ハローアルソン「ハロアル」は歯ブラシ1本でできるボランティア

フィリピン医療を支える会 ハローアルソン

ブログ - 関口敬人先生からのお便りカテゴリのエントリ

祐介先生こんばんは

秋の季節を表す言葉に「小春日和」というのがあります。

小さい春と書き、麗らかな春の温かさのような秋の日よりと言う意味ですが、まさに寒空に蒼天が突き抜けるような爽涼の秋ですね。

しかし今年は暖冬なのか行楽シーズンも少し遅めで、先日私の趣味の一つでもある「キノコ狩り」に出掛けたところ、いつもは霜が降り震えるくらい寒い山の中も未だ見事な紅葉で、例年になく温かなキノコ狩りでした。

昨年の原発事故の影響で放射能問題がとても敏感な食べ物ですので、一応の全ての検査から問題なしとの結果を得られている事を確認した上で自己判断のもと、みんなで秋の恵みを堪能しました。

この時期は「霜降りシメジ」別名「黒シメジ」と言って、シメジ類のなかでも驚愕の味と香りを持つキノコの王様を狙います。このキノコは白の体に頭の部分が黒光りをしており、落ち葉の中に隠れて生えているので、昔から「千人の股をくぐる」と言われ、キノコ狩りの中でも最も難しいキノコと言われています。クリタケにツバタケ、ムキタケに天然なめこ。

8っつの山を登り膝をガクガクいわせながらも、大の大人が夢中で落ち葉と睨めっこしている姿は客観的に見ても笑えます。

大自然の中にぽつんと1人佇み、ふと空を見上げると、ざわざわ、ざわざわと風に揺られる木々が私に何かを語りかけているように感じます。

そして目の前には樹齢数百年とも思われる大きな大木が立っており、その周りには沢山のキノコが群生していました。私はその木を前に手を合わせ山の恵みに感謝すると共に、今この日本がおかれている原発という問題に対し、何とも複雑な感情を抱きました。

木は何の理由もなくただそこに立ち、草花は季節と共に色褪せる。風は生命の時間を運び続け、土は全ての命を温かく育む。そして清らかな水は滾々と静かにこの星を潤す。

しかし、その自然の恩恵を受けその自然に生かされている私達人間は、この地球に何をもたらしたのでしょうか。大気を曇らせ、海を濁らす。年々進む温暖化と環境破壊、そして今、放射能汚染という人間自らが望み、作り上げた進化は、もろくも破滅への入り口だった事に気づきました。

原発推進、反対を自分自身に問うてみても明確な答えが導き出せないまま、一つ一つキノコを採っていると未来への不安と、どうしようもないいらだちがこみ上げてきます。

家を失い、故郷を失った人達が大勢いる一方、何も変わらずあの日の震災が嘘のように暮らせる自分の生活を省みてただ反省するばかりです。

キノコ狩りの最中、ほんの数分でしょうか、まだ午前中というのに空が雲に覆われ一瞬であたりが薄暗くなった瞬間がありました。先ほどまで穏やかな日差しが嘘のように風に木々が揺られています。私はその時、舞い散る落ち葉と揺れる枝の音が地球への最後通告のように言いようのない恐怖を感じました・・・

2012年11月9日 ハローアルソン!ハロアル・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

祐介先生こんばんは

私は時折このハロアルのお手紙のなかで、日本語の美しさ、特に季節感を様々な表現で表す日本語の奥深さと情緒豊かさに、先人達の知恵と歴史の素晴らしさをお伝えしていますが、先日、家内と休みを利用して私の地元でもある「日光」へ紅葉狩りに出掛けました。

有名な「いろは坂」を登り「華厳の滝」を見に行きましたが、まさしく「錦秋の秋」の名にふさわしく、真っ赤に色づく紅葉が錦の織物のように見渡す限り鮮やかに山々が色づいていました。
少し小雨がぱらつき、吐く息もうっすら白く肌寒さが感じられますが、豪快にそれでいて優雅に瀑流する滝を、水彩画のような紅葉のあでやかさと所々から見えるむき出しの岩肌が、何とも言えぬ風情をかもし出していました。

観光客の方々も沢山おいでになり、原発事故の風評被害にも負けず頑張っている地域商店街の明るさに、こちらまでパワーを頂きました。

是非皆さんも栃木の素晴らしい自然を満喫しにいらしてくださいね。

さて、最近の報道では混沌とする政治問題や先日のアメリカの大型ハリケーン、また兵庫県でおこった連続殺人事件などで皆さんの記憶からも忘れられてしまっているかも知れませんが、私にとっては大変衝撃的な事件がありました。

それは千葉県でおきたある交通事故の話題です。

大学生7人が居酒屋で酒を飲み、その道中飲酒運転により事故を起こしました。

その際1人の男性が車外に投げ出され死亡しましたが、何と残りの友人6人は事故後現場から立ち去りその男性を置き去りにしてしまったのです。
飲酒の発覚を恐れてかどうかは現在取り調べ中ですが、私はこの事件を知り、あまりの無責任さは勿論、今の若者達の精神的崩壊を強く感じずにはいられませんでした。

男7人、同じ学舎(まなびや)で学問を学び、苦学を共にする仲間が今目の前で瀕死の状態でいるのに、自らの罪の保身を優先し、見捨て、誰1人留まろうとしない。
それが男のすることか。それが人間のすることか。毎日毎日暇さえあれば携帯の画面を指で動かし、どうでもいいことをベラベラつぶやき、自分と同じ価値観の狭い世界で会った事もない人間の集団を友達と呼ぶ。街中そんなんばっかりじゃないか。

小さい頃から傷つくのを恐れるばかりに、相手を傷つかせる罪の重さも学ばず、体の痛み、心の痛みを避けながら育った若者達。リセットボタンの世界が現実と非現実との境界線を破壊し、人間が極限的状況に陥った時、とらなければならない本能的な判断能力が、あまりにも脆弱化しているのではないでしょうか。

しかしこれはもはや若者達だけではないでしょう。

震災後、我先にと水や食料に群がる者。親の死を隠したり、経済的扶養能力があるにもかかわらず言葉巧みに年金を搾取するもの。自らの欲望のまま財産を奪い、命さえも軽んずる輩。

この事故の報道はまさしく日本社会の精神の崩壊の縮図のように感じました。

「文を以て友を会し、友を以て仁を輔(たす)く」

(学問を通じであった友はお互いの人間性を高め合うことが出来る)

友と信じ酒を酌み交わした友に見捨てられた若者は何を思ってその命の終焉を迎えたのか・・・今となってはただ嘆き、冥福を祈るばかりです。

2012年11月2日 ハローアルソン!ハロアル・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

祐介先生、キョウヤさん こんばんは

先日の日曜日、東京で開催された「保団連医療研修会」での学会発表お疲れ様でした。

「日に三度我を省みる」と言いますが、私達の医療という世界だけではなく、どんな仕事でも「今度はこうしよう」とか「次の目標はもっと高いものに・・」とか、次から次へ掲げる願望、欲望は、比較的抱きやすいものですが、「本当はどうだったのか」「果たしてそれで良いのか」と、自らを反省し、見つめ直すことはとても難しいことですね。

しかし、このように、「一日三度」とまではいかずとも、自分の仕事、生き方を客観的に見つめ直す機会は、本当はとても必要な事だと改めて感じ、とても勉強になりました。

そして嬉しいことに、私達の発表を見てくださった先生がハロアルのフィリピンボランティアに興味を持って頂き、何と来年一緒に参加をしてくださることになりました。

この学会では数年前から毎年のようにハロアルのメンバーがボランティアの内容を報告していましたが、物資を有り難く送って下さる方はいましたが、実際に現地に行こうと言ってくださった方はいませんでした。その先生との会話で当会の会長林先生が「今この活動の種がようやく一つの花を咲かせた」とおっしゃった言葉が印象的でした。

10年前、祐介先生が出会った1人の少年からこの活動が始まりました。

アルソン君当時10才も、もし生きていれば今年で20才の青年になっているはずでしょう。

その間、沢山の方々のご支援をいただきました。
そしてキョウヤさんのハロアルTシャツが誕生し、今、地域の子ども達から不必要なノートや鉛筆を貰い再利用する「ハロアルボランティアのノート」へと活動の輪が広がっています。

貧困の為、歯ブラシ1本も買うことができず、日本では当たり前のように治療を受け治すことができる歯も、フィリピンのスラムの子ども達は次々と失っていきます。痛みができればただこめかみをさすりながら痛みが引くようにと神様に祈る子ども達。

慢性的な栄養不良にさらに追い打ちをかけるように、咬むために、生きるために必要な大切な歯を失っていく子ども達。

そんな子ども達の為に「歯を守る大切な道具」である歯ブラシを集め、支援する。
これならば医療関係者だけではなく沢山の人達に無理なく協力をしていただけると考えました。

しかし、もしかすると本当にその歯ブラシが子ども達の虫歯予防に役に立っているのか追跡調査などをして成果を検証しているのかと疑問を持たれる方もいるかもしれません。
確かに、実際現地では皆さんからいただいた歯ブラシやタオルをお金に換え、今日の食費にあてる子もいます。しかしそれでも良いのではないでしょうか。日本のように全てがデーター化でき、統計をとり、継続的管理が出来るような環境ではありません。

今日出会った子供が明日死ぬかも知れないスラムでは、一日一日を生き延びる為に必要な力が何不自由なく暮らす日本よりも何十倍も必要となります。それが世界の貧困の現実です。

私達は貧困の壁の前に例え1本の歯ブラシが1本の歯を守ることができない現実だったとしても1本の歯ブラシがもつボランティアの絆を信じ、これからも頑張りたいと思います。

リスナーの皆さんご協力の程よろしくお願いします。

2012年10月19日 ハローアルソン!ハロアル・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

祐介先生こんばんは

「天高く馬肥ゆる秋」まさしく言葉通り、澄み切った空、さわやかな秋風に日に日に秋の深まりを感じますね。

先日友人のお父さんから今年もありがたいことに新米をたくさん頂きました。聞くところによると今年はとてもお米のできが良いとのことですが、今年も放射能の問題も無く収穫ができ、農家の方々は胸をなで下ろしているに違いありません。

さて、いよいよ来年度 2013年 ハローアルソン・フィリピン医療ボランティアの高校生参加募集が締め切られ、一般参加、医療関係者参加者の募集締め切りも残りわずかとなりました。

今年も30名近くの高校生が募集をしていただき、現在全国の支部では勉強や運動の合間をぬって、事前研修の真っ最中です。

先日、今年は一般参加者の方々が少ないという報告を受けました。
勿論その様な年もあれば、多くの方々に恵まれる年もあります。しかし、ボランティアには人数の決まりや活動内容の限定などは最初から何一つ制約があるわけではありません。求められること、私達が出来ること、それだけを誠心誠意尽くせるかどうかが一番の問題だからです。

ボランティアは様々な事を教えてくれます。

始めた当初は「良いことをした」という満足感を憶え、しかしそれがあまりにも表面的な感性でしか物事を捉えていなかった事に気付き、一生懸命やり続ければやり続けるほど、自分自身の弱さやずるさに気づきます。そして何不自由なく暮らし、有り余る社会に生きる自らの生活を戒め、歯ブラシ1本、タオル1枚を協力して下さる方々の思いに心から感謝をするようになります。

当たり前の生活がどれほど素晴らしいことか。そして、ふとまわりを見渡せば、様々な人達に支えられ、自分自身が生かされていることに気付きます。

今世界では4秒に1人の子供たちが貧困の為、救えるはずの命を失っていきます。

今世界では1億5300万人の子供たちが親を亡くし、学校に通えず教育を受ける機会すらありません。

今、私の医院には地域の子供たちが使わなくなったノートや鉛筆を寄付してくれ、それを再利用する為に「ハロアルボランティアノート」を作っています。子供たちがフィリピンの子の為に持ってきてくれることはとても嬉しい事です。しかし、ハロアルが目指す未来はその先、過剰に求めず、無駄にせず、物や心を大切にする社会です。

「運命」とは何不自由なく暮らす人間たちが聞こえの良い無関心さを偽善化するために作った言葉です。

ボランティアはその人間の傲慢さ、矛盾、不条理のなか、「運命」さえも変えることができる唯一の「愛」の行動です。しかし、自らの財産、時間を費やし得られるものといったらたった一つだけしかありません。でもそのたった一つが恐らくこの世の中で最も尊いものであると私は信じています。

一般参加のみなさん。私達と一緒にその答えを探しに行きませんか。
まだまだ沢山の募集をお待ちしております。

2012年10月12日 ハローアルソン!ハロアル・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

祐介先生・一穂さん こんばんは

私の地元 栃木県那須塩原市では秋風が日に日に涼しさを増し、庭の楓の木が少しずつ色づき始めました。早朝まだ日が開けきれぬ朝靄の中、所々からキンモクセイのあの独特のやさしい香りが漂い始めると、一層秋の風情を感じます。

私にとって秋の一番の楽しみはなんと言っても「キノコ狩り」です。昔から「キンモクセイの香りがするとカキシメジが採れる」と言われ、秋の味覚の王様「キノコ」の解禁を告げる合図とも言えます。しかし、原発事故の影響で昨年まで大丈夫だった山々も、今年は取ることが出来ません。放射能汚染で苦しむ福島の方々を思えば、たかがキノコ狩りなんてと言うことになりますが、やはり残念です。そしてこれはこの先何十年も取ることが出来ない事を意味しており、改めて人間の罪深さを知りました。

私はここで原発の是非を語るつもりはありませんが、山を壊し、水を汚し、街を、村を破滅に追い込み、人々の暮らし、老人たちの安らぎ、子供たちの夢を奪った人間の傲慢さと欲望の象徴のあっけない末路を痛感したはずなのに、青森の大間では新たな原発が作られようとしています。

何が正しく、何が答えなのかは私には分かりません。
しかし、この問題の最終的結末は取り返しの付かない未来だという答えが分かっているのに何故人間はその破滅の道へと歩むのでしょうか。

先日、栃木県の地方紙である下野新聞社から連絡があり「忘れない3.11」というタイトルで特集を組むことになり、今年の5月、会長の林先生や祐介先生と共にハローアルソン・フィリピン医療を支える会のメンバーと訪れた福島県の仮設住宅での往診の様子を取材したいというお話がありました。その記者との会話のなかで印象的だったのは、皆さん口々に話すのは「忘れ去られている」という言葉が多いと言うことです。

今、テレビのニュースで仮設の方々の苦しみを伝える報道がありますか。

台風の直撃の様子で自転車が倒れたり、都心の電車が止まったりするところは何度も何度もしつこいほど写すのに、一コマでも雨風の中、仮設で苦しみ耐え、生活をしている方々の不憫さを伝えようともしないでなないか。

あの地震から10日後の3月21日、祐介先生や加藤先生たちと、車に出来る限りの物資と医療器具を積み、暗闇の東北道を北上しました。塩竃の町に入り突然目の前のスーパーに大型漁船がつっこみ、町中が湾曲し、静けさと暗闇の中に一切の生命の痕跡を感じられなかったあの光景を今でも私は忘れることができません。憔悴しきった老人たちの姿、親を亡くし、子を亡くし、うつむきながら炊き出しに並ぶ人達・・・

私の患者さんに福島から夫婦で避難し、戻ることが出来ずこの町で暮らす決意をされた方がいます。その夫婦に待望の赤ちゃんができ、もうすぐ生まれます。この子にとって故郷は福島ではなくこの栃木県になります。

もう二度とこのような悲しみを繰り返さないためにも、この子たちの未来の為にみんなで痛みの分母にならなければなりませんね・・

2012年10月5日 ハローアルソン!ハロアル・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

祐介先生こんばんは

平成14年9月17日 あの日もこんな小雨降る日でした。私の医院も、もうといいますか、まだまだといいますか、今年の9月をもちまして10周年を迎えることが出来ました。

しかし、医療の世界は、一方では患者の病の根絶と治癒を願い、一方ではその病がなければ成り立たぬ因果な商売ともいえます。究極の理想ではありますが、10年の年月を費やしても未だ病の根絶までには至らぬ現状に、自分の技量不足を痛感しながら、それでも当院に足を運んでくださる皆様の為にこれからも誠心誠意尽くしていきたいと、気持ちも新たに11年目を迎える所存です。

また、この番組でお馴染みの林先生からは「迷ったら原点に立ち返り基本から見直す努力を忘れるな」という意味を込め「飛翔」というお言葉を頂きました。

私にとってこの10年間は本当にいろいろなことがありましたが、やはりこのハロアルボランティアとの出会いは人生を180°変えたといっても過言ではありません。

何も知らずただ自分の技術で恵まれない子供達を助けたい一心で参加をした1年目。

世界の現実と自分の力の小ささを知り、本当に私たちがやらなければいけないことを真剣に考えだした2年目。

団長の責務を任され、この活動の本質や意義を見つめなおし歩み始めた3年目。

そして、多くの参加者やリスナーの皆さんを始め全国の沢山の方々に支援、協力をしていただきました。フィリピンの貧困の現状から本当に人間として大切なものは何かという答えを求め続け、豊かさや優しさの意味をこのボランティアを通し、考えてきました。

しかし、いまだ道半ば。明確な答えの形を築けぬまま、目の前の道を歩む日々ですが、私にとって幸いなことはいつも私の周りには祐介先生を始め多くの仲間が支えてくれるということです。

先日も地元の悪友たちから大きな壁掛け時計を頂きました。そこには「更なる10年、20年をともに・・」とメッセージが添えられており、那須の山猿軍団にしては洒落たプレゼントだと感動しました。

林先生からのお手紙にこう書いてありました。

「医者や先生と呼ばれる人間は社会生活の中では特別扱いされ、どこに行っても優遇される。しかし弱い立場の人の為にボランティアをすると自分の足りなさに気づき、努力することの大切さを学ぶ」

まさに「我以外すべて師なり」です。

私の医院に毎月必ずお口のお掃除に来るたび、ハブラシやタオルを少しずつ持ってきてくださる方がいます。最近では自分の趣味で作った人形や切り絵をボランティアとして販売して欲しいと言って下さる方たちがいます。町のあちらこちらにハロアルの募金箱が設置され始めました。

しかし少しずつ大きく広がり始めた今だからこそ、歯ブラシ1本に思いを託し下さる皆さんのお気持ちを裏切ることのないよう、これからの年月を頑張っていきたいと思います。

いよいよ来年の活動まで5か月を切りました。今年も多くの参加者、高校生たちとの出会いがとても楽しみです。しかしもうすぐいよいよ40歳。お互い体に気を付け頑張りましょうね。

2012年9月28日 ハローアルソン!ハロアル・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

祐介先生こんばんは

先日のハローアルソン・フィリピン医療ボランティア 事前会議 お疲れ様でした。

16日の日曜日から19日の4日間、私達は団長の私を含め、副団長 岡山県きもと・まなべ歯科クリニックの木本先生、そして現地活動責任者でもある祐介先生の3人で、フィリピン・マニラに来年度の活動を円滑で更なる有意義なものにするために、現地スタッフと共に事前会議をおこなってまいりました。

私達のハロアルは毎年最も過ごしやすく、雨期の少ない2月に現地に行き、医療奉仕活動、物資支援活動をおこなっています。

そして毎年有り難いことに参加者が少しずつ増え、特に私達の活動の4本の柱の一つである、高校生の参加が今年は30名を超える応募をいただきました。そのため、現地では大型バス2台を要し、活動場所へ向かう道中やボランティア活動中の安全面や大人数で食事の際、使用する場所やその内容等の衛生面での問題点など、この活動が始まった当初数十名でおこなっていたときよりも、多くのチェック項目が浮き彫りになって来ました。

人数が多くなればそれだけの活動効果は期待できますが反対に特に海外でのこのような場所での活動は多くのリスクを伴う場合もあります。勿論、ボランティアというものは求められるものに臨機応変に対応し、ましてや海外、スラムという特種な場所での活動は、日本と同じような価値観、常識はまるで通用しません。

しかし、このハローアルソンが最も大切にしている「沢山の人達からほんの少しの優しさを分けて貰う活動」と言うのはやはり「安全」という言葉からは切っても切り離せないと考えています。命がけで全てをなげうつボランティアの奉仕の精神もとても尊いものですが、元来人間が持つ優しさの心を紡ぎ合わせ、また、運命と言うにはあまりにも過酷な環境で生きるフィリピンの子供達から、何不自由なく生きる私達日本人が考え、学ばなければならないことを共に共有する活動を目指しています。

私達が今回訪れた日、大きな台風がマニラを直撃するといわれていました。

現地のメンバー達と夕食を終え、街を歩いていると雨が降る道路沿いに止めてある車の後ろから突然1人の男性が近寄って来ます。「マネー・プリーズ」「マネー・プリーズ」私はその姿を見て絶句しました。その男性の両足は腰下から無く、異常に細い突起物が飛び出しており、両手で地面を這いながら私達に近づいて来るのです。

通常ストリートチルドレンがお金や物売りを要求した場合はそれに応えることは良くはありません。そのお金が犯罪組織に渡り薬物売買の資金となりうるからです。しかし、障害を抱えているというよりも、雨が降れば店の軒下で眠り、一日中、一生、この場所で物乞いをしなければ生きることの出来ないこの男性に私は思わず500ペソ(日本円で1000円)を渡しました。その時の男性の喜びと驚き、感謝に満ちた笑顔を私は一生忘れません。そして「良いことをした」と言うよりも何とも言えない切ない気持ちになりました。

私達が向かう国の光と影は日本人の到底理解しがたい現実を突きつけます。

今年もまた多くの仲間と共に悩み、考え、自分に何が出来るかを見つめていきたいと思います。

2012年9月21日 ハローアルソン!ハロアル・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

祐介先生こんばんは

庭の芝には朝露が落ちはじめ、夏の猛暑日の寝苦しさも嘘のように日に日に私の地元栃木県那須塩原市では朝夕に涼しさを増してきました。
稲穂も収穫の時期へとその実をぎっしりと太らせながら頭(こうべ)を垂れ始めている様(さま)を見ると、暑い暑いが口癖のようになっていた夏の日が少しずつ終わりを告げるのを感じずにはいられません。

私は個人的にはこの季節の変わり目が特に日本の情緒を感じます。隆盛を誇った木々の青々とした葉が少しずつ色めく秋の季節や、その身を一枚、一枚、土に返す冬の季節などは何とも言えない「わび、さび」を感じます。このような所にも日本人に生まれて良かったと感じる所ではないでしょうか。

さて、いよいよ来週より、私と祐介先生、そしてこのハロアルボランティアの副団長でもある岡山の木本先生の3人で、来年度のハローアルソン・フィリピン医療ボランティアの事前会議に現地マニラへ行って参ります。

この事前会議には現地で活動を共にするチームの責任者や各地域の代表の方々とお会いしてどのような活動を先方が求めているかを確認し、出来るだけ要望にお応えするために念入りに話しあいを行います。

また、毎年80名近くの方々が参加をされますが、やはり最も大切な「安全面」での問題を重点的に話し合います。食事や宿泊するホテルの部屋、活動場所はもとよりそのトイレの場所や大型バス2台での移動の際の先導車、護衛車の要請等も行います。

私達ハローアルソンでは「安全で楽しい活動」「絶対に無事に帰国すること」を第一優先に考えています。

命がけで全てをなげうってボランティアに勤しむ方々も素晴らしいですが、この活動を知っていただき、全てに満たされ恵まれた社会で生きる私達日本人の生活を見直しながら、自分にできること、人間が本来もつ優しさをほんの少しずつ分けてもらい、それを紡ぎ合わせる活動を目指しています。

それにはこの活動に参加される方々がまず「ボランティアって楽しい」と感じていただけるように、そして「もう一度参加をしよう」「もっと他のことにも関心を持ってみよう」と、ボランティアのバトンを繋げられるようなハローアルソンでいたいと考えています。

今、日本の周辺地域では領土問題で中国や韓国と大変な軋轢を生じています。

毅然とした外交と絶対に領土を守る国家としての気概が求められている中、中国では反日デモが広がり個人的な日本人への暴行なども報道されています。領土問題は大変重要なことです。このままでは益々溝が深まるばかりです。

しかし、長年私たちのボランティア活動をサポートし、共に協力し合っている現地のメンバーはほとんどが中国の方々ばかりです。お互い自分の国の問題ではなく、フィリピンの貧しい子供たちの為に知恵と勇気を出し合い、互いを尊重し尽くします。
これを私達は「愛」と呼んでいます。月並みな表現ですがこの「愛」こそがもしかすると世界中で生じる私達人間が作り上げる問題の答えなのかもしれません。

たった70億しかいない人間が宇宙でたった一つの星に住んでいる。やはり私達のこの手は、武器を持ち拳を上げるために存在せず、両手をしっかりと繋ぎ共に生きる為に使いたいものですね・・・

2012年9月14日 ハローアルソン!ハロアル・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

祐介先生こんばんは

もう完全に異常気象という言葉を越え、この天候が今の日本の通常気象になっていますね。

毎日熱い残暑と日中は30度を超える日々が続き、今日などは、「白露」すなわち、夏から秋へと季節がかわり「露」が落ち始める節目の日にもかかわらず、毎日各地でゲリラ豪雨、ゲリラ雷雨の被害が聞こえてきます。

「天災なのだから仕方がない」という声もありますが、地球温暖化が進み世界中の氷が海水に流れ出しその増加した海水がまた雨や落雷をもたらしているのでは。あと十年で北極海の氷が全てなくなり、地球の自転の遠心力が一番影響を及ぼす赤道直下の国々では半ば海に沈みかけている国々もあります。「人災がもたらす天災」により自らの未来を苦境に立たせている責任を私達人間は本当に考えているのでしょうか。昨年の国際会議では世界最大CO2排出国であるアメリカ・中国・インドなどが反対し、「4年後に新しいルールを作り、さらに5年後から実行する」という結論をだしました。

私1人では冷暖房の温度調節や、電力の使用制限などでしか日々の生活において実行できるものはありませんが、世界中の代表が集まった会議で、偏った国々への配慮をし、このようなばかばかしい結論しか出さないのであれば、もはや地球の未来は一層の闇に包まれてしまいます。夕方どこからともなく現れる黒い雨雲、ゴーゴーと降り続ける大粒の雨が、この地球(ほし)の悲鳴と怒りの叫びに聞こえるのは私だけでしょうか・・・

さて、最近はもっぱらの話題は民主党も自民党も選挙一色ですね。民主党が政権をとり、更に過去5年間でいったい何人の総理大臣が替わっているのでしょうか。もう、こうなったら私も立候補したろかな。こんなむちゃくちゃな国ありますか。たった1年数ヶ月前におこったあの大震災も一切報道から影を潜め、未だ仮設住宅で暮らす人々など誰もその現状を口にしません。「原発反対」「原発推進」いろいろな意見があってしかるべきですが、時の与党でしかもその政策の責任の一端を担う元宇宙人総理大臣までもが民間団体に混ざり首相官邸前でシュプレヒコールを挙げているのですから、もう笑うしかありません。

私の地元にも「指定廃棄物最終処理場」の候補として約9000トンの受け入れ要請がありました。様々な意見があります。しかし、私個人の意見は「賛成」です。反対する気持ちも分かります。でももうダメなんですよ。自分たちの事だけを考えては。あれだけの人間が犠牲になり、未だ沢山の人達が苦しんでいる現実を、日本人全員で分かち合わなければ、本当にこの国の未来は無くなります。自分たちの生活、自分たちの健康、自分たちの地域経済、確かに大切です。しかし昨年の大災害がもたらし、教えられた絆の意味を本当に未来に繋げこの国の明日を考えるならば、戦後を支え、堪え忍び今の日本を作り上げた先人達のように、今、生きる私達が礎になり本当の絆のバトンを繋げなければならないのではないでしょうか。

その未来の為にも是非、本気でこの国を導く気概のある我が国の代表の出現を願わずにはいられませんね・・・。

2012年9月7日 ハローアルソン!ハロアル・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

祐介先生こんばんは

“Paraplegia Olympics”半身不随という語源から始まり、現在は、“Parallel Olympic”(平行)を意味する「もう一つのオリンピック」パラリンピックがいよいよ始まりました。

パラリンピック発祥の地、ロンドンでの開催ともあり、オリンピックに負けず劣らずの盛況で、障害を背負った人達の正に血の滲むような努力の末、繰り広げられる選手達の一生懸命な姿に、健常者も障害者も越え、全ての人達に真の勇気と感動を与えてくれますね。

しかし、やはりというか、これが日本の報道レベルの次元の低さというか、言葉では「応援」しているかのように見せかけても、全くといって良いほどパラリンピックの競技中継はありません。本当に残念で仕方ありません。

24時間も放送時間を使い、マラソンとお笑い芸人のくだらない内容を「ボランティア番組」と呼び、あたかも日本中が注目しているかのように「なんとか48」のアイドル卒業をこぞって、しかも国営放送までもが放送するならば、何故、脳性麻痺、全盲、視聴覚障害、等の選手達が体力の限界を超え必死に立ち向かっていく姿を中継しないのか。
あれほどオリンピックの時に朝から晩まで騒ぎ立てたのに、あまりにも露骨に違いすぎるではないでしょうか。本当にいい加減、嫌になります。

北京でも完全優勝を遂げた車いすテニスの国枝選手やパラサイクリングの藤田選手などメダル有力候補と言われる選手もそうですが、障害を負い、その裏で想像を絶する葛藤と努力を積み重ねてきた選手達の姿を是非応援したい。
私は以前1996年アトランタパラリンピックに出場した、男子視覚障害陸上の柳川選手の一言が忘れられません。

「目は見えなくても、夢は見られる」

ロンドンでの選手達の活躍を心から応援しましょうね。

さて、私達の「ハローアルソン・フィリピンボランティア」もいよいよ来年2月の出発まで残り半年となりました。

現在、全国から高校生が30名近い応募を頂き厳正な審査をさせていただいている真っ最中です。

募集を希望した高校生達は履歴書と志望動機をまとめた作文を提出するのですが、皆一様に、「困っている人のために何かをしたい」「自分に出来ることを頑張りたい」とボランティアに対する意気込みを描いてくれています。中には将来、医療関係に進み世界の貧困に取り組みたいと夢を抱いている子もいれば、勉強、運動もあまり得意ではないけれど、自分に出来ることがきっとあるはずと、志をたて、応募してくれる子もいます。

「夢を見る」とても素晴らしいことですね。

私達が訪れるフィリピンのスラムの子供達は、「生きること」「生きながらえること」を夢見ています。しかし、その現状を知った同世代の日本の若者達がその夢を支えたい、助けたいと夢見てくれる。13年前、涙を流し、血だらけになりながら日本では治せるはずの大切な「歯」を失いながら、「サラマッポ・ありがとう」と微笑む子供達の切ない世界の現実が今、少しずつ、何不自由なく暮らす私達日本人の心の中に何かを芽生えさせ、花開こうとしています。

このハロアルレディオをお聞きのリスナーのみなさん。
何もかもはできなくても、何かは出来るはずです。歯ブラシ1本に思いを込め、是非ご協力のほどよろしくお願いします。

2012年8月31日 ハローアルソン!ハロアル・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

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ボランティア活動報告(抜粋)

活動理念「四本の柱」

  • 現地での歯科医療を中心とした無償の奉仕活動
  • 歯ブラシ・タオル・固形石鹸など物資の支援活動
  • 世界の貧困問題を通じ、自らの生活を見直し「真の豊かさ」について考える
  • 次世代を担う高校生の参加により、真の国際平和と国際責献について考えてもらう

今西祐介のハロアル・レディオ

毎週金曜日21:00-22:00生放送
レインボータウンFM(88.5MHz)
http://885fm.jp/
歯科医師でミュージシャン今西祐介がパーソナリティの歯科医療ボランティアと楽しいトーク&音楽番組

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