ハローアルソン「ハロアル」は歯ブラシ1本でできるボランティア

フィリピン医療を支える会 ハローアルソン

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欲望

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ハロアル・レディオ » 林春二先生からのお便り
執筆 : 
hayashi 2011-11-30 15:00

祐介先生今晩は。

浅間山に雪が降りました。
山の頂に綿帽子をかぶったようでとても美しく青空に映えています。
つい最近まで芝生の上で鬼ごっこをしていた木の葉も姿を消し代わりに霜が降りてお化粧をしたかのようです。
暖房の効いた部屋から見るとまるで別世界のようですが間違いなく寒い冬の入口にさしかかっていることを実感させられます。
こういう四季の移り変わりを見ているだけで生まれてよかったと思わずにはいられません。

最近、そういう思いとは全くかけ離れた次元の「人間の欲望」に限りがないことを教えてくれる事件がありました。日本有数の会社の役員が関連会社のお金100億円を賭けごとに使いこんでしまったというのです。賭けごとはこの役員だけでなく庶民の楽しみでもありますが、同時に賭けごとで身を滅ぼした話も耳にします。

しかしお金があるところにはあるものです。
これだけのお金を賭けごとに使えるほどあるのですから・・・・。
魔(す)ってなくすくらいなら、このお金を税金で納めても同じだったのではないでしょうか。

そうだったらどれほど多くの人が救われたか考えたら実にもったいないと思います。
税金になるというとどんな税金であっても反対という意見になってしまうのはどうしてでしょうか・・・・。

それは自分の「欲望」を直接満足させないからです。

山登りにしてもそうです。
山の頂に「見たくないもの」があったらどうでしょう。
おそらく山登りなどしたいと思う人などいないと思います。ところが実際にはどんなに苦労をしても頂(いただき)に立てば普段見られない美しい景色が見られ、普段経験出来ない体感が得られます。そこに喜びがあり、楽しみがあるからで、苦しみや悲しみだけだったら挑戦する人はまずいないと思います。これは多くの人の話でもそうですし、登山家の話や写真によっても明らかです。

私は賭けごとをやらないからわかりませんが、賭けごとをするのは勝つ喜びがあるから魅力的なのだと思います。負けることがうれしい人はいません。自分の能力以上の賭けごとに「はまる」のはどうかと思いますが、それは第三者としての考えで、当人しかわからない心理があるのでしょう。

それが「欲望」です。

金持ちなのに危険なギャンブルに身を「やつす」ことなど考えられないかもしれませんが欲望とはそういうものです。あればあったでそれ以上を望み尽きることがないのが欲望です。

考えてください。
人間は生まれる時は裸で生まれ、やがて死んでいくときも裸です。
お金があってもなくても同じです。多くを望まず身の丈に合った生活が幸せなのです、多くの人は「今以上」に出来ることが幸せだと考えている人が多いことも事実です。だから発展して豊かになったのだという意見もあります。

本当にそうでしょうか。
出来る限りを望んだ結果が福島原発の事故ではなかったでしょうか。
もしも事故の起きる前から今のように節約や省資源という発想を導入していたらどうだったのでしょうか・・・・。
今回の事件をみて自然の力の大きさと人間の欲望について改めて考えさせられました。

2011年11月25日 医学博士・歯科医師 林 春二

祐介先生こんばんは

めっきりと寒くなり、こちら栃木県では先週まで見ごろだった紅葉も、一枚、また一枚と赤や黄色の木々の葉がその身を土に返し始め、肌に刺すような朝の冷気が、もうすぐそこまで来ている冬の訪れを感じ始めさせます。

さて、いよいよ今週末、来年度2012年 ハローアルソン・フィリピン医療ボランティア 参加者事前研修会が東京で開かれます。

今年は3.11の影響もあり、ハロアルボランティアへの全体的な参加者の減少も予想しておりましたが、例年と同じくらい述べ70名もの方々にご参加いただくことができました。

世界中がかつて経験した事もない大災害の年に、自らの時間、財産を費やし参加を決意していただいた皆さんの優しさに心から感謝申し上げます。

私達の活動は単に現地に行き物資を配り、無償の歯科治療を行うことだけを目的とはしていません。

ましてや自分の経験の為に現地におもむくことでもありません。

世界の現実を目の当たりにし、何を感じるか。
そこで得たものをどのように日本での日々の生活に反映させ、社会全体がより良くなる為に寄与できるかを考えることが大切だと考えています。
ですから4日間の現地での活動も尊いものですが、残りの361日をどのように考えるか、どのように生きているかが問われてきます。

「貧困」という現場は通常の人間であれば率直に「可哀想」と思います。
その時は誰しもが何かをしなければと思うでしょう。
しかし、時間が過ぎ、また物質的な豊かさに溺れた日本の生活に慣れ親しんでいくうちに、最初は「恵まれない子供たちのため」という純粋な心も、いろいろな場面で自己保身に陥り、自らを正当化させ、あらゆる都合と理由をつけ、違った意味でボランティアの本質を捉えがちになっていくのです。

そんな我々の「毒された心」を洗い流してくれるのがこの会のもう一つの良心、高校生たちの存在です。
先日、私の地元から来年参加をする高校生の公認欠席許可と活動主旨のご説明をさせて頂く為に、その生徒の学校に伺いました。教頭先生や担任の先生が出迎えて下さり、校長室に入室するや否や、「関口?」と教頭先生が尋ねるのです。

「あれ?」と思い、顔をよく見ると私が高校の時にお世話になった国語の先生でした。
お世辞にも真面目とは言えない高校時代に唯一普通に接してくれた恩師でした。会議も和やかに進み、無事公認を頂くことが出来ました。私の少しばかりの成長を素直に喜んで下さり、帰り際「今度飲みにでも行こうよ」と気さくに握手を交わして下さった恩師の少し小さくなったような手のぬくもりに、私は月日の早さと、偶然にしては出来過ぎるほどの素敵な再会を、この活動を通じフィリピンの子供たち、そして情熱と夢を抱き参加を決意してくれた目の前の高校生に心から感謝をしました。

祐介先生。このハロアルの本質はなんでしょうか。
未熟な私が今思う事は、何不自由なく暮らす我々日本人が失った「心」、それは素直さ、感謝、謙虚・・それこそを考えることなのだと思います。
決してその意味を忘れず出発までしっかりと準備をしたいと思います。

2011年11月25日 ハローアルソン!ハロアル・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

初雪

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ハロアル・レディオ » 林春二先生からのお便り
執筆 : 
hayashi 2011-11-20 14:00

祐介先生今晩は。

北の国から早くも雪の便りが聞かれるようになってきました。
早いもので今年もあとわずかです。
残りが少なくなると何となく「気ぜわしく」なってくるから不思議です。

しかし大変ですが、「年末」を迎えることによって、その年に「区切りをつけようとする」のではないでしょうか・・・。

ちょうど竹に節があるのと同じです。
もしもこの区切りがなかったら節のない竹になってしまい「のっぺら」して、しまりません。

ギリシャに続き心配されていたイタリアも政権交代することで、なんとか経済問題が落ち着きそうな気配でよかったと思います。これも一つの「区切り、つまり節」ではないでしょうか・・・。

しかし我が国のほうは大変です。
福島原発事故の影響で福島米に基準以上の残留放射能が出てしまいました。
事故以来心配しながら8ヶ月間丹精込めて作った稲ですが当初心配していた放射能によって商品にならないのですから気の毒です。

また、TPP参加問題では野田総理の説明でははっきり分かりません。
「ノラリ・クラリ」とお茶を濁しているだけで国民の不信感はぬぐえないのではないでしょうか・・・。TPPは全てのものの関税が撤廃されることが基本です。総理の言っているように日本の都合のいいようには出来ないのではないでしょうか・・・。

結局のところ原発事故の問題もTPP参加にしても解決を先送りにしているだけです。

これで日本の「開国」につなげられたとしたら国民は泣いても泣ききれないと思います。
日本のようなやり方をしているのを「のっぺら主義」というのではないでしょうか・・・。
「節のない竹」のようなものだと思います。

けじめをつけることは大変です。
しかし先送りをすればいいのかというとそうではありません。大変でもやらなければならない時は決然とやることが大切なのだと思います。
昨年から今年にかけて幾つもの国で起きている政権交代はその大変なことを「命がけ」でやり抜いたからこそ出来たのではないでしょうか・・・。
そういう思いで政府はTPP問題を考えているとしたら、もっと真剣さが伝えられる説明が出来るのではないでしょうか・・・。

ハロアルフィリピン医療ボランティアの活動は、2月の現地活動に始まり、翌年に報告会をして全ての活動が終わります。
節目が非常にはっきりしています。
そうして出来た節が今年で11個になりました。
つまり11年間ズーッと同じことを続けてきたということです。

時には大変なこともありましたがフィリピンの恵まれない人たちの喜んでくれる笑顔や参加してくれた高校生の感動の笑顔が大きなエネルギーになりました。
もしも「フィリピンの恵まれない人がいなかったら」、そして「高校生がいなかったら」、そして「支援してくれる皆さまがいなかったら」ここまで活動をしてこれなかったと思います。
皆さんに心から感謝します。
そして2012年の活動に参加する25名の高校生のためにカンパをよろしくお願いします。

それでは今夜の歯の一口メモです。
歯磨きは丁寧な磨き方が必要で、「歯」と「歯肉」をしっかり磨き、自己免疫力を高めることが大切です。

2011年11月18日 医学博士・歯科医師 林 春二

祐介先生こんばんは。

日に日に寒さが増し、小学一年生の息子と一緒に毎朝日課にしている新聞とりも、少しずつ億劫になってきました。
庭には霜が降り、顔を刺すような冷気が二人の眠気を否応なしに覚まさせます。
家の周りにはまだ完全に夜が明けぬ朝もやの中、キジの声が鳴り響き、田舎独特の冬の訪れが肌にも感じられる季節になりました。

そんな中、今朝の新聞を読むと、日本人として本当に嘆かわしく、恥ずかしく、ある意味危機感さえ感じてしまう出来事がありました。
現在「ブータン国」の国王夫妻が来日されていらっしゃいますが、その国賓を歓迎する宮中晩餐会に、あろうことか閣僚の中でも国家の根幹を担う防衛相が同僚議員のパーティーを優先し、欠席をしたというのです。しかも、それを平然と、「宮中の催し物よりこちらが大切」と言い切り、またある議員は歓迎パーティー中に携帯電話を使用するなど、国を代表する国会議員とは思えないほどの体たらくぶりでした。

テレビの報道ではブータン国王夫妻の美男美女ぶりや、世界一幸せな国と呼ばれていることなどのワイドショー的な話ばかりが話題になっていましたが、私は今回、ブータン国王が国会で演説した全文を読み、正直胸が熱くなり心から感動と敬意を抱きました。

そこには序文として「皆さまのお役にたてるようなことを私の口から多くを申し上げられるとは思いません」と謙遜しながらも、いかに日本という国が世界にとって重要な位置を占め、「卓越性、技術革新がなんたるかを体現し、偉大な決断と業績を成し遂げつつも、静かな尊厳と謙虚さとを兼ね備えた日本国民」と話されていました。
また、3.11の大震災にもふれ、ブータンでは至る所で大勢の人々が寺院や僧院を訪れ、供養の灯明を捧げたこと。そして演説の中に「いかなる国の国民も決してこのような苦難を経験すべきではありません。しかし、仮にこのような不幸からより強く、より大きく立ち上がれる国があるとすれば、それは日本と日本国民です」と話されました。

天皇陛下が病に伏せ、ヒマラヤの若き指導者が、日本国の為に、心からの礼儀と哀悼の念を表している中、我が国の代表者たちの稚拙でお粗末な姿に呆れかえると共に、ただ、同じ日本人として恥ずかしく思うばかりです。

この国はどうなってしまったのでしょうか。

今、日本は未曽有の非常事態となっています。
復興のために莫大な費用と時間を必要とする中、国家では何百億もかけ作る公務員宿舎の是非を真顔で討論しています。
「ブータンは小さな国ではありますが強い国でもあります。」この言葉の裏には、国民が何よりも社会の調和を重んじ、勇気と品位を持ち先祖の価値観によって導かれる社会。そうした思いやりのある社会で生きることに最も誇りを持っていると話されています。

「発展」という光の裏に、私達は大切な「心」を置き忘れてきました。

ブラウン管に映る二つの国の指導者達の顔つきのあまりもの違いに、深い落胆のため息をつかずにはいられない出来事でした…。

2011年11月18日 ハローアルソン!ハロアル・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

落ち葉

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ハロアル・レディオ » 林春二先生からのお便り
執筆 : 
hayashi 2011-11-14 19:30

祐介先生今晩は。

信州の山々はとてもきれいになりました。赤に黄色に色とりどりの紅葉が日に映えて素晴らしいです。皆さんの周りはどうでしょうか・・・・。そして寒さが増してくるに連れ空が澄み渡り気持ちも晴れ晴れとしてきます。

「福島原発事故」が終息するどころか、どうやら一時的かもしれませんが「臨界」が起こっているようなのです。
しかも東京電力、原子力委員会、政府の発表が微妙に違っていることが気にかかります。確か福島原発事故の最初の段階もそうでした。
微妙に食い違いが出るのはそれぞれの「思惑」が違うからではないでしょうか・・・・。
一日も早く自分の家に帰ることを望んでいる福島の皆さんのことを考えればとても許されることではありません。
今私達に出来ることは少しでも早く事故を終息させ、国民が心から笑えるような日が来ることを祈ることしかありません。
東京電力、原子力委員会、政府はこのことを肝に銘じて事故終息に全力を挙げて欲しいと思います。

タイの洪水の問題も大変なことになっています。
この災害についても私たちが何か出来るレベルではありませんが政府にしっかりと支援をしてやって欲しいと願うしかありません。

ギリシャに起こっている経済問題も大変なことになってきました。
ギリシャがユーロ圏内にとどまるのか離脱をするのかパパンドレウ首相は国民投票で決めたいといっていますがどうなるのでしょうか・・・・。この問題はギリシャやユーロ圏にとどまらず、日本や世界中に大きな問題が波及してしまいます。今、必要なのは世界中が競争して足の引っ張り合いをするのではなく、協力し合う姿勢だと思います。

TPP参加か否かの問題も大きな問題です。
日本という国の農業や商工業の将来をどうしていくことが望ましいのか国民の意見を集約すべきです。それなのに政治家や識者だけが討論しているだけでは方向が見えてきません。最近この中に医療も含まれていることがわかってきました。こういう問題を秘密にしている政治家には任せらないと思います・・・・。

それでは今夜の歯の一口メモです。

人間の運動神経の中枢は大脳の新皮質にあります。
しかも手と顔の領域に分布している運動神経は非常に多いことがアメリカの生理学者のペンフィールドによって明らかにされました。

普通の歯ブラシを手で持って細かな運動をすることでこの運動神経を刺激することが出来るのですから「歯磨き効果」だけでなく、運動神経の「リハビリ効果」にもなります。
歯磨きは「歯」と「歯肉」をしっかり磨いて「虫歯」や「歯周病」の原因になる細菌の付着を防止する「直接的な目的」と、歯肉をしっかり磨いて「血液の循環」を促し、「免疫力」を高める効果があります。

こういう面から見れば電動歯ブラシが有利だとは言えません。
電動ブラシには他の問題点もあります。道具に頼り、短時間で済ませてしまう可能性が高いことです。丁寧な磨き方こそが必要で、「歯」と「歯肉」を磨き、自己免疫力を高めることが大切です。

2011年11月4日 医学博士・歯科医師 林 春二

晩秋11月

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ハロアル・レディオ » 関口敬人先生からのお便り
執筆 : 
sekiguchi 2011-11-14 18:30

祐介先生こんばんは。

11月最初のハロアルレディオ。
晩秋11月は四季の中でも最も日本らしい情緒あふれる時期だと思います。青青と隆盛を誇った木々の葉も、赤や黄色に鮮やかに染まりながら、一枚、また一枚とその身を土に返す姿はまさに郷愁の秋を感じさせます。
私の地元、那須も紅葉シーズン真っ盛り。昨日の「文化の日」は多くの観光客で賑わいましたが、未だ続く風評被害により、やはり例年より少ない秋の行楽日和となりました。

今、被災地の瓦礫撤去の話題が連日報道されています。
以前は「瓦礫」という言葉ではなく、被災された方々の「財産」や「思いで」などと言われていましたが、復興のためには絶対に避けては通れない何百万トンもの瓦礫処理が大変問題になっています。

その中で都知事の英断により、東京都が一早く受け入れを発表しました。
確かに首都圏の電力供給の状況から当然という声もありますが、震災直後には500を超える市町村からの受け入れ表明も、今ではわずかな限りだそうです。放射能汚染に伴う風評被害が先行し、市民団体や地域住民からの苦情により、受け入れが出来ないと言います。

福島のある方は自分の土地を「仮置き場」として提供しました。
「孫達も遊びに来られなくなった。誰かが犠牲にならなければ、復興なんて出来ない。」画面に映るその寂しげな顔は、原発だけではなく復興のための更なる二重苦を虐げている現状に、同じ日本人として心が痛みます。
私個人の意見としては、可能ならば是非私の地元栃木で、瓦礫の仮置き場なり、焼却処理なり、行政が協力してもらいたいと思っています。それは基準値を下回るものだけではなく、危険性があるものも、です。
確かに不安です。確かに恐怖です。しかし、今、本当に東北の復興を日本中で支えるのであれば、一億二千万人全ての日本人が、被災地の痛みの分母にならなければいけないと思います。募金もいいでしょう。東北の農産物を買うのもいいでしょう。ボランティアも素晴らしい。
しかし、最も危険で、困っているこの莫大な瓦礫を、私達の世代で、日本人自身が皆で分け合わなければ、50年、100年後子供たちはどうなるでしょか。
私の知人にも放射能の恐怖でこの町を離れた方もいます。それ自体を否定はしません。
しかし、この問題が九州原発だったらどうですか。
柏崎だったらどうするのですか。

私は阪神淡路大震災の時学生でした。正直、何も協力ができなかった。
しかし何かをしなければと、考えられる今、決して自分さえよければ、自分の子供さえ安心ならば、という日本人には絶対になりたくは無い。

色々な考えがあるのは分かります。
ですが、異臭を放ち、自然発火し、燃え上がる自分達の思い出を、どんな思いで被災地の方々は見ているでしょう。
極端な意見で申し訳ありませんが、日本中、全都道府県でこの瓦礫処理を受け入れ、原発とは何か、豊かさとは何かを、真剣に考える必要があるのではないでしょうか。
見せかけだけの絆の言葉より、一早い政府の対応を望みます。

もうすぐ厳しい冬がやってきます。
節電はもとより、決して他人事にならないように自分のできる支援を続けたいと思います。

2011年11月4日 ハローアルソン!ハロアル・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

祐介先生今晩は。

今日は各地で12月中旬の寒さになるといわれ、私の地元栃木県那須塩原市では朝から小雨がパラつき、吐く息も白く、もうすぐ訪れる厳しい冬の足音が、少しずつ聞こえ始めています。

今日は11月11日。
あの3月の大震災から8か月がたちました。
大勢の尊い命が犠牲になり、被災地では多くの方が未だ仮設住宅などでの過酷な生活を強いられています。
そんな中、朝のニュース番組を私は複雑な思いで見ていました。もうじきクリスマスですね。東京では至る所でクリスマスツリーの点灯式に芸能人が出演し、有名な街路地には何万個という電灯が幻想的なイルミネーションを作っています。これからの冬場に向けて節電が騒がれる中、多くの人たちが楽しそうにその風景を見つめています。

アナウンサーが「今年はどうなる事かと思っていましたが、このきれいな景色を見るとやはり、やってよかったと思います。」と言います。
その次に流れた映像は、被災地の仮設住宅の気密性の問題です。隙間風が入り部屋の温度が暖まらないという内容でした。
首都圏の電力を賄う為に作られた原子力発電。その事故により、全てを失い、今も風評被害に苦しめられている被災地の人達。
あまりにも違う映像に、私はなんとも言えぬ気持ちになりました。
LEDに変え、電力を6分の1にしたから良いのでしょうか。全てを止め、自粛することは極端かもしれません。しかし、少しずつ私達の中にあの震災が過去のことになり風化してしまっているのではないでしょうか。

先日、この番組でお馴染みの林先生のご自宅に伺った時、開口一番に「先生の所は放射能は大丈夫?」と心配していただきました。
私の所は原発から約100キロの地区です。確かに、ホットスポットと呼ばれる所や、日常生活や食べる物にもこの話題が上らない事はありません。無論、一時はこの町を離れることを考えた事もあります。しかし、私はあの被災地南三陸を訪れ、親も子も、職場も、町も全てを失った人達の姿を見て、私には幸運にも家族がいる。友人がいる。仕事がある。その私達が今こそ同じ日本人として、この苦しみ、悲しみの淵で生きる東北の人達の「心の分母」になり、痛みを分け合う存在になろうと思いました。ですから出来るだけこの地で責任を果たしながら、生きていこうと思いました。また、私には母親がいます。その親を一人にし、この地を離れるわけには行きません。

震災から8か月。
華やかなイルミネーションの映像を見ながら、私は被災地の為にいったい何ができているだろうか。復興とは何か。助けあうということは何かを真剣に考えなければならないと思いました。

2月8日からいよいよハロアル・フィリピンボランティアが出発します。
この活動は「貧困」という問題から様々なことを学びます。
自らの生活を見直し、本当に人間が大切にしなければならない「心」を学ぶ活動です。
「目の前に悲しんでいる人がいる。目の前に苦しんでいる人がいる。」それだけで何かしらの行動をする意義があります。

リスナーの皆さんどうか今後ともご協力のほどよろしくお願いします。

2011年11月11日 ハローアルソン!ハロアル・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

おにごっこ

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ハロアル・レディオ » 林春二先生からのお便り
執筆 : 
hayashi 2011-11-13 10:04

祐介先生今晩は。

私の家の庭にある大きな紅葉の木の葉もすっかり落ち、枝がまるで空を突き刺すかのように伸びて存在をみせつけています。
夏の間雑草が目立っていた道の端では落ち葉が風に吹かれて「鬼ごっこ」、この季節でなければ見られない光景で、ほのぼのとさせられます。

トルコでまた大きな地震がありました。被災された方には心からお見舞い申し上げます。日本から救援に行っているボランティアが犠牲になってしまいましたが残念です。
犠牲になられた方のご冥福を心からお祈りしたいと思います。

しかし、ボランティアの事故は本当に少ないと思います。私も長い間ボランティアをやっていますが、実感しています。ボランティアの真髄は、「困っている人を救う」人助けで、邪魔する人などいません。「神々しさ」さえ、感じないでしょうか・・・・。

思い出して下さい。
3.11東日本大震災の後、若い人たちが懸命にボランティアをしてくれる姿に日本中の皆さんが感動させられました。
これまで今の若い人たちの評価は決していいものではなかったはずです。
それどころかボランティアには「ほど遠い人たち」だと思われていたのではないでしょうか・・・・。

現在の若い人たちは恵まれた社会で生活していますから、「好き勝手」をしているかのように思われがちです。
それは日本社会が豊かだからで、何か起これば私達と同じように「考え」、「行動」してくれることを証明してくれました。

ハロアルフィリピン医療ボランティアも全く同じです。
私達は元気で仕事をしています。
しかし「いつか」自分の体の自由が利かない時がきます。そのときあわてて後継者を探そうとしても出来ません。
私達が何を考え、なにを伝えようとしているのか、そしてどういう社会がいいのか、一緒に「考え」、「行動」して欲しいと思います。
そのために高校生に参加してもらい、協力してもらっているのです。そこで私たちだけの「理論」や「理屈」でやったら「不平」や「不満」だらけになってしまうのではないでしょうか・・・・。
「共に考え」、「共に行動する」から楽しくてやりがいがあるのです。

いま話題になっているTPPですが将来の日本を左右する大きな問題です。
それを国民が議論しないで政治の世界だけで論じ合っていていいのでしょうか。
国の「発展」にしても、「衰退」にしても国民自身のものでなければなりません。
協議に「参加する」にしても、「しない」にしても100%合意ということはあり得ません。
しかし将来どうなるのか国民に「考えさせない」まま、ことを進めるのはよくありません。

ここが将来のことを考えて高校生に協力してもらっているハロアルフィリピン医療ボランティアと国民をないがしろにしている政府のTPP問題に対する手法の大きな違いです。
もっと国民を信じて欲しいものです。

それでは今夜の歯の一口メモです。

寒い季節になりました。
普通の歯ブラシで十分ですから「歯」と「歯肉」をしっかり磨いて、血液の循環を高め、「自己免疫力」を高めましょう。

2011年11月11日 医学博士・歯科医師 林 春二

祐介先生こんばんは。

おそらく今日のハロアルレディオで私の中で勝手に決めた「秋のキノコ狩りレポート」も最終章になると思います。
11月の中旬からは鉄砲が解禁になり「イノシシ狩り」のマタギ達が入山しますので、キノコ隊はまた来年というわけです。

祐介先生が住む東京のような都会暮らしとはかなりかけ離れた私の地元栃木県那須塩原では、正に今が紅葉シーズン真っ盛りです。赤や黄色に色づく雄大な那須連山は、その艶やかさにただ言葉を失います。しかし、原発の風評被害により観光客減少率が全国3位となった日光、那須 等はこの時期他府県ナンバーで賑わう街道も、本当にまばらな状態です。

先週訪れた会津でも、放射能の影響で毎年決まって買う、「リンゴ屋」も、今年はお客さんが来ないと嘆いていました。真っ赤に染まったリンゴの隣には、毎日調べている放射能の値が記され、その安全性は証明できているも、こんな山深い里にも、風評被害が根強く残っていました。

その日のキノコ狩りはそれはもう大量です。
夕方から、仲間が集まり「キノコ鍋」「キノコご飯」「地元の天然アユ」・・山の恵み、川の恵みが食卓に並び、気のおける仲間たちとの楽しい夕べは夜遅くまで続きました。

東日本大震災は自然の脅威と人間の無力さをまざまざと知らしめ、山の恵みは自然の恩恵と、切っても切れない人間との関わりを教えてくれます。

自然は人間に命の深さ、儚さ、尊さを教えてくれます。

しかし、生命の根源を担う自然に対し、我々人間は何をしてあげられるでしょうか。

大きなブナの幹に「カキシメジ」と「ムキタケ」というキノコが群生となり生えていました。3人がかりで採るほどの量でしたが、キノコを採った後、思わず皆その木に向かい「ありがとう」と口を揃えて言うのです。
楽しいシーズンも今年は終わり、また来年のお楽しみですね・・

さて、いよいよ皆さん、今年も麻田キョウヤ プレゼン「2012年版 ハローアルソン・Tシャツ」が完成しました。

今年のテーマはズバリ「繋がる」ハロアルのロゴが可愛らしい迷路になり、フィリピンの子供たちが治療を受ける際、少しでも不安を和らげるためにポップで温かみのあるデザインになっています。
これで8シリーズ目となるハロアルTシャツですが、本当にありがたいですね。
それぞれの事情で現地に行けなくても、様々な場所で、自分のできることを協力するのがボランティアの本来の姿だと思います。

先日、ハロアルメンバーの佐々木さんから仕事の都合でどうしても参加が出来ないと連絡をいただきました。
しかしそのあとに、参加が出来ないことで更にハロアルボランティアへの思いが強くなったと綴られていました。
私はその言葉をとてもうれしく思い、再来年、彼が参加をしてくれた時、もっと楽しくもっと誠実な活動になる為に今年も頑張ろうと思いました。

残り3か月。お互い一生懸命頑張りましょうね。

そうそう、祐介先生。今年のキノコ後で送ってあげますね。

普通ならキノコは人に贈らないものですが、とてもおいしいのでお裾分け。
あまりにもおいしいので食べ過ぎて私はずっと下痢が続いていますが・・・

2011年10月28日 ハローアルソン!ハロアル・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

落ち葉

カテゴリ : 
ハロアル・レディオ » 林春二先生からのお便り
執筆 : 
hayashi 2011-11-1 13:00

祐介先生今晩は。

寒さが日増しに強くなっています。空がどこまでも澄み渡り、秋が深まっていることがよくわかります。庭先の芝生の上には風に吹かれて舞い落ちた木の葉が掃いても、掃いても舞い散る季節になってきました。毎日続けていると、やっかいな落ち葉拾いも楽しくなってくるから不思議です。

今週はタイの洪水の問題が大きくとり上げられています。自然現象ですからお気の毒としか言いようがないのですが日本にも大きな問題が波及しています。今まで日本にあった生産拠点が480社以上もタイに流れていたということです。

産業の空洞化ということが問題にされていましたが、こんなに沢山の企業がタイに行っていたのですから日本の失業率は上がるわけです。単に安い税金と廉価な労働力を求めて国外に進出して企業の利益追求に走ってよかったのか考えさせられます。

それだけではありません。私達が毎日使っている砂糖や鶏肉、エビの大部分がタイから輸入されていることもわかりました。今回の洪水の影響で価格高騰につながらないか心配です。

現在大きな問題になっているTPP参加が私たちの生まれ育った日本という国の農業や商工業の将来にどんな問題を投げかけていくのか考えるにはいい機会でもあるように思えないでしょうか・・・・。

また日本とは友好関係にあるトルコの地震も心配です。
多くの人が「がれきの下」にいるような報道がある中で、当初国外の救援部隊の支援を拒否されていたようです。一刻も早く救出しなければ甚大な被害が起きてしまうのに心配です。ここにきてその方向が変わってきたことをうれしく思います。

前回も触れましたが、わが国は地震やその被害が多い国ですから、被災された時には「すぐに公的支援を受けられる」社会保障が必要なことを改めて感じています。その負担を単に国民に追わせるだけでなく、公務員や国会議員の削減、天下りの禁止、2重行政の無駄削減、無駄な公共事業の見直しなどやることはいくらでもあるはずです。

同時に沖縄県にある米軍基地の県外移転は忘れてはならない喫緊の課題ではないでしょうか・・・・。

それでは今夜の歯の一口メモです。

次第に寒さが増してきました。
インフルエンザの季節の到来とも言えます。
体力や抵抗力が衰えがちな高齢者の皆さんは早めにワクチン注射をしておいた方が安心です。

忘れてならないことは外出から帰ったら「手洗い」と「うがい」を励行して下さい。
簡単なことですが効果は抜群です。しかし簡単であるがゆえに実際にやっている人が少ないように思います。

手軽に出来るものや安上がりなものほど忘れられがちですが実は効果的なことが多いのです。
歯磨きがそのよい例です。

歯磨きをしない人はほとんどいないと思います。
しかし歯磨きが悪いため虫歯と歯周病が国民病といわれるほど多いのは歯磨きのやり方に問題があるということです。無意識で磨くのではなく、丁寧な磨き方が必要です。

「歯」と「歯肉」を磨き、自己免疫力を高めることが大切です。

2011年10月28日 医学博士・歯科医師 林 春二

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ボランティア活動報告(抜粋)

活動理念「四本の柱」

  • 現地での歯科医療を中心とした無償の奉仕活動
  • 歯ブラシ・タオル・固形石鹸など物資の支援活動
  • 世界の貧困問題を通じ、自らの生活を見直し「真の豊かさ」について考える
  • 次世代を担う高校生の参加により、真の国際平和と国際責献について考えてもらう

今西祐介のハロアル・レディオ

毎週金曜日21:00-22:00生放送
レインボータウンFM(79.2MHz)
http://www.792fm.com/
歯科医師でミュージシャン今西祐介がパーソナリティの歯科医療ボランティアと楽しいトーク&音楽番組

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