ハローアルソン「ハロアル」は歯ブラシ1本でできるボランティア

フィリピン医療を支える会 ハローアルソン

ブログ - 関口敬人先生からのお便りカテゴリのエントリ

祐介先生こんばんは

6月最後のハロアルレディオ。

西日本では大雨の影響で地滑りや土砂災害が発生し、多くの方が被害に遭われました。
心からお悔やみ申し上げます。

アジサイにシトシトと降り落ちる梅雨の雨とは似ても似つかわしくない、正にゲリラ豪雨は、容易に河川の氾濫を招き、一説によれば地球温暖化が影響するとも言われています。

これもまた我々人類が招いた人災なのかと思うと、北極の氷河が溶け、気温が年々上昇し、大寒波、大雨・・・地球が様々な形で私達に警笛を鳴らし始めているものの、未だ経済発展、快適な暮らしの為にと謳ってやまない原発論争を見ると、確実に私達人類は破滅の道へと進んでいるのではないでしょうか。

私はこのお手紙で「原発の是非」を問えるほど簡単な問題では無いことも承知していますし、様々なご意見があることも分かります。

しかし、確実に言えることは、私達が抱いている不安は、今この場で現実になるわけではありません。その不安が形として現れるのは、今私達の側で手を取り合う我が子、公園で無邪気に遊ぶ幼い子供達に影響するということです。

これからの未来の為に私達が出来ることは何か。
一人一人が考えなければなりませんね。

さて、最近テレビや各紙で多く報道され目にされた方も多いと思いますが、「インプラント治療」についてです。

歯の治療には様々なものがありますが、その中でも「欠損補綴」と言われる歯を失った所に行なう治療の種類です。現在お口の中にこの治療が行われていて不具合の出ていない方は、今の所問題はありません。しかし、これからインプラント治療を考えている方、もしくは悩んでいる方もいらっしゃると思います。

現在、6万8千件を越える歯科医院が存在する中で、インプラント治療を行った歯科医師の約60%が何らかの不安やトラブルを抱えていると言うデーターがでました。そして手術後の麻痺やしびれ、死亡したケースもあり、全ての人に成功し、全ての医院で行える治療ではありません。

ある雑誌にはインプラントを行う為の良い歯科医院の選び方なども記載され、治療の説明を良くする、すぐにインプラントばかりを勧めない、等書がかれていましたが、リスナーの皆さんに是非知っていただきたい、本当の良い歯科医院の選び方は一つだけです。

それは絶対に歯を抜かない、1本の歯を残すために全力を傾けてくれる病院だけです。

歯を守らず、その後の技術、知識だけを学び、それを経営、診療の母体とし、あたかも安全で優れた治療の様に言葉巧みに言いくるめる「インプラント」は決して良い治療とは思えません。ましてや壊れたり、不具合、不調和が発症すれば元に戻すことも出来ない治療は、まるで原発事故の様にも思えます。

私達が訪れるフィリピンのスラムでは歯を残したくても歯ブラシもなく治療も出来ない為、次々と大切な体の一部を失います。

しかし全てが揃い皆が治療を受けられる豊かなはずの日本でも、本当は歯を残せるはずがこれもまた次々と歯を失っていきます。

豊かさは時としてあらゆる人間の大切な志や考え方や価値観を曇らせてしまいます。

お互い本当に患者の為だけを思える「歯医者さん」でいたいですね・・・

2012年6月29日 ハローアルソン!ハロアル・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

祐介先生こんばんは

今週は6月では記録的な台風4号の影響で全国各地で大変な被害が起きました。
怪我や亡くなられた方もいらっしゃり、被害に遭われた方々に謹んでお悔やみ申し上げます。

私の地元栃木県那須塩原市も、市内を流れる「那珂川」という大きな川が大変な水量でした。この時期、普段は全国から「鮎釣り」を楽しむ人たちで賑わう「やな」も、まるで竜がごとく流れる濁流に、当分の間、編み笠に尺竿を垂れる初夏の風物詩も見られそうにありません。

台風の時期とはいえ、近頃の6月の雨は「シトシト」降る情緒的な雨というよりも、ゲリラ豪雨の名の通り、最近では少し恐怖さえ感じてしまいます。

特に東北の被災地、山沿いに作られた仮設住宅の方々はくれぐれもご注意してください。

さて、以前この番組のお手紙で、我が家の同居鳥「ツバメ」についてご報告しました。

ツバメたちが毎年作る巣を ”いたずら盛り” の長男が壊してしまい私は彼に命の大切さや道徳心を教えました。そしてその後ツバメたちはもう一度同じ所に巣を作り直し、何と今朝、ようやく5羽のひな鳥たちが飛び立っていきました。

日に日に大きくなって巣から落ちそうな程になっても「ちぃー・ちぃー」と親鳥に餌をせがみ口を開けていました。

体も親鳥と同じくらいのひな鳥に、せっせと餌を運ぶ親鳥と、飛び立つのにまごまごしているひな鳥を見ていると、親のすねをかじり大学生活を存分に謳歌したあの頃を思い出し何とも言えない気持ちになりました。

そんな中、ここ数日突然親が餌を運ばなくなって来たのです。

そしてお腹が減り一斉に鳴くひな鳥を尻目に、巣の周りをわざとゆっくり飛び回り、時には巣のそばに止まり何やら鳴いているのです。その様子は「もう、自分たちで餌をとりなさい。自分の力で空を飛び、生きていきなさい」と親鳥の最後の教育にも見えます。そして、一羽、また一羽と旅立ち、今朝無事5羽の子供達が台風が去った五月晴れの空に飛び立ちました。

私はその一部始終を息子と見つめていました。

先日、祐介先生とご一緒したハロアル仲間の西村先生と実紀さんの結婚式で、新郎の最後の挨拶の時、両親への感謝の言葉で「30歳まで親のすねをかじり、本当にかじりがいのあるすねでした。私も今度は親になって両親と同じようにかじりがいのある親になりたいです」と言っていました。
まあ賛否はありますが、私も同じように親にして貰った恩を我が子に同じように出来るように頑張りたいと思いました。

しかし、先日日本で初めての6再未満の脳死判定で、我が子の臓器提供を決意したご両親は「臓器提供により息子が生き続けてくれている。そんな息子を誇りに思う」と言う言葉をコメントされました。その思いたるや想像を超える悲しみの中、悩み決断されたことでしょう。
すねをかじることなく短い命を閉じたお子さんのご冥福と、ご両親の勇気ある素晴らしい決断に心からの敬意を抱くと共に、命の大切さ、生きることの尊さを、あのツバメのようにきちんと我が子に教えていきたいと感じました。

2012年6月22日 ハローアルソン!ハロアル・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

祐介先生こんばんは

6月に入り全国的に梅雨入り宣言が出され、いよいよおよそ2~3週間に渡る「雨の季節」に入っていきますね。

若い時はこの鬱陶しい「雨の時期」があまり好きではありませんが、最近では早朝、朝靄の中シトシトと降り続ける雨が、アジサイの花に雫となって溜まっている様(さま)などを見ると、日本の風情と移りゆく季節の情緒に感動するようにもなりました。

しかし、この時期はカビが多く繁殖し体調を崩しやすい時期でもあります。
当院のスタッフの一人も吐き気と下痢にみまわれ今、自宅で唸っていますので、リスナーの皆さんも十分に気をつけて下さい。

さて、この次の日曜日、6月17日は「父の日」ですね。

祐介先生はお父さんにプレゼントなりお手紙なり何かしてあげる予定はありますか。

普段ではなかなか言えない感謝の言葉もこんな日だからこそ伝えてあげるのも悪くはないと思いますよ。

私は今回、初めて二人の父親にプレゼントを渡すことが出来ます。一人は家内の父。もう一人は今年14年ぶりに再会した実の父です。

子供のころ両親の離婚を期に疎遠になり、連絡を取らなくなって14年という年月が過ぎました。それが今年あることがきっかけで、父親と会うことが出来、今では私の医院に治療に通っています。

先日の休みの日、家内と両方の父親のプレゼントを買いに出掛けると、初めて実の父親に渡すとなると、どんな物が良いか悩みます。
何軒も店を訪れ最終的に薄いピンク色と濃い青色のポロシャツを二枚購入しました。

プレゼントを買うとき、不思議なもので家内は「今の私の父親に似合う物」を選びますが、私は「昔父が着ていた物の思い出」を呼び起こしながら考えているのです。一枚、一枚、シャツを手にしながら記憶の中に眠っていた幼い日々の思い出が走馬燈の様に思い出され、とても幸せな気持ちと、父への感謝の気持ちで胸が熱くなりました。

周りには同じように父の日のプレゼントを買いに来た人たちがいます。

人には色々な事情があり、全てが上手く、全てが幸せにいかず、もしかすると大変な事や、時に辛いことの方が多いのが人生なのかもしれません。

さらに、昨年の震災では多くの方が亡くなり、深い悲しみの中でこの父の日を迎える方々も沢山いらっしゃるでしょう。

そう思うと私は本当に幸せです。これから後何年この日を迎えることが出来るか分かりませんが、これからも親を敬い、感謝し、孝行をしていきたいと思いました。

買ったシャツを包んで貰いながらふと吉田松陰の言葉を思い出しました。

「親思ふ(う)心にまさる親心 けふ(きょう)の音づれ何ときくらん」

子が親を思う気持ちよりも、子を思いやる親の気持ちの方がはるかに強く深い という意味です。

私にとって父親に会わなかった14年間は、結婚もし、子供にも恵まれ、正直あっという間の月日でしたが、父親がずっと大切に持っていた、たった一枚の私の写真が14年前、一緒に旅行に行ったときのものだと知った時、この言葉の意味がようやく分かった気がしました。

祐介先生も一言「有り難う」言ってみてはどうですか・・。

2012年6月15日 ハローアルソン!ハロアル・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

祐介先生こんばんは

先日、2年生になる息子と会話をしていると「お父さん、どうして6月なのに(ごがつあめ)って言うの?」と聞かれました。
私は初め何を言っているのか不思議に思いましたが、すぐにそれは「五月雨」(さみだれ)の間違いだという事に気付きました。と、同時に日本語の素晴らしさと優雅さを彼に教える事になりました。

「五月雨の集めて早し最上川」松尾芭蕉の有名な俳句ですが、6月を表す歌にも五月雨という季語を使います。また「五月晴れ」という様にこれもまた6月に使う言葉です。

6月なのに5月(さつき)という言葉をあてる。これは旧暦が関係しますが、五月雨は梅雨を表し、五月晴れはその梅雨の合間に見られる抜けるような晴天を指します。

現在、世界中には約8000を超える言葉が存在していると言われています。

様々な国で様々な言葉や文化が存在する中、私は日本語の様に言葉一つに多くの様(さま)と意味を持ち、単語自体に深い響きと情緒を感じる原語は日本語だけだと思います。
特に季節を表す言葉の多さと使い方は、私も年を重ねるにつれより深い感動を覚えます。

しかし、その日本語も最近では英語とカタカナ語を混ぜ合い、更に語彙(ごい)を省略し簡略化させ、尚且つ絵文字まで用いるのですから、はっきりいって無茶苦茶です。

ナントカ48もいいですが、もう少し美しい日本語を大切にできる文化を広げなければいけないですね。

さて、今世間では、あの地下鉄サリン事件の指名手配犯の逮捕と、残りの逃走犯の追跡のニュースが連日報道されています。

思い出せば松本サリン事件の時、私達はまだ大学生で、しかも同じ信州松本市に住んでいました。あの時、祐介先生が住んでいたマンションの近くで事件は起き、みんなで大騒ぎになったことを思い出しました。

この菊地被告逮捕の報道後、私の友人で認知症ケア専門士でもある幼馴染と会う機会があり、その時彼がこんな事を言っていました。

「また介護職だよ。悪い奴らが介護を隠れ蓑にして、それがあたかも今までの罪を清算しているかの様に思われている。
別の芸能人は覚せい剤で捕まって、これからは介護の仕事で頑張りたいと言っていたのに、たった2年で芸能界復帰もあるかの様に報道される。
これではいつになったって介護職や福祉の本当の素晴らしさや社会的地位の向上にはつながらない。」

彼は長年ケアマネージャーとして現場で奮闘しながら、認知症専門のケア福祉士の育成をするための全国でも数少ない指導医の一人です。現場の大変さや介護の現実を知っている彼だからこそ、介護という聖職に対する悔しさの表れだったのでしょう。

多くの人間が犠牲になったこの事件にもう少しで終止符が打たれようとしています。被害に遭われた方々に過去の採算などはありませんが、彼女が介護という世界で少しでも人間の心の在り方を感じたのであれば、償いきれない罪を一生涯かけて償ってほしいと願います。

2012年6月8日 ハローアルソン!ハロアル・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

祐介先生こんばんは

6月最初のハロアルレディオ。
関東はあいにくの空模様でしたが、いよいよ全国的に梅雨入り間近といった所でしょうか。

6月は古くは「鳴る神月」とも呼ばれ、この時期は雷が多く、私の地元栃木県那須塩原市は全国的にみても大変雷が多い地域で、恐らく他府県から来られた方々などはその多さと激しさに驚かれることでしょう。
先日も落雷により停電になりましたが、突然の暗闇と全ての電子器機が止まり数秒、数分間、今までの生活が停止すると、やはり不便に感じます。しかし心のどこかにまたすぐに回復するという根拠のない安心感を客観的に考えれば、それこそが便利さにどっぷりとつかった現代人の弱さであり、案の定再び電気が付けばまたいつも通りの生活を得る事が出来ます。そのたった数分間の一連の出来事を省みると、今世間でしきりに話題になっている原発問題を考えずにはいられません。便利さ、快適さ、経済、利潤を得るか、安全、安心、未来を優先するか。

天空にこだまする稲光が「電気」という人類の英知を破壊し、数分間のこの暗闇と静けさは、我々日本人の未来にとって正しい判断を促すため、神があえて与えた6月の雷のように思えます。

さて、最近「生活保護の不正受給」の問題が多くの紙面を賑わせています。

一般的に考えても多くの収入を得ている芸能人の親が生活保護を受けているという内容の記事を読みました。本人達は「不正受給の意識は無い」と言ってはおりますが、通常の常識的な考えから言えば今回のケースはやはり問題があるでしょう。
行政のあり方やシステムにも勿論問題はありますが、私はあまりにも低下した日本人としての心のモラルがとても心配です。この問題についての街頭インタビューの中に「親の面倒を見るのも大変だし自分の生活もあることだから仕方がない」という声がありました。この人達も自分の収入が低かった時期と弁明をしてはいますが、この言葉に今の日本人が無くしてしまった親を思う気持ち、尊敬の念、本当の孝行心の欠落の縮図を感じました。

しかし、彼らの肩を持つつもりは無いですが、親の死をひた隠し、その年金を搾取し続ける者、子が親の面倒を見ず孤独死する者・・そんな事を考えれば、まだましとは言えますがやはり、良識とモラルに欠けた行動には代わりはありません。

社会的にも肉体的にも本当に困っている人達は沢山います。
また、先週訪れた仮設住宅に住まわれている福島市浪江町の高齢者のように、先が見えず、日々不安の中、助けを求めている人達が沢山います。

そんな人達に正しく支援ができるようにするためにはやはり、私達一人一人の良識しかありません。

あの震災から1年以上が過ぎ、あれほど騒がれた「絆」「復興」の言葉より、こんな程度の低い問題が世間を賑わせてどうするんだ!

しかし祐介先生・・最近の男はよく泣きますな。二股がバレたら泣き、自分の過失でまた泣き。もちょっとしっかりしろよ。腹くくった生き方しなさいよ。男の涙ってのはそんな簡単なもんじゃないでしょうに。

6月の雨・・テレビに映る情けない男どもと同じように本当に鬱陶しいものですね・・

2012年6月1日 ハローアルソン!ハロアル・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

祐介先生こんばんは

先日の福島県でのボランティア活動お疲れ様でした。

今回は福島県浪江町に住んでいらした住民の方々が原発の影響で避難されている、福島市内の仮設住宅へ、私達のボランティア活動「ハローアルソン・フィリピン医療を支える会」が「歯のお助け隊」として1泊2日のボランティアへ行かせていただくことになりました。

あの震災から1年以上が過ぎ、あれほどテレビや新聞を賑わせた被災地の報道も今は見る影もなく「命をかける」と意気込む首相は、もっぱら消費税増税を連呼し、毎日流れるトップニュースは、この夏の電気料金値上げの報道ぐらいでしょう。この国を導く先生方、「命をかける」所が違うでしょう。

私は今回初めて仮設住宅を訪れました。

そこで待っていたのは「これが本当に日本なのか」と思えるほどの行政の不誠実さと、明らかに記憶から忘れ去られた被災地の姿でした。
4畳2間の狭い室内に年寄り達が寄り添うように暮らし、子供たちや若者たちの声が消えたコミュニティーは、未来の方向性が未だ示されぬまま、只、時間だけが流れていました。

自治会長の話では、今まで農家をやっていた年寄り達は体を動かす事も出来ず、毎日毎日、狭い部屋の中で、まるで死ぬのを待っているみたいだと話します。

しかし、道路一本隔てれば、そこは普段の生活となんら変わりのない町並みが見え、そこに住む人間達は何不自由なく生活をしています。同じ国、同じ日本人がまるで違う環境で暮らし、更に風評被害という人間の最も卑しい心の弱さとズルさに苦しめられている。

歯科医療だけに関して言えば、近隣の医院さえも往診には来ず、なんと震災後初めて治療を受けたというのです。足腰も悪く、自由に移動する術の無い高齢者はただ寂しく小雨の降る仮設住宅で私達の来るのを心待ちにして下さっていました。

リスナーの皆さん。日本中の皆さん。「支援」とは何でしょうか。「絆」とはいったい何でしょうか。

戦後この日本の復興を支え、私達が何不自由なく暮らし「豊かな社会」「経済大国」などと呼べるのは、今、あの狭い畳の部屋で俯きながら、政府の、行政の、私達の助けを求めているお年寄り達のお陰ではないでしょうか。

10万人を超すボランティアも今ではめっきりと数が減り、被災地の瓦礫処理では頑なにその支援を拒む。ある方のお話では「福島の嫁はもらえない」と縁談が破談になったとか。また、東京に身を置いた時期、美容室での会話の中で当然東北訛りが出るでしょう。すると、心無い店員が放射能カウンターで切った髪の毛を測ったなど・・

自分の体が安全ならば良いのか。自分の家族が無事ならばそれで良いのか。自分の地域が汚染されてなければ何もしなくてもよいのか。

私は忘れられない。
左手を亡くされ体の不自由な老婆が、この会の会長 林先生の治療を受け、私達の帰るとき土下座までして「ありがとう、ありがとう」と何度も握手を求めた姿を。
私は忘れない。
私達の車を見えなくなるまで手を振って見送ってくれた浪江町の人達の姿を。
私は決して忘れない。
この震災で苦しんでいる人達の痛みを。

そして誓いました。
絶対に風化はさせない。
絶対に被災地の人達の心の支えになり痛みの分母となることを。

これからもハロアルは、様々な形で被災地の方々への支援を続けていきます。。

2012年5月25日 ハローアルソン!ハロアル・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

祐介先生こんばんは

「父母の年は知らざるべからず」
これは論語の言葉ですが、「親の長寿を祝うのと、親の老いを気遣う為には、親の年ぐらいは覚えておくべきだ」という意味です。

祐介先生はご両親の年齢を覚えていますか?

今週の日曜日は母の日でしたね。

今、年間を通して最も花とプレゼントの売れ行きが良いのはクリスマスを抜いてこの「母の日」だそうです。

私も近所の花屋さんに花束を注文し、夕方取りに行くと店内は大変な混雑でした。当日は私の自宅に母を招き、家族で食事をしながら母に花束とプレゼントを渡しました。最近、年をとるにつれめっきり涙もろくなったのか、「ありがとう」と何度も言いながら涙ぐむ母を見て、月並みですが健康でいつまでも長生きしてほしいと心から願いました。

また、この「母の日」というのはやはり特別なものらしく、認知症グループホームに勤める私の友人から聞いた話では、一年のうちでこの日が一番家族の面会が多い日でもあるそうです。近所に住んでいながら普段全く顔を見せない家族もこの日だけは来訪すると言っていました。良心の呵責なのか、少し寂しい気持ちにもなりますが、それこそ十月十日(とつきとうか)母と子はお腹の中で一緒に過ごし私達は生まれるわけですから、母親という存在は必然的に特別なものになり父の日とは差が出てしまうのは残念ながら当然の結果でしょうか・・ 

さて、いよいよ来週の22日・23日の二日間「ハロアル福島ボランティア」に出発ですね。

ハロアル会長・林先生の呼びかけで今回は原発の影響により福島市の仮設住宅に避難されている約400名の方々を中心とした歯科治療及び全国から集まった物資の仕分け、配給などのボランティアを行う予定です。

昨年の3月の大震災から一時は10万人を超える多くのボランティアの方々が被災地に足を運びましたが、現在はその数も激減し、約10分の1ほどだそうです。

また、現地の声を聞くと信じがたい事に紙おむつや生理用品などの生活必需品が不足しているとのことです。

震災当時、まずは被災地へ供給しなければならないはずのガソリンに長蛇の列をなし、我矢先とコンビニ、スーパーの食料品を買い求め、一夜を過ごす為に何本もの乾電池を買いあさり、テレビでは全ての局が連日連夜報道した被災地の様子も、今では見る影もなく、まるで何事も無かったかのような日常を送っています。

「絆」という言葉さえも何かのイベントロゴのように虚しく響き、政治を見れば「命をかけて」と軽々しく発言するこの国の先生方の一番の関心事は、説明責任も果たさぬ消費税増税とその裏に見え隠れする自らの立場を守る為の選挙ぐらいなものでしょう。
沖縄本土復帰40周年に当たる節目の時、引退表明したはずの元首相は幻想と現実の区別がつかず未だ夢言葉を無責任にも発する。これが時の与党の外交最高責任者というのだからもう手がつけられません。

来週には数百年ぶりという金環日食があるそうです。
私の地元の小学校は通学時間を1時間遅らせての登校になります。太陽が満ち欠けをし、再び朝日が昇るように、子供たちのためにもなんとかこの国の未来を明るいものにしなければなりませんね。

2012年5月18日 ハローアルソン!ハロアル・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

祐介先生こんばんは

5月の大型連休も終わり、私の地元 栃木県那須塩原市では登山や観光で賑わっていた町並もがすっかり落ち着きを取り戻し、あちらこちらの田んぼでは、農家の方々が田植えに勤(いそ)しんでいる姿が見られ、小さな緑の苗が5月の風に気持ちよさそうに水面(みなも)に揺られています。

風と言えば、今週、またもや自然の驚異を思い知らされる大変痛ましい災害が起きてしまいました。

竜巻により茨城や栃木では多くの人たちが家屋の倒壊にみまわれ、まだ幼い中学生の尊い命が奪われてしまいました。テレビに映るその映像は本当にここが日本なのかと思わせるような、まるで映画のシーンを見ているかのようでした。竜巻といえばおよそ私達の生活にはあまり馴染みのない災害の一つと言える為、災害への対応など皆無に等しく、被害に遭われた人たちの恐怖は計りしれなかった事でしょう。

先日は落雷や雹、みぞれ等、ここ数日不安定な天気が続き、これも地球温暖化が関係しているという見解らしく、まさに軋み始めた地球の悲鳴が少しずつ私達の生活に届き始めているようです。
竜が舞い上がるかのごとく荒れ狂う風の様(さま)は、まるで神が傲慢な人間社会への怒りの鉄槌を落とした、昨年の大地震でさえも目覚めることが出来ぬ私達への最後の通告の様に感じました。
しかし、運命とは時に非情で、亡くなった若き命に心からご冥福をお祈りいたします。

さて、以前この番組にもお便りを出させていただきましたが、「猫ひろしさんのオリンピック問題」が一応の決着を見せたみたいですね。

先日テレビをつければ何と「レインボータウンFM」での会見でした。

正直、私はこの国籍変更によるオリンピック出場に関しては厳しく反対の意見を持っていましたが、彼本人だけの思惑だけではない事情が見え隠れするなかで、矢面に立ちながらも懸命に走る姿を見ると、少し同情する気持ちも芽生えました。しかし、彼は会見のなかで「4年後のリオデジャネイロをカンボジア代表として狙う」と言っていました。これも賛否があるとは思いますが、私はそれならば「筋」が通っている、是非応援したいと思いました。

確かに「国籍を変える」という行為がどれほど重要な問題かということはありますが、肉体的にも能力的にも4年後と言うのは大変難しいと思われる中で、諦めるのではなく、また、すぐに「日本人」に戻ると言うのではなく、「カンボジア代表として」と言った所に健気で正直な彼の人間性を感じとても共感しました。

恐らく、毎日めまぐるしく変化する芸能界において、この話題が少しずつ小さくなってしまうとは思いますが、是非 祐介先生と同じラジオ局に出演されているのですから、末永く応援したいと思います。

そして、もし現実が厳しく彼が「日本人」として戻って来る日が来たとしても、そのときは「よく頑張ったね」と温かく言える我々「日本人」でいたいと思います。

猫さん! 今は失ったものがあっても未来はまだ失っていません!!

頑張って下さい!! ニャー!!(← 猫さん風に読んでください・笑)

2012年5月11日 ハローアルソン!ハロアル・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

祐介先生こんばんは

「麦の秋」。
これは5月を指す「季語」の一つで、金色に実る麦の穂があたかも秋の稲穂のように見えることから持ち入られている言葉です。

このように古くから季節の変化によって森羅万象から沢山の言葉を生みだす日本人の知恵と、何年もの時を経て受け継がれる歴史と情緒の深さにただ、感嘆するばかりです。

しかし、「陽春」から「初夏」にかけて桜も散り始め、新緑の季節へと移りゆくこの時期、多くの子供たちが希望と不安を抱え迎えた4月の新学期、新入学からの生活から、授業も始まり、友達もでき、さあ、これから楽しい学校生活が待っていようとしていた矢先、全国で痛ましい交通事故が最近後を絶ちません。

幼い学童の楽しい通学路が一変して悪夢のような惨劇へと変わり、運転手のモラルと不注意が取り返しのつかない大事故へと繋がってしまいました。中には子供たちを見守る母親も犠牲になり、そのお腹にはもうすぐ生まれようとしていた新たな命もありました。さらに事故を起こした人間が無免許で18歳であったことから、「未成年」という法の庇護の下、様々な制約が存在し、被害者御遺族の心中は察するに余りあります。

今回の事故の根本的な問題はもちろん車を運転する人間のモラル、これに尽きます。

しかし私も地元で車を運転する身ですが、時にこのような道路を通学路に使わなくてもと思う場所もいくつかあります。

「いたしかたない」と言えばそれまでなのですが、根底にはこの国の行政の在り方そのものに問題があるように思います。

それは「何を最も優先するのか」ということです。

車社会といわれる現代において、今の日本の道路状況はまさしく強者ありき、車中心の構造です。田舎に行けば行くほど細い路地では通学路でもガードレールなどなく子供たちは端へ端へと追いやられ、通学時、時間制限は設けてはいるものの、抜け道や近道と称し心無い者のルール違反は後を絶ちません。

私はテレビに映る事故の映像を見ながら、ふと、祐介先生と訪れたデンマークを思い出しました。

「ノーマライゼーション」(強者、弱者が共生する社会)の考え方。

初めてデンマークを訪れた時、あまりの静かさに驚きました。
それは町を走る車の騒音やクラクションがほとんどありません。そして歩行者、自転車専用道路がもっとも優先され、また罰則も厳しく、交差点や細い路地でさえとても安全に歩くことができます。
その象徴たるものが「雪の除雪」ではないでしょうか。日本では冬場、道路に積った雪は除雪車が通り、朝になると車が走れるようにしてくれます。しかし、その雪はほとんどが歩道に追いやられてしまい歩行者は歩くことができない場合があります。しかし、デンマークでは歩道の雪をまず除雪します。

「何を最も優先するべきか」ここに、世界最高レベルといわれる福祉国家の原点があるように感じました。
人間のモラルというのは一長一短で構成されるものではありません。
被災地を見捨て消費税と一兵卒といった政治家の献金問題ばかりを騒ぎ立て、国民生活が第一と言っておきながら公約なんて知らん顔をする輩たちが蔓延る政治家たちに、このデンマークの考え方は到底理解はできないでしょう。

今日はゴールデンウイーク中日。
多くの方が家族と共に休暇を楽しむなか、悲しみにふけるご家族の御心と亡くなった方々の安らかな眠りを心よりお祈り申し上げます。

2012年5月4日 ハローアルソン!ハロアル・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

祐介先生こんばんは

先週からようやく私の地元 栃木県那須塩原市も桜が満開となり、日頃見なれた街並みも淡いピンク色の花びらで一杯です。

診療室の窓からは田植えに備え農家の方々が、冬場静かに眠っていた田圃に水を張り、土を耕している様子が見られるようになり、相変わらずの長閑な田舎町の風景に心が和みます。
しかし、皆さんが口々におっしゃるのはやはり原発、放射能の影響と、今も続く風評被害への懸念です。震災から1年が経ち、今なお残る大きな傷跡を改めて感じずにはいられません。

さて先週、私の家に、ちょっとした出来事がありました。

私の家には3年ほど前から「ツバメ」が巣を作るようになりました。
毎年春になると親鳥たちが一生懸命、草や泥を集め、巣を作り、卵を産み、子育てをします。そして4~5羽の雛鳥が孵化し、巣立って行きます。ツバメは生まれた所に帰ってくると言われ、その家に幸運をもたらすとも言います。

ある年は作った巣が小さく、生命力と競争力が弱い雛は毎回親鳥が運ぶ餌を食べることができず、周りが大きく成長するにつれ、いつしか巣の端に追いやられ、最後は地面に落とされてしまいました。親鳥たちもその現状をどうすることもできず、いつになく「チー、チー」と鳴きながら、残りの雛に餌を与えています。
私は7歳と4歳になる我が子に、我が家の居候ツバメの様子から、命の尊さ、親が子を思う気持ち、そして自然の厳しさ、摂理を教えてきました。

しかし、先日早朝、7歳の息子があろうことか、庭に水を撒くホースでふざけて、ツバメの巣に水を掛け壊してしまいました。
「しまった」という顔の息子に私は有無を言わさずキツイげんこつをし、彼に話をしました。私は常に息子に「己の欲せざる所、人施すことなかれ」(自分が嫌と思う事を人にしてはいけない)と教えています。では、ツバメなら良いのか。虫一匹、草花一輪なら良いのか。人間がこの地球上で共に生き、生かされている同じ「命」に差はないこと、強いものが弱い者を助け、共生することの尊さを教えています。しかし子供は時に残酷です。自分も幼少のころ同じように父に怒られた記憶が蘇ります。
怒られて涙を流す息子に「どうして駄目なの」という疑問と答えを話す前に、「駄目なものは絶対に駄目」という人間としての絶対的ルールを体と言葉で教える必要があると思いました。
それは「人を殺して何故いけないのか」ということと同じです。
その疑問、答えの前に「絶対にダメ」というものが前提にならなければなりません。

その後、息子が巣の残骸を片付けていると2羽のツバメが大きな声で鳴きながら飛びまわっています。俯きながら学校に向かう息子の後ろ姿を見て、正直こちらも胸が痛くなりますが、「しつけ」とはこう言うことなのかと実感しながら私も親として学びました。
それ以来玄関先がとても静かになってしまい、言葉には出さずとも時折巣があった場所をじっと見つめる息子の目が何とも言えません。

「もう一度作り直してくれないか・・」
するとたった今この原稿を書いていると隣の携帯に家内からメールが入りました。
「ツバメが巣を作り始めたよ・・」
なんともう一度我が家に居候が戻ってきてくれました。
今度は家族の一員としてみんなで迎えてあげようと思います・・・

2012年4月27日 ハローアルソン!ハロアル・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

ボランティア参加者募集

高校生ボランティア募集要項 医療従事者および一般 募集要項 活動についてのお問い合わせ

歯ブラシを集めよう!

  • 歯ブラシ(新品)
    ※ホテル等の使い捨てタイプも可
  • タオル・てぬぐい(新品)
    ※サイズ不問。粗品タオルも可
  • 固形せっけん(新品)
    ※液体ソープは不可
  • 鉛筆・ノート・クレヨン・色鉛筆
    ※使いかけも可

支援物資・カンパ送付先
歯ブラシ回収箱ダウンロード

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ボランティア活動報告(抜粋)

活動理念「四本の柱」

  • 現地での歯科医療を中心とした無償の奉仕活動
  • 歯ブラシ・タオル・固形石鹸など物資の支援活動
  • 世界の貧困問題を通じ、自らの生活を見直し「真の豊かさ」について考える
  • 次世代を担う高校生の参加により、真の国際平和と国際責献について考えてもらう

今西祐介のハロアル・レディオ

毎週金曜日21:00-22:00生放送
レインボータウンFM(88.5MHz)
http://885fm.jp/
歯科医師でミュージシャン今西祐介がパーソナリティの歯科医療ボランティアと楽しいトーク&音楽番組

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