ハローアルソン「ハロアル」は歯ブラシ1本でできるボランティア

フィリピン医療を支える会 ハローアルソン

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祐介先生こんばんは

先日、私の地元で大変評判もよく私も個人的にお世話になっていた内科医の先生が亡くなられました。
突然の悲報とその死因が恐らく自殺であろうという話を聞き、55歳という若さでの早すぎる死に只、驚きと悔しさが募ります。

この医院には私達のボランティアでもお馴染みの薬剤師の白井先生が調剤薬局として一緒にお仕事をされており、私も古くから懇意にさせていただいていました。
お互い日曜日も診療していた経緯もあり、内科的見解が必要な救急患者や反対に歯科の救急治療が必要な場合など互いの医院で連携をとりあっていました。地域医療に尽力され、認知症ケアハウス、特別養護施設、人工透析施設など、地域でも中核を担う素晴らしい先生でした。しかし、周囲の反応は悲しく、憶測が憶測を呼び、今、狭い田舎町では心無い噂話でもちきりです。私自身も色々な方に「事の真相は」と聞かれることがありますが、正直、その相手の表情を見ると、故人を偲ぶ以前に、単に興味本位の心が見え隠れし、人間の心の浅ましさとなんとも言えぬ不快な気持ちに、やるせない思いでいっぱいです。

ふと世の中を見れば、人の幸せを喜ぶよりも、人の不幸が話題にのぼり、事件や事故の被害者や今回の震災の被災者の方々に対しても行き過ぎた心無い報道が多いように思えます。
人間としての尊厳や品格が薄れ、豊かさの繁栄を象徴するかのようにあらゆる場所で「情報」が溢れる社会では、一つの物事に対し深く考えその背景にある本質を慎ましく捉える事が困難なのでしょうか。
今回、先生が亡くなられ、私の友人でもある白井はとても落ち込んでいました。
そして私の医院で毎月発行している新聞に彼はコラムを書いてくれているのですが、今月号の原稿にこんな言葉を寄せてくれました。

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「当たり前の大切さ  当たり前。こんな素晴らしい事を私は忘れていました。親がいる。健康な体がある。食べる事ができ、夜になれば眠りにつきまた朝を迎える。笑って、泣いて、怒って、こんな素晴らしい「当たり前」を有り難く感じた事はありませんでした。

先日、私が大変お世話になった方が亡くなりました。今まで、色々な事を話し、笑い、時には叱ってくれた事の有難さを今になって感じています。

私は、ハロアルボランティアに参加してフィリピンの子供たちとの触れ合いの中で、「生きる事の素晴らしさ」「命の大切さ」を学んだはずでした。

しかし、それ以前の「当たり前」の尊さを自分の生活の中で感じずにいた事を深く反省しています。私は今、大切な人を無くした事で初めて「当たり前」の有り難さを知りました。大馬鹿者です。過去には二度と戻る事が出来ません。しかし、過去から学び、未来につなぐ事はできるはずです。そしてそれが恩人への心からの弔いになればと思って前にすすんでいきたいと思います・・・・」
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もうすぐ私の町にも桜が咲きます。
出会いと別れを告げる淡い桜の花びらよ。どうか先生を安らかに天国へと導いておくれ。
先生今まで本当にありがとうございました。安らかにお眠り下さい・・

2012年3月30日 ハローアルソン!ハロアル・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

祐介先生こんばんは

3月もこの時期を迎えると各地で卒業シーズン真っただ中となります。

私の医院にも、中学、高校を卒業し、大学、就職と新たな人生の出発を迎える若者が沢山来られます。

乳歯が生えている頃から見てきた彼等が日に日に大きくなり、少年から青年へと変化する横顔は、何とも頼もしくもあり、その反面、これから幾度となく立ちふさがる社会の壁に自らの力で向かっていかなければならない現実を思うと、心からエールを送らずにはいられません。

私は特に進学をする彼等に診療中、必ず尋ねる事があります。

それは「あなたは何をしに学校にいくのですか。」

彼等は一様に「勉強、部活」などと答えます。

勿論それは正解でしょう。学生が学業を生業とするのは当然です。

しかし、私はもう一つ学校生活で大切なものがあると言います。

それは「友」を作ること。

3年、4年の年月の中で、楽しい事だけではなく、辛いこと、苦しい事も一緒に分かち合える友。
こいつとは一生付き合っていけると思える友が一人でも作ることができれば、なんと人生にとって素晴らしい財産になることでしょう。
私には30年来ずっと付き合っている幼馴染達がいつも私を支えてくれています。
そして何より長野県の田舎町で6年間切磋琢磨し、時に喜び、時に悩み、同じ志を持ち、私をこのボランティアの道に導いてくれ、フィリピンの地で共に汗をかく仲間がいます。

全国の若人よ。
人生にとって最も価値のある存在は、お金でも地位でも名誉でも無い。互いを理解し、苦しみを分け合い喜びを分かち合う。そんな「友」が一人でも存在すればどれだけの救いになる事か。

そして若者よ。
一人でもいい。人を好きになりなさい。本気で恋をしなさい。振られても、実らなくても、誰かを好きになる。その人間の本能的な「愛」を経験しなさい。若さは時にもどかしく、言葉に出来ない感情を募らせる。しかし、それこそが「青春の証」ではないか。10代という最も多感な時期に、沢山の挫折、悩みを経験して欲しい。
そして、その経験がいつか、あなた方の人生において本当の人間の喜びや優しさ、豊かさを考える事ができる「心の土壌」となり未来に花を咲かせることができると思う。

しかし昨今の中学生の授業では、何と「ダンス・しかもヒップホップ」が必修科目になると聞きます。
まさしく愚の骨頂。今の日本の教育界の程度の低さを象徴する亡策です。
そんなものは好きな子だけがやればいいでしょう。
踊りを教えるなら教員試験にもダンスのテストがあるのですか?
何故、日本舞踊、盆踊りを採りいれないの?日本古来の伝統、風習を教育として教えることこそが真の愛国心へとつながるのではないでしょうか。

国歌も歌えず、言葉遊びと意味のわからぬ単語で踊る事に何の意味があるか私には理解できません。
こんな馬鹿な授業から、本当に子供たちが「学ぶ意味」を理解することができるのでしょうか。
誰か教えてほしいくらいです。

桜が咲くこれからの季節。胸には不安と期待を一杯に子供たちは新たな道へと進んでいきます。

勉強もいい。運動もいい。

大切なたった数年間の短い学生生活の中で、一生語り合える素晴らしい思い出を作ってほしいと思います。

しかし、私もこんな内容を書く年になったとは・・・・・

2012年3月23日 ハローアルソン!ハロアル・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

2012年 ハローアルソン・フィリピン医療ボランティア活動報告書

 

2012年 ハローアルソン・高校生ミーティング

祐介先生こんばんは

昨年の今時期も今日のようなこんな曇り空でした。
日本中に恐怖と不安を刻みこんだあの3月11日からもうすぐ1年が経とうとしています。しかし、未だ解決の糸口さえも見ない瓦礫問題や原発終息への道筋、そして、被災地の方々の不自由な仮設住宅での生活や、大切な人達を亡くしそれでも懸命に生きる姿が報道されると、同じ日本人として本当に心が痛むと共に、同情だけではなく皆が行動に示さなければ、本当の絆、復興には程遠いと改めて感じます。多くの尊い命が犠牲になり悲しみの果てに何とか生きる希望を見出そうとする中で、実は私の周りにも運命的な変化がありました。

それは先週の日曜日、14年ぶりに実の父親に会う事が出来ました。
ある事がきっかけで話が進み、夕食を兼ねて会うことになりました。
両親が離婚をし、それ以来数回ほどしか会う機会が無く14年という年月が過ぎてしまいました。少ししわが増えてはいましたが、体型も雰囲気も全く変わっておらず、優しく厳しかった父の姿そのものでした。
個室で一人待っていると、向こうから父がやってきました。私はどんな風に挨拶を交わせば良いものか考えていましたが、父が少し緊張した面持ちで近づくと、私は無意識に足をただし正座をし、「ご無沙汰しています」と頭を下げていました。父も「今日はありがとう、元気だったか」と笑いかけました。

その後酒を酌み交わしながら、私の家族も集まり皆で食事をしながら夢のような楽しい時間を過ごしました。

以前は様々な事情があり会えなかった父が、私のボランティアの事をどこかで聞いて、「立派になった」「がんばってるな」と言ってくれ、「体は大丈夫か」「酒は飲み過ぎていないか」など心配をしてくれる姿を見て、私も胸が詰まり何故か泣けてきました。

私はフィリピンボランティアを通じ、親も兄弟もいない過酷な環境で生きる子供たちを沢山見てきました。
そして今回の震災でも震災孤児と言われる子供たちやその大切な子供を亡くした人達が沢山います。
しかし幸いにも私には目の前に会う事が出来る、話す事が出来る親がいました。
私は純粋に「ありがたい、ありがたい」と何度も心の中でつぶやきました。

あの震災から1年が経とうとしています。
未だ行方がわからず懸命に家族を探す人達がいます。
親を亡くし、子を亡くし、それでも懸命に生きる人達がいます。
私は今回14年ぶりに父に会う事が出来ました。私は本当に幸せです。
そして改めて思いました。
この幸せを素直に受け入れ、その感謝を社会に還元すべきだという事を。

フィリピンでは親も知らず一日中ゴミを拾う子供たちが沢山います。被災地ではこれからも沢山の支援が必要です。人の痛みを我が事のように思い、人の幸せを自分の幸せと感じる。そんな人生をこれからも送りたい。

そう思うと、幼いころ父の背中で「敬人、大きくなったら人の為に役立つ大人になれ」と何度となく教えられた記憶が蘇ります。

今日の夜、私の医院に父が治療にきます。
私が歯科医師になって初めての治療です。

ハロアルレディオ、今日は父と一緒に聞いていますね・・・

 2012年3月9日 ハローアルソン!ハロアル・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

祐介先生こんばんは

2,3日前に降った大雪と厳しい寒気は春を告げる為に必要な寒さだと、お天気コーナーのどなたかが言っていました。今日は生憎の雨ですが少しずつ春の訪れを感じられる季節となりましたね。雪がとけ、日に日に日差しが暖かくなる中で、あの大震災からもう1年が経とうとしています。

この1年を“もう”ととらえるか、“まだ”と感じるか。

未だ山積みにされている被災地の瓦礫の状況、上空から映し出される福島の惨状を見ると、私にはあまりにもお粗末な政府の対応と、瓦礫問題を一つとっても、「絆」というのは名ばかりで、なぜ全都道府県でこの問題に取り組み、受け入れを表明しないのか。
国民一人が年間排出するゴミが約400キロといわれる中、たった3キロ程度国民みんなで受け入れをすれば解決する問題なのに、なぜ自らが本当の「絆」となり被災地の為に「痛みを分け合う分母」になろうとしないのか。
政治を見ればそのほとんどが消費税と解散時期の話ばかり。少し前まで騒がれたTPPはどこに行ったのでしょうか。連日映し出されるのは足の引っ張り合い、言葉の上げ足ばかりをとる国会答弁と、恐らく誰も興味が無いであろう芸能人と占い師のくだらない家賃滞納問題ばかりです。

せめて私は今回の震災で集められた各主要な基金への募金がどのように使われて、どのような方々に支援されているのかを新聞やマスメディアは随時公表すべきだと思います。

また、原発で死と隣り合わせで戦っている現場の方々の状況をもっと真実として報道し、本当に私達が考えなければならない未来について後世に伝えるべきではないでしょうか。

しかし、私の胸にはどこか「もう、1年がたったのか・・・」と思ってしまうのです。

あのころあんなに騒がれた節電に対しても、あんなにもパニックに陥ったガソリンにも、コンビニに並ぶ懐中電灯や乾電池の十分すぎるほどの陳列された量と有り余るお弁当、スーパーにはおよそ季節の旬とは言えぬ食糧が数多く並ぶ以前と変わりのない毎日の暮らしの安堵感に、どこか安心し、被災地の痛みを思い出せない自分がいます。これを「風化」というのか・・・政治を批判しても「自分はどうなのか」と自らを問うた時に、気持ちでは分かっていても行動に示せない矛盾を感じ、「結局は私も同じなのか・・」と反省をします。もうすぐあの大災害から1年が経とうとしています。

私達がやらなければならないことは何でしょうか。
2月のハロアル・フィリピンボランティアを終え、帰国し改めてこの日本の今とこれからの未来を考えずにはいられません。

現在、私達ハローアルソンの活動はこの世界で起きている様々な問題を解決するたった一つの行動かもしれません。被災地支援で行われる数々のボランティアもそうです。全ては個人ができる行動のほんの小さな「点」でしかありません。しかし、その「点」が「線」となり、未来に続く「道」を作り続けなければこの地球はいつしか寂しく、悲しい星になってしまいます。

これからもハローアルソンはその点と点を繋ぎ合せる本当の「絆」になるべく頑張っていきたいと思います・・・

 2012年3月2日 ハローアルソン!ハロアル・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

祐介先生・一穂さん こんばんは

先週はスタジオにお邪魔をさせていただき有難うございました。

2月8日~11日までの4日間のハロアル・フィリピン医療ボランティアから帰国し、時が経つのはやく2週間がたちました。

おそらくこれくらいの時期になると現地に参加をされた皆さんも少しずつ平穏な日々の時間を取り戻し、あのフィリピンで過ごした4日間の非日常的な時間と、毎日の「当たり前の日常」とのギャップも徐々に緩和されている頃だと思います。

それを私は一種の「物質的豊かさの慣れ」ではと考えています。

食べる物も着る物もないスラムの地を見たとき、その日の夕食、コップ一杯の水さえ、有難く思えました。
しかし、時間が過ぎ、いつもの恵まれた生活の中において、心の中では分かっているものの、常にあの時の意識で感じられるかと言えば、私自身も疑問です。

私は毎年現地で皆さんに「ボランティアは即効性はあるが持続性が難しい」とお話します。

その場では強烈に感じるものも、いざ日々の生活の中に投影すると、継続し、やり続ける事の難しさのほうが感じる時があります。でも、それでいいと思います。
だからこそ、楽しく、無理がなく、多くの仲間とともにその継続を維持できるようなボランティアの存在もまた、この会の目指す目標の一つです。反対に継続がたとえ難しかったとしても、いつか、何年後かに、この活動に参加をしていただいた方が、あの時の経験がきっかけとなり様々な場面でご活躍されれば、これも素晴らしいことだと思います。

私も、日本に帰ってから活動報告書や各方面への礼状などを作成するにあたり、今年の活動のあらゆる場面が走馬灯のように一つ、一つ、思いだされます。

しかし、あの貧しい、劣悪な環境で生きる子供たちがスラムの中を駆け回り、貧しさのなかでもスラムの住人同士が食糧を分け合い、時にはお金も貸し合い支え合う姿をみて、どうしても心に引っかかるものがあります。

それは最近、あまりにも連日報道される日本での「孤独死」の問題です。
何故このような痛ましく、切ない事件が多発するのでしょうか。

報道を見れば、確かに様々な理由やケースがあります。
行政の問題や地域社会の問題、その答えがここですぐに出るような簡単な問題ではない事は分かります。
しかし、白骨化するまで放置されその死因が餓死という、あまりに希薄な人間社会のもたらした結果だと思います。ものが溢れ、全てに満たされ生活をし、何不自由なく暮らせる私達。間違った個人主義の横行により、人と人との交わりを極力避け、隣に住む住人すら分からないのに、その反面、うわべだけの言葉、風潮に「つぶやき」などという言葉を用い、自分の気に入るものたちだけの画面上の友人関係に偽りの「繋がり」を求めあう現代。

今、この日本に何が起きているのでしょうか。

このような事件は決してフィリピンのスラムでは起きることはありません。
母親が死に、4歳の知的障害の子供は餓死によりその隣で横たわって死んでしまったそうです。どんな思いでその子は亡くなった母親を見つめ、その尊い命の終わりを迎えたのでしょうか。

私達が本当に心で繋がる事が出来る社会を皆が目指さなければいけませんね。

4歳は私の娘と同じ年です。どうか安らかに眠って下さい。
そして天国でお母さんとお腹いっぱいご飯を食べて下さいね・・・

 

2012年2月24日 ハローアルソン!ハロアル・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

 

祐介先生こんばんは

今週、日本列島を襲った今期最強と言われた寒気は死者56人も出すほどの大きな被害をもたらしました。
特に日本海側、青森、秋田、そして被災地を襲った大雪は、各地で観測史上最も多い豪雪となり、被害に遭われた方々に心からお悔やみ申し上げます。

しかし、私の地元栃木県那須塩原市は「日本列島を襲う」と言われても、毎日―5,6℃.にはなるものの、山間部を除き街中ではほとんど雪が降りませんでした。テレビに映る各地の様子とのギャップに少々戸惑いながら、自分の幼少期にはもっとこの町も雪が降ったものだと思いだしていました。

さて、祐介先生。いよいよ、いよいよ、来週出発ですね。

「2012年 ハローアルソン・フィリピン医療ボランティア」が2月8日から11日の4日間、フィリピン マニラ市近郊スラムを中心に、総勢74名の参加者とともに行われます。

1日たった100円で生活をするスラムの子供たち。学校にも行けず今日食べる事もままならず、一日中ゴミを拾い集めわずかに手にしたお金で今日を食いつなぎ、明日への光も見えないまま生きることだけに精一杯な子供たち。
たった飛行機で4時間。
同じ星に住み、同じ人間として生まれ、同じ様に幸せになる権利があるはずなのに、私達「人間」という罪深い生き物が作り上げた歴史と社会は、生まれながらにして「不平等」という「不条理」を生み出してしまいました。
今、この地球上には70億人を超える人間が生活をしています。
その中で私たち日本人のように何不自由なく生活ができる人間はわずか10%しか過ぎません。食べる事も、水を飲むことさえもできず、爆弾の音に怯え、幼いころから銃を持ち、たった一粒の薬で助かる病に倒れその尊い命を失う子供たちが沢山います。

私は運命的にフィリピンという国の子供たちと触れ合うことができ、この現状を知り、少しでも多くの子供たちの光になれればと思っています。しかし、その全てを救うことなど到底できません。私の両腕はたった二人の子供たちの手を握ることしかできません。

今この放送を聞いて下さっている皆さん。
どうかその手をほんの少しのばしていただけませんか。
皆さんの手がまた一人、また一人と繋ぎ合せる事ができればいつしか世界中が一つになる事もできるはずです。昨年の大震災により多くの命が失われ、その尊い犠牲から私たちは「絆」という人間の心と心の繋がりの大切さを学びました。

私達の活動は貧困という全人類が共通しなければならない問題から、その心を学びます。

昨年の帰国からあっという間の1年間でした。
この1年多くの方に支えられ、沢山の物資、募金のご協力を頂きました。
本当にありがとうございます。
皆さんの優しさ、温かな思いは、決して裏切ることなく精神誠意、彼達に伝えてきます。

今ごろ私たちを待ってくれているスラムの子供たちは、現地のボランティアスタッフから、治療を受ける為のチケットを手にしていることだと思います。そのチケットは一生に一回受けることのできる最初で最後の医療チケットです。
この現実の重みと責任を胸に今年も出発します。

では皆さん帰国後の活動報告を楽しみにして下さいね。

2012年2月3日 ハローアルソン!ハロアル・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

 

祐介先生こんばんは

今週は日本海側を中心に大雪となりこの冬一番の大寒波が訪れました。

東京でも積雪により車の事故や転倒による怪我が連日報道されていました。
これは地域がら致し方ないことですが、氷の上をハイヒールで歩く女性や、凍った路面を自転車で進む都会の方々の姿は、いかにこのような環境に慣れていないのかが良く分かります。「都心では0℃.を記録しました。」とニュースでアナウンサーが話すとき、私の地元栃木県那須塩原市では子供たちが -6℃.の中、学校に向かっていきました。この番組でもお馴染みの長野県 林先生の所ではもっと寒いのでしょうね。
しかし、歩道橋などで転びそうな人達を映す映像は、言いかえれば「転ぶところを待っているようにも捉えられ、あまり趣味のいい話ではありませんね。

ともかく、何日も雨が降らず記録的な乾燥日が続くと思えば、大寒波により大雪となる。
この事がやはり地球環境の破壊からもたらされているのでは、と感じる方は私だけではないと思いますが。どうでしょう。

さて、2012年 ハローアルソン・フィリピン医療ボランティア 現地出発までいよいよ2週間をきりました。

今年は総勢 74名が参加をしてくれます。

今、日本では昨年の東日本大震災により復興に向けて日本国民全員の「支え」「絆」が必要になっています。
しかしその中で世界に目を向け、フィリピンの子供たちに救いの手を差し伸べてくださる74名の皆さん。そしてそれを支えて下さるリスナーの皆さんをはじめ多くの方々に心から感謝申し上げます。

最近では特に出発前ともあって沢山の人達に「頑張って」「気をつけて」とお声をかけていただきます。また、募金や物資などの支援をいただき、その度に私達は「ありがとうございます」と感謝をします。

私達、特に医療という世界は特殊です。

「患者さん」一般的に言えばお金を支払ってくれるお客さんに対し「お大事に」とは言っても「ありがとうございます」とは言いません。

しかも、患者さんご自身から逆に「ありがとうございます」と感謝をされる職業でもあります。

「ありがとう」という感謝の言葉はそれだけでも人の心を和ませ、幸せな気持ちにさせます。
私は人間が成長し豊かな心を育むためにはこの「ありがとう」という感謝の心をどれだけ持つ事が出来たかによって左右すると思います。
しかも、ありきたりなお店の決まりごとのような「ありがとうございました」ではなく、心からの「ありがとう」が人の徳を積ませるのではないでしょうか。

私の医院の85歳になるおばあちゃんが以前こうおっしゃっていました。
「私は戦後とっても貧しかったけれど、皆に良くしてもらい生きてこられた。それ以来私は必ずお礼を言うとき、(ありがとう)(ありがとう)を2回言う事にしています。」と。

ボランティアを通じ、私は沢山の「ありがとう」を思い、発することができます。

そしていつしかフィリピンの子供たちのためと始めた活動が、自分自身の心の豊かさにも繋がり始めました。

「感謝」という気持ちはどんな時もその対象となる「相手」がいなければ成り立ちません。
これは人間は決して一人では生きてはいけないという証しでもあります。

今年も出発まで後わずか。体調を整え頑張りましょうね。

 

2012年1月27日 ハローアルソン!ハロアル・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

 

祐介先生こんばんは

今朝の新聞にこんな記事が出ていました。

「弁当持参 揺れる給食」

これは東京都のある地区で小学校、中学校の給食が福島原発の放射能の影響を保護者が懸念して、給食を拒否し弁当を持参する訴えをしているそうです。
また、保護者の中にはその分の給食費用を支払わないと話す方もいるようです。

この意見に対し、私は全てを否定、反対するわけではありません。
子を持つ親の気持ちであれば当然かもしれません。

しかし、私個人の意見は全く違います。
今回、日本中を悲しみと恐怖に包んだ東日本大震災は大勢の尊い命と未だ続く原発という爪痕を残しました。
そして復興という長い年月を共に歩むため、昨年は「絆」という言葉が多く聞こえるようになりました。

「絆」・・この言葉の本当の意味はなんでしょうか。

原発から200キロ、300キロと離れている都会の人間が、産地も放射能レベルも安全な食品からなる食べ物にも関わらず、給食費を支払わず、我が子だけの安全を考え、その結果自治体行政の圧迫につながることさえも理解せず、給食という食を通じ食べ物の有難さ、栄養バランスの大切さを学ぶ教育の一環を拒否することが「絆」でしょうか。

水が危ないと騒げば我先にスーパーに並び、食糧不足といえばコンビニの棚がなくなるくらい買占め、石油がないと言えば、今後最も必要とされる東北の事など露知らず何時間でも並ぶ。
そして休みの日にはこぞって「被災地でお金を使おう」とバスツアーまでくみ東北に出かける。
東北の薪は危ないと言い被災者の祈りがこもったごまきも拒否し、震災後あれほど名乗り出た瓦礫の受け入れも、嘘のような手のひら返しで今ではわずか数件の自治体しかいません。

今、私の地元那須塩原市は市長が急病で亡くなられ、急遽市長選が今週の日曜日に行われます。
2、3名の候補者がいますがどれをとって見ても、抽象的なありきたりのマニフェストです。
そして誰一人瓦礫受け入れを表明しません。
街の下水道整備より、街の道路拡張よりやらなければいけない事があるだろう。
せめて、福島と隣県である栃木県が一早く瓦礫の受け入れを表明するべきだ。
そして政府は1キロでも2キロ分でもいい、鉄製でもアルミ製でも決して放射能が漏れる事のないケースを作り、その中に粉砕した瓦礫を入れ、全国民の一家庭、一つ置いてもらい、未来永続に日本中でこの悲しみ、そして日本人の強い心を語り継ぐためにもその上に大きく「絆」と書き、国民全員で支え合おうと提言すべきだ。

それが本当の「絆」ではないだろうか。その覚悟なくして何が「絆」だ。

もう、自分のことだけでは駄目なんだよ。
もう、自分の子供だけの幸せを考えては駄目なんだよ。

我が子を心配する気持ちは分かる。
しかし、今こそその我が子に、親が、大人が、この国が本当の人間の在り方、本当の人間の豊かさを語らなければ、津波にのまれ、瓦礫に押しつぶされなくなっていった数万の尊い命に申し訳がないであろう。

我が子に作るお弁当。
その野菜、その米、その電気。

是非もう一度、「絆」の本当の意味を考えてもらいたい。

 

2012年1月20日 ハローアルソン!ハロアル・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人



 

 

祐介先生こんばんは

年々地球の温暖化の影響なのか、私の地元 栃木県那須塩原では毎年降る雪の量が格段に減少しています。

昔はこの時期になると子供たちは学校に行くのが困難なほど雪が積もり、体育の時間などはかまくら作りをおこなうほどでした。
しかし、今年も未だ町中が積もる程の雪に見舞われることはありませんでしたが、ようやく今朝方からしんしんと雪が降り始め、あたり一面を真っ白な銀世界へと変えていきました。

現在、地球が消費できるCO2はすでにその許容範囲の2倍を超えているとも言われ、もう一刻の猶予もない状況になっています。

窓に映る雪景色を見ながら、言葉を発せずとも静かに降る雪の音を聞くと、あたかも自然が鳴らす未来への警笛のように聞こえるのは私だけでしょうか。

また、この雪山の向こう側により厳しい寒さの中生活をされている被災地を思えば、せめて診療室の温度を1度下げ、少しでも自分達ができる環境への配慮、この星への労りを示さなければならないと感じました。

さて、今年も2月8日からのハローアルソン・フィリピンボランティアまで3週間を切りました。
私達事務局も最終準備に取り掛かり、参加者の皆さん、そしてご協力して下さった皆さんの思いをしっかりと届ける為に全力で頑張りたいと思います。

このハローアルソンは祐介先生が10年前、初めてフィリピンボランティアに参加をし、一番初めに出会った患者「アルソン君」当時10歳との出会いから始まりました。

貧困のため歯ブラシ1本さえ買う事が出来ず、スラムの子供たちは幼くして次々と大切な歯を失っていきます。

治療に通えるはずもなく、痛みが出ればこめかみをさすりただ神様に祈るだけ。
学校にも行けず、一日中お金に換金できるゴミを拾い集め、それで得られる収入は日本円にしてわずか100円程度。
それでも家族、兄弟を大切にし、生きることに一生懸命な彼達のその澄んだ瞳に、私達は貧困問題を通じて様々な事を学びます。

ある6歳の男の子が私たちの前に現れました。
先程奥歯を抜き、また歯を抜くブースに並んでいるのです。

「先生、この歯も抜いて欲しい。」

私は言います。「どうしてこの歯を抜きたいの?虫歯じゃないよ。」

男の子が言います。「だって、歯を抜いたらお薬がもらえるのでしょ。家にお母さんが寝ている。病気で薬がないから僕の歯を全部抜いてお母さんに薬をあげたい・・」

わずか6歳の男の子が何の心のためらいもなく、目を輝かせながら私に懇願するのです。

私達が訪れるスラムの子供たちは5歳ごろからゴミ山に入り、一日中下を向きながらゴミを拾って家族の生計を支えています。

マニラの繁華街では一晩中街角に立ち、物乞いをし、泥だらけ垢まみれの子供たちが沢山います。

地球上で生じる全ての問題。
環境、戦争、エネルギー、貧困・・・その全ての原因は私達人間です。
であれば決して解決の出来ない問題はありません。

私達が寄り添い、正直に、優しい心さえ持つことができればもう二度とアルソン君のような子供たちが現れる事はないと信じています。

祐介先生、そんな日が来る時まで共に頑張りましょうね。

 

2012年1月20日 ハローアルソン!ハロアル・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

 

 

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活動理念「四本の柱」

  • 現地での歯科医療を中心とした無償の奉仕活動
  • 歯ブラシ・タオル・固形石鹸など物資の支援活動
  • 世界の貧困問題を通じ、自らの生活を見直し「真の豊かさ」について考える
  • 次世代を担う高校生の参加により、真の国際平和と国際責献について考えてもらう

今西祐介のハロアル・レディオ

毎週金曜日21:00-22:00生放送
レインボータウンFM(79.2MHz)
http://www.792fm.com/
歯科医師でミュージシャン今西祐介がパーソナリティの歯科医療ボランティアと楽しいトーク&音楽番組

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