけでなく庭先の花や植木にとっても大切な恵みになります。こうした自然の恵みがなければ私達は生きてはいけないのに自然の力(恵み)にちゃんと感謝しているでしょうか・・・・。

今、5月22日と23日に行って来た福島県浪江町の医療ボランティアの感想文を読むと、ボランティアをすればするほどそのボランティアから大きな贈り物を自分自身が受けていることが分かるようです。

今回に限らず、ハローアルソン・フィリピン医療ボランティアでは一つのボランティアが終わる度に感想文を書いてもらっています。書いてもらうと「その人なり」の動機(どうき)や達成感、そして足りなかったことや反省点が具体的に見えてきます。さまざまな葛藤(かっとう)を乗り越えていく内に自分自身が変えられ、次の活動のエネルギーになっていることがよくわかります。

ボランティアですから自分だけで、出来ることを、出来る時に、出来るだけでやってもいいと思います。しかし周りの人に呼びかけることでさらに大きな影響があることもわかります。私達のように診療所のスタッフだけでなく患者さんに呼びかけて協力してもらっていると、とても大きな影響が出ていることに気付かされます。

診療室では患者さんと歯や身体の話をしますが、それは患者さんに関わることばかりです。
そういう悩みも大切ですがボランティアの協力を患者さんに呼び掛け、協力してもらえるようになると今までより「歯の治療をする人」と「歯の治療をしてもらう人」という関係から、「同じボランティアをする仲間」という意識に変わり、「周りの人に対する」慈しみが出てきます。

診療という冷たい響きを感じる時間から「思いやる」という温かな温室の中にいるような時間に変わっていきます。

まるでイソップ物語の「北風」と「太陽」のような関係です。温かい雰囲気は次から次に穏やかな関係を作り、笑顔の絶えないやさしい診療室に大変化して、患者さんが患者さんを呼んでくれる素晴らしい診療所に変化していくのです。

それでは今夜の歯の一口メモです。 

予防が大切なことは様々な場面で言われてきました。その通りで疑いをはさむ余地はないと思います。
しかしその前にどうして予防をしなければならないかということです。

それは「社会人として」、「家庭人として」、「職場人として」しっかり活躍してもらわなければならないからです。そのために健康な体や歯を守って欲しいと思います。立派な社会人が恵まれない人や困っている人を助けることは当たり前だと思います。

そのために「歯」と「歯肉」を磨く「ハロアルみがき」で自己免疫力を高めてください。

2012年6月8日 医学博士・歯科医師 林 春二

祐介先生こんばんは

先日、2年生になる息子と会話をしていると「お父さん、どうして6月なのに(ごがつあめ)って言うの?」と聞かれました。
私は初め何を言っているのか不思議に思いましたが、すぐにそれは「五月雨」(さみだれ)の間違いだという事に気付きました。と、同時に日本語の素晴らしさと優雅さを彼に教える事になりました。

「五月雨の集めて早し最上川」松尾芭蕉の有名な俳句ですが、6月を表す歌にも五月雨という季語を使います。また「五月晴れ」という様にこれもまた6月に使う言葉です。

6月なのに5月(さつき)という言葉をあてる。これは旧暦が関係しますが、五月雨は梅雨を表し、五月晴れはその梅雨の合間に見られる抜けるような晴天を指します。

現在、世界中には約8000を超える言葉が存在していると言われています。

様々な国で様々な言葉や文化が存在する中、私は日本語の様に言葉一つに多くの様(さま)と意味を持ち、単語自体に深い響きと情緒を感じる原語は日本語だけだと思います。
特に季節を表す言葉の多さと使い方は、私も年を重ねるにつれより深い感動を覚えます。

しかし、その日本語も最近では英語とカタカナ語を混ぜ合い、更に語彙(ごい)を省略し簡略化させ、尚且つ絵文字まで用いるのですから、はっきりいって無茶苦茶です。

ナントカ48もいいですが、もう少し美しい日本語を大切にできる文化を広げなければいけないですね。

さて、今世間では、あの地下鉄サリン事件の指名手配犯の逮捕と、残りの逃走犯の追跡のニュースが連日報道されています。

思い出せば松本サリン事件の時、私達はまだ大学生で、しかも同じ信州松本市に住んでいました。あの時、祐介先生が住んでいたマンションの近くで事件は起き、みんなで大騒ぎになったことを思い出しました。

この菊地被告逮捕の報道後、私の友人で認知症ケア専門士でもある幼馴染と会う機会があり、その時彼がこんな事を言っていました。

「また介護職だよ。悪い奴らが介護を隠れ蓑にして、それがあたかも今までの罪を清算しているかの様に思われている。
別の芸能人は覚せい剤で捕まって、これからは介護の仕事で頑張りたいと言っていたのに、たった2年で芸能界復帰もあるかの様に報道される。
これではいつになったって介護職や福祉の本当の素晴らしさや社会的地位の向上にはつながらない。」

彼は長年ケアマネージャーとして現場で奮闘しながら、認知症専門のケア福祉士の育成をするための全国でも数少ない指導医の一人です。現場の大変さや介護の現実を知っている彼だからこそ、介護という聖職に対する悔しさの表れだったのでしょう。

多くの人間が犠牲になったこの事件にもう少しで終止符が打たれようとしています。被害に遭われた方々に過去の採算などはありませんが、彼女が介護という世界で少しでも人間の心の在り方を感じたのであれば、償いきれない罪を一生涯かけて償ってほしいと願います。

2012年6月8日 ハローアルソン!ハロアル・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

祐介先生こんばんは

6月最初のハロアルレディオ。
関東はあいにくの空模様でしたが、いよいよ全国的に梅雨入り間近といった所でしょうか。

6月は古くは「鳴る神月」とも呼ばれ、この時期は雷が多く、私の地元栃木県那須塩原市は全国的にみても大変雷が多い地域で、恐らく他府県から来られた方々などはその多さと激しさに驚かれることでしょう。
先日も落雷により停電になりましたが、突然の暗闇と全ての電子器機が止まり数秒、数分間、今までの生活が停止すると、やはり不便に感じます。しかし心のどこかにまたすぐに回復するという根拠のない安心感を客観的に考えれば、それこそが便利さにどっぷりとつかった現代人の弱さであり、案の定再び電気が付けばまたいつも通りの生活を得る事が出来ます。そのたった数分間の一連の出来事を省みると、今世間でしきりに話題になっている原発問題を考えずにはいられません。便利さ、快適さ、経済、利潤を得るか、安全、安心、未来を優先するか。

天空にこだまする稲光が「電気」という人類の英知を破壊し、数分間のこの暗闇と静けさは、我々日本人の未来にとって正しい判断を促すため、神があえて与えた6月の雷のように思えます。

さて、最近「生活保護の不正受給」の問題が多くの紙面を賑わせています。

一般的に考えても多くの収入を得ている芸能人の親が生活保護を受けているという内容の記事を読みました。本人達は「不正受給の意識は無い」と言ってはおりますが、通常の常識的な考えから言えば今回のケースはやはり問題があるでしょう。
行政のあり方やシステムにも勿論問題はありますが、私はあまりにも低下した日本人としての心のモラルがとても心配です。この問題についての街頭インタビューの中に「親の面倒を見るのも大変だし自分の生活もあることだから仕方がない」という声がありました。この人達も自分の収入が低かった時期と弁明をしてはいますが、この言葉に今の日本人が無くしてしまった親を思う気持ち、尊敬の念、本当の孝行心の欠落の縮図を感じました。

しかし、彼らの肩を持つつもりは無いですが、親の死をひた隠し、その年金を搾取し続ける者、子が親の面倒を見ず孤独死する者・・そんな事を考えれば、まだましとは言えますがやはり、良識とモラルに欠けた行動には代わりはありません。

社会的にも肉体的にも本当に困っている人達は沢山います。
また、先週訪れた仮設住宅に住まわれている福島市浪江町の高齢者のように、先が見えず、日々不安の中、助けを求めている人達が沢山います。

そんな人達に正しく支援ができるようにするためにはやはり、私達一人一人の良識しかありません。

あの震災から1年以上が過ぎ、あれほど騒がれた「絆」「復興」の言葉より、こんな程度の低い問題が世間を賑わせてどうするんだ!

しかし祐介先生・・最近の男はよく泣きますな。二股がバレたら泣き、自分の過失でまた泣き。もちょっとしっかりしろよ。腹くくった生き方しなさいよ。男の涙ってのはそんな簡単なもんじゃないでしょうに。

6月の雨・・テレビに映る情けない男どもと同じように本当に鬱陶しいものですね・・

2012年6月1日 ハローアルソン!ハロアル・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

さだめ

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ハロアル・レディオ » 林春二先生からのお便り
執筆 : 
hayashi 2012-6-1 21:00

祐介先生今晩は。

庭先のつつじが色とりどりの花を付け庭がやかになってきました。これから日増しに草木が伸びて秋の恵みに向かっていく一番可能性を感じる季節です。

それなのに日本の中に可能性が全く逆でこの先どうなっていくのか不安でどうにもならい人達がいます。

先週行ってきた福島県の皆さん、特に避難している皆さんにとってはその思いが強いと思います。

私達は浪江町の皆さんが避難している二つの仮設住宅に医療ボランティアに行ってきました。
仮設住宅は倉庫のようなまいでとても人が住んでいるとは思えないものでした。まるで悪いことをした人が押し込められているような所をイメージするものでした。

「こんな所にいたら死んでしまう」というのが私の率直な思いでした。

私は普段から高齢者の家や施設に出かけ診療をしていますから様々な高齢者、住宅を見てきました。暖房が全く入っていないのではないかと思うような寒々とした家のこたつに背中を丸めてかがみこんでいる高齢者を見るとかわいそうで、私が引きとってやろうかなと思うこともあります。そこでも生活の匂いはあります。それより悪い印象でした。

仮設住宅に住んでいる皆さんは笑顔で明るくしていますが話が途切れた時、何とも言えない淋しい顔になります。ともかくよくしゃべります。話がれると「淋しさ」や「やるせなさ」に襲われるから話し続けるのだと思います。

浪江町に住んでいた時は畑に出たり田んぼに行ったり一年中忙しく体を動かしていたのです。そしてその実りを3食食べることが出来ました。

それがある日急に避難生活に変わりいつまで続くかわからない放浪生活に変わってしまいました。

まるで何も悪いことをしたわけでもないのにトラックが飛び込んできて危ないからすぐ退去しなさい、と持つものも持たないで追い出されたようなものです。

この先どうなるかわからないまま10万円だけ渡され「これで生活しなさい」、と言われているのです。家に帰りたくても、畑に出たくても出られません。自分のものがあってもなくても同じです。悲しい現実ですが、「一つの救いは町民全員が同じ宿命に流されていたこと」なのかもしれません。と言うには余りにも悲しい運命です。

それから二日後でした。被害者であるにもかかわらず、自分の家に帰るのに許可をもらって浪江町に帰った人がいました。このことだけでも苦痛だったと思います。そして懐かしの我が家にりついてみると大震災の後片付けもしないまま留守にして1年以上経つのですから見るもな状態だったろうと思います。余りにもな現実と今までとられてきた政府や東京電力のやり方に「生きる望み」を持てなかったのだと思います。62歳の男性はそこで自らの命をちました。

これが憲法で基本的人権が保障されている日本の現実なのです。その数は年間3万人を超えています。もちろんダントツの世界一です。浪江町の皆さんにとって1日も早い自宅復帰が来ることをお祈りします。

2012年6月1日 医学博士・歯科医師 林 春二

祐介先生今晩は。

こちら信州は春の盛りですが、朝夕はまだまだ肌寒さを感じる日があります。
雪化粧していた浅間山も青黒い地肌に変わり、ほんの一部に筋状の残雪が見えていたのもすっかり姿を消しました。

どこを向いても若葉が生い茂り、花々はきれいな色を競い合って一年の中でも最も命の「息吹(いぶき)」が感じられる季節になりました。

5月22,23日にボランティアに行った福島市の仮設住宅に住んでいる皆さんの印象とはあまりにも違いすぎて驚いてしまいます。

着の身着のままで放射能から逃れてきたわけですから、生き生きしていられるわけはありません。この先どうなるのか分からない不安、いつ帰れるかわからない不安、そして日増しに老いていく体の不安が拍車をかけているようです。

それにもまして問題なのは、マスコミも政治家も仮設住宅に住んでいる皆さんの本当の悩みを聞いてくれようとしていないというのです。マスコミのインタビューは口をそろえたように「今の気持ちはどうですか」と聞くだけだそうです。

浪江町(なみえまち)の人たちはほとんどが農家ですから、大きな家に住み、自分で野菜やコメを作っていました。それを買って食べることなど考えたこともないそうです。それが自分たちの責任ではなく原発事故に遭い4.5畳、二間の仮設住宅に押し込められ、今は全て買って食べなければならないのですから不満が出るのもうなずけます。

ボランティア班は、物資班と診療班に分かれ、仮設住宅の集会場で診療をさせてもらいました。

座テーブルを器具置きにしてその横に寝てもらい診療に当たりました。

診療メンバーは、ドクター5名、歯科衛生士10名、技工士2名、他7名です。
祐介先生、団長の関口先生も懸命に診療に当たってくれました。

一日目は男性5人女性13人の18人、二日目は男性9人、女性6人の15人でした。
治療内容は入れ歯の修理が最も多く22床、新しく作ったものが5床、レジン充填3人、P処置4人、咬合調整1人、歯磨き指導8人でした。

こういう治療が簡単に出来るのも、普段往診で同じような治療をしているからで、平素からの心掛けが大切なことを改めて気付かされました。

物資班は、お米180キログラム、タオル180枚、カンパを15万円お届けしたほかに、畑でトマト、野菜類の植え込みに協力しました。1日目はあいにくの雨でしたから泥んこになっての農作業でさぞかし大変だったと思います。みんなが苦労して植えてくれた野菜類はしばらくするとおいしい実を付けてくれ、仮設住宅の皆さんに喜んでもらえると思います。

それでは今夜の歯の一口メモです。

「歯は生きる源」ということを、今回も実感しました。
生きるためにどんなときにも、どんなものでもしっかり噛んで唾液を出し、自己免疫力を高めて欲しいと思います。

2012年5月25日 医学博士・歯科医師 林 春二

祐介先生こんばんは

先日の福島県でのボランティア活動お疲れ様でした。

今回は福島県浪江町に住んでいらした住民の方々が原発の影響で避難されている、福島市内の仮設住宅へ、私達のボランティア活動「ハローアルソン・フィリピン医療を支える会」が「歯のお助け隊」として1泊2日のボランティアへ行かせていただくことになりました。

あの震災から1年以上が過ぎ、あれほどテレビや新聞を賑わせた被災地の報道も今は見る影もなく「命をかける」と意気込む首相は、もっぱら消費税増税を連呼し、毎日流れるトップニュースは、この夏の電気料金値上げの報道ぐらいでしょう。この国を導く先生方、「命をかける」所が違うでしょう。

私は今回初めて仮設住宅を訪れました。

そこで待っていたのは「これが本当に日本なのか」と思えるほどの行政の不誠実さと、明らかに記憶から忘れ去られた被災地の姿でした。
4畳2間の狭い室内に年寄り達が寄り添うように暮らし、子供たちや若者たちの声が消えたコミュニティーは、未来の方向性が未だ示されぬまま、只、時間だけが流れていました。

自治会長の話では、今まで農家をやっていた年寄り達は体を動かす事も出来ず、毎日毎日、狭い部屋の中で、まるで死ぬのを待っているみたいだと話します。

しかし、道路一本隔てれば、そこは普段の生活となんら変わりのない町並みが見え、そこに住む人間達は何不自由なく生活をしています。同じ国、同じ日本人がまるで違う環境で暮らし、更に風評被害という人間の最も卑しい心の弱さとズルさに苦しめられている。

歯科医療だけに関して言えば、近隣の医院さえも往診には来ず、なんと震災後初めて治療を受けたというのです。足腰も悪く、自由に移動する術の無い高齢者はただ寂しく小雨の降る仮設住宅で私達の来るのを心待ちにして下さっていました。

リスナーの皆さん。日本中の皆さん。「支援」とは何でしょうか。「絆」とはいったい何でしょうか。

戦後この日本の復興を支え、私達が何不自由なく暮らし「豊かな社会」「経済大国」などと呼べるのは、今、あの狭い畳の部屋で俯きながら、政府の、行政の、私達の助けを求めているお年寄り達のお陰ではないでしょうか。

10万人を超すボランティアも今ではめっきりと数が減り、被災地の瓦礫処理では頑なにその支援を拒む。ある方のお話では「福島の嫁はもらえない」と縁談が破談になったとか。また、東京に身を置いた時期、美容室での会話の中で当然東北訛りが出るでしょう。すると、心無い店員が放射能カウンターで切った髪の毛を測ったなど・・

自分の体が安全ならば良いのか。自分の家族が無事ならばそれで良いのか。自分の地域が汚染されてなければ何もしなくてもよいのか。

私は忘れられない。
左手を亡くされ体の不自由な老婆が、この会の会長 林先生の治療を受け、私達の帰るとき土下座までして「ありがとう、ありがとう」と何度も握手を求めた姿を。
私は忘れない。
私達の車を見えなくなるまで手を振って見送ってくれた浪江町の人達の姿を。
私は決して忘れない。
この震災で苦しんでいる人達の痛みを。

そして誓いました。
絶対に風化はさせない。
絶対に被災地の人達の心の支えになり痛みの分母となることを。

これからもハロアルは、様々な形で被災地の方々への支援を続けていきます。。

2012年5月25日 ハローアルソン!ハロアル・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

発信機

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ハロアル・レディオ » 林春二先生からのお便り
執筆 : 
hayashi 2012-5-18 22:00

祐介先生今晩は。

浅間の山の雪もほんのわずか筋状(すじじょう)に残るだけで裾野の木々も緑が深まってきました。

今日発売の軽井沢新聞の2面にハローアルソン・フィリピン医療ボランティアの報告会の模様が大きく掲載されました。

群馬県から参加した高校生の生方(うぶかた)君の「歯科医師になってまた参加したい」というコメントが取り上げられていて、高校生が活動の柱になっていることを実感します。

私は一週間に数回電車で診療所に通っていますがその時目にする学生の姿にいろいろと感じることがあります。それぞれ特徴があってとてもいいと思います。この中から次の参加者が出て大きく成長してくれることを祈っています。

私達は来週の22.23日に福島県福島市にある浪江町から避難された皆さんが住んでいる仮設住宅へボランティアに行ってきます。
この日を選んだのは平日の方がボランティアの数も少なく役に立つだろうと思ったからです。歯科の悩みを持っている皆さんには出来る限りの治療をし、日常生活に悩みがある方にはそれに対応できるように準備を進めています。

この活動をするにあたって地元の“がんばろう!なみえ復興ボランティアセンター”の皆さんにお願いして無理のない計画を立てさせてもらいました。当院に通っている患者さんにはカンパとお米の提供をお願いして準備しています。

ボランティアをやっていて難しいと思うのは「協力者を集うこと」と「その人たちに継続してやってもらうこと」です。ボランティアはどんなことでも自分の出来ることを、出来る時に、出来るだけやることですから、どうしても「このボランティアをやり続けようという」覚悟が湧きづらい側面を持っています。

ですからボランティアを呼び掛ける人は常に活動を周囲に発信し続ける放送局のようにならなければいけないと思います。聞いている人がいようといまいと一日中電波を出し続けることだと思います。

誰がその電波の周波数の受信機を持っているかわかりません。そして持っていても一日中聞いているわけでもありません。その人が聞いてくれるまで電波を流し続けなければなりません。さらに電波を受けてもその時の内容が相手に届かなければすぐに他のチャンネルに切り替えられてしまうかもしれません。その後またチャンネルを合わせてくれるまで電波を流し続けるのです。

こういう発信機の役割をハローアルソン医療ボランティアは持ち続けなければなりません。

そのためには徹し切ることに尽きると思います。

発信機が雑音や不鮮明な声で訴えたところで受信機が鮮明に克明(こくめい)に受信してくれるわけではありません。
会の命運は指揮者に全てかかっているということを改めて感じます。

それでは今夜の歯の一口メモです。

歯の大切なのは「生きていくため」の栄養の取り入れ口だということです。そして死ぬまでその役割は変わりません。
歯を健康にするには「歯」と「歯肉」をしっかり磨く「ハロアルミガキ」が一番です。

2012年5月18日 医学博士・歯科医師 林 春二

レインボータウンFM「今西祐介のハロアル・レディオ」2012年5月18日は、ミュージシャン 一穂さん がゲスト出演しました。

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  • 世界の貧困問題を通じ、自らの生活を見直し「真の豊かさ」について考える
  • 次世代を担う高校生の参加により、真の国際平和と国際責献について考えてもらう

今西祐介のハロアル・レディオ

毎週金曜日21:00-22:00生放送
レインボータウンFM(79.2MHz)
http://www.792fm.com/
歯科医師でミュージシャン今西祐介がパーソナリティの歯科医療ボランティアと楽しいトーク&音楽番組

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