ハローアルソン「ハロアル」は歯ブラシ1本でできるボランティア

フィリピン医療を支える会 ハローアルソン

ブログ - sekiguchiさんのエントリ

祐介先生こんばんは

さあ!いよいよ2018年ハローアルソン・フィリピン医療ボランティア現地活動が出発します。

残念なことに昨晩、静岡支部で長年この活動に参加をしてくださっていた歯科衛生士の山口さんのお父様がご逝去されたとの連絡を受け、急遽不参加となってしまいました。

謹んでお悔やみを申し上げますとともに、彼女の分までしっかりと活動をして参りたいと思います。

さて、今年は高校生46名を含めた総勢114名の皆さんと現地に行くことになりました。

今年は物資配布や医療活動のほかに新たな取り組みとして、スラムの子供たちの体や髪の毛を洗ってあげる「シャワー・アクティビティ」を行う予定です。

汚水で体を流し、スコールが降れば一斉に外に飛び出して天然のシャワーとして髪を洗う子供たち。

彼らの体は浅黒い垢にまみれ、髪は異臭を放ちます。

確かに今日それをきれいにしたとしても数日たてばまた同じようになってしまうでしょう。

しかし、誰かが手を伸ばし、誰かが誰かの幸せのために努力をし、誰かが何かを変えようとしなければ、「貧困」は決してなくなることはありません。

私たちの活動は本当に小さなものです。

全てを変えることなど到底できません。

しかし全ては変えることが出来なくても、何かを変えることはできるはずです。

私たちは本当に恵まれています。

先日、息子が通う中学校で給食がパンとスパゲッティーだけでした。

聞くと、インフルエンザの流行で給食センターの方々が集団で休まなければならない事態になったそうです。

私は息子にその給食を見てどう思ったか尋ねました。

もちろんまだ13歳の子供ですので、「少ない」とか「腹減った」などの返答ですが、私は彼に言いました。

「決して文句を言ってはいけない。」

「パンとスパゲッティーしかない、と思うのか、こんな状況でも私たちにスパゲッティーを作ってくれた、と思うのか。」

そして、「必ず食べる前に早く給食のおばさんたちが良くなることを祈りなさい。」と話しました。

私は彼に「当たり前のように食べることができる」このことがどれほど幸せなことなのかを話しました。

当たり前のように学校に行くことができ、当たり前のように運動ができる。

毎日を平和に当たり前に生きることがどれほど尊いことなのか。

人間はその尊さを知っているにも関わらず、手を取り合う前に奪い合い、分かち合う前に罵り合います。

ハロアルの活動はそんな私たちの弱さや傲慢さを気づかせ、互いに支えあう本当の心の豊かさを教えてくれます。

今年は114名の仲間と共に現地に向かいます。

そして急遽不参加となってしまった山口さんの思いと皆さんから託された優しさをしっかりと届けてまいります。

自分だけの幸せばかりを願うのではなく、誰かの悲しみに涙し、誰かの幸せを祈る。

そんな人間の本当の心の在り方を一生懸命学び合いたいと思います。

リスナーの皆さん、どうか帰国後の活動報告をお楽しみに!

では行ってまいります!

2018年2月2日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

心磨き

カテゴリ : 
ハロアル・レディオ » 関口敬人先生からのお便り
執筆 : 
sekiguchi 2018-1-26 13:00

祐介先生こんばんは
数日前からテレビで「最強クラスの寒波」と連呼しているので、またどうせ大げさに言っているだけだろうと高をくくっていましたら、いやいや、信じられないくらい寒い日が続いていますね。

特に日本海側では大変な大雪となり、首都圏でも数十年ぶりに氷点下を続いているようで、本当に「最強クラス」でしたね。

私の地元栃木県那須では 今日も雪が降っており、まだまだ厳しい寒さが続きそうです。

さて、私たちのハローアルソン・フィリピン医療ボランティア現地活動も残り2週間をきりました。

そんな中、昨年、一昨年と2年にわたり現地活動に参加をしてくれた 高校生がいよいよ大学受験をすると、ハロアル高校生担当の大関さんから連絡を受けました。

アドバイスとまではいきませんが、やはり大学受験ともなると緊張もしますし、不安にもなりますね。

私は彼女に面接ではありのままの自分の気持ちを話しなさいと言いました。

そして夢を見ることができ、それを実現できる環境に育ち、今その実現に向けて挑戦できる喜びを感じ、一生懸命頑張りなさいと話ました。

私は彼女を含め、現地活動に参加をしてくれた高校生たちがマニラのホテルで行われた高校生マニラミーティングのことを思い出しました。

私たちは毎年現地活動が終わったその夜、ホテル内の ミーティングルームで高校生たちが「夢」について語り合い活動の感想や思いのたけを話し合う時間を設けています。

何不自由なく生活をしてきた日本人が、不自由さを共に分け合い、有り余る社会で生きてきた高校生たちが、何もない、何かを求めることさえできない同世代の子供たちと触れ合うことで、何を感じ、何を悩み、そしてこれからの自分の未来に何をしなければならないのかを考えます。

たった4日間の活動ですが、 多くの高校生たちが世界の貧困からもう一度自分自身を見つめなおし、夢を見ることの素晴らしさを改めて感じてくれます。

私はいつも彼らに言います。

ボランティアは自分の興味や経験のために存在するのではなく、目の前の悲しみや苦しみに寄り添い誠心誠意相手に尽くすこと。

しかし、「誰かのために」という無償の心を持つことは実は自分自身を心を見つめ直すことになり、物質的な豊かさによってこびり付いた心の垢を洗い落す「心磨き」となっているのです。

この「心磨き」に最も大切なブラシは「素直さ」です。

しかし残念なことに大人と高校生とではその「ブラシ」の大きさが違うようです。

純粋で社会的経験のない高校生たちの「素直さブラシ」はとてもよく心の垢を落とし、劇的に変化するのに対し、やはり大人は良くも悪くも「素直」になるという一見単純そうなことが実はとても難しいようです。

今年も多くの高校生がボランティアに参加をしてくれます。

そんな彼らに是非、ハロアルに参加をしてくださる大人たちの「心磨き」を見てもらい、115名全員が心をひとつにして頑張っていきたいと思います。

2018年1月26日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

祐介先生こんばんは

いよいよ今年のハローアルソン・フィリピン医療ボランティア現地活動も出発まで3週間となりました。

ハローアルソンも今年で13年目を迎え、過去400人以上の高校生が参加をしてくれました。

昨日、昨年参加をしてくれた栃木県立黒磯南高等学校の生徒6名が今年参加をする後輩と一緒に駅や大型スーパーで物資や募金の呼びかけをしてくれた際に集まった募金67,000円をもってきてくれました。

私はお礼の言葉をいうと共に、いかに募金を集めること難しく、そして一人よりも二人、二人よりも3人と、手をつなぎあい共に支えあうことがいかに尊いことかを話しました。

2年前に初めて会った彼女たちでしたが、本当に顔つきも変わり、たくましく、そして明るく元気のいい表情は、本人たちはあまり気が付いていないようですが、正しくハロアルに参加をして一生懸命自分と向き合ったからだと思います。

私は彼女たちに言いました。

「これから卒業し、社会人となり、大人になっていく中で、決してこの募金活動をしたときの気持ちを忘れてはいけない。」

「誰かのために一生懸命生きる。」

「これが本当の心の豊さであり、人間として幸せなことです。」

「自分だけの幸せ、自分だけの欲望ばかり考えている人間は本当に心が貧しい。

これからどんなことでもいいから色々な活動に興味を持ち、行動に移しなさい。」

彼女たちは真剣に大きな声で「はい」と返事をしてくれました。

しかし、私自身あまり偉そうなことを言える人間でもなく、自分の高校生時代を振り返れば、本当に恥ずかしい限りですが、今、少なからずこのような考えを持つことができるのもやはりこの活動に出会えたからだと思います。

今年は以前お伝えした通り、新たな試みとして「シャワー・アクティビティ」を行います。

“汚れた体を洗う”そのたった一つのことさえもできない子供たちを、日本の高校生たちや看護師さん、ハロアルみんなでお手伝いをします。

その時是非感じて欲しいと思います。

この活動は単に貧しい子供たちの汚れを取り、綺麗にしてあげるのではありません。

ごみを拾って生活するスカベンジャーの子供たちは、毎日の生活で体に染みついてしまった悪臭のために学校でいじめられることもあるといいます。

その彼らを救うために日本から沢山の方々が支援をしてくれた貴重な物資を使い、何不自由なく生き、全てに満たされた私たちが体を洗ってあげるのです。

ひとこすり、ひとこすりするたびにこぼれ落ちる垢を見ながら、人間が作り上げた「貧困」という最大の不平等を感じ、私たちに何ができるかを学び、そしてこれからの人生に繋げて欲しいと思います。

私たち活動には4本の柱という活動理念があります。

私自身の意見ですが、ハロアルで最も大切なことは3本目の柱「ボランティアを通じ自らの生活を見直す」ということだと思います。

現地に行かせてもらえる貴重な4日間、その経験を本当に自分自身や社会のために役立たすことをしなければ、結局は偽善的自己満足だけで終わります。

しかし、まだまだ私の力が弱いためにそれを伝えることができないのも現実です。

2018年1月19日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

祐介先生こんばんは

西日本や日本海側では大変は大雪となっていますね。

普段、よほど私の地元栃木県那須の方が寒いはずなのに九州や広島などでも雪が降り、新潟では十時間以上も列車が立ち往生して多くのかたが取り残されています。

暖房やトイレがあるとはいえお体が心配です。

自然の力には勝てませんが一刻も早い復旧、救助を祈るばかりです。

さて、ハローアルソン・フィリピン医療ボランティアもいよいよ現地出発まで1か月を切りました。

器材や材料のほうも着々と準備が整い、今年も全員の力を団結して頑張っていきたいと思います。

そんな中、昨日とてもうれしいことがありました。

私の地元の主婦の方からハロアルの物資を私の医院に届けたいとのお電話をいただきました。

お話をお伺いすると、昨年現地活動に参加をした高校生たちが出発前に駅前や大型スーパーなどで行った募金活動のチラシを見て一年間歯ブラシやタオルなどを集めておいてくださりました。

そしてHPを見て今年の2月8日に出発することを知り、急いで持ってきてくださいました。

私はいつでも物資を募っていることをお伝えしながら心から感謝をいたしました。

そしてこのお手紙を書いているまさに今、私の町から3時間以上もかかる県南の方から段ボールに入った物資の中に2000円の募金と有難い励ましのお手紙が届きました。

15年前にこの活動に初めて参加をしたとき、会長の林春二先生は高校生が参加をすることを「ボランティアの種まき」と表現しました。

海外のスラムでの医療活動に高校生が参加をするという活動は私の知る限り国内でもとても珍しい団体だと思います。

この会を立ち上げたとき、私たちは単なる医療奉仕や物資支援だけではなく、ボランティアを通じ自らの生活を見直しながら弱者も強者もない、みんなが幸せに暮らせる共存社会の在り方を学び、それを未来に繋げることを目的としました。

しかし活動当初、私はその意味をあまり理解せず、歯科医師としての自分の技術でたくさんの人を治療することが最も大切だと考え高校生参加にも否定的な意見でした。

今、あれから15年がたちました。

その間、私は団長となり、より多くの責任と沢山の人たちとの出会いと感動、そして現地では数えきれないほどの大切な「歯」を抜き、そのたびに自分の無力さに心を痛めました。

しかしそんな未熟な私にとって唯一の励みになるのは涙を流しながら「ありがとう」とほほ笑む現地の子供たちの笑顔と、いつもこの活動を支えてくださる皆さんのご協力のおかげです。

そしてボランティアの種となってくれた高校生たちの純粋でひた向きな姿は私自身の心を磨かせ、更なる活動への意欲を駆り出させます。

今年は115名の皆さんと現地に出発します。

私たちもまたハロアルの種なのです。

それぞれがそれぞれの地域でどんな花を咲かせることができるでしょうか。

栄養だけを欲しがる自分勝手な種はいつか消えてなくなります。

そうならないように素直な心で頑張りたいと思います。

2018年1月12日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

祐介先生こんばんは

祐介先生、そしてリスナーの皆さん新年あけましておめでとうございます。

昨年は大変お世話になりました。

今年もハローアルソン・フィリピン医療ボランティアのご協力をどうかよろしくお願いします。

さて、祐介先生は年末年始はどのように過ごしましたか。

私の医院では毎年可能な限り31日の大晦日に午前中だけですが病院を開けることにしています。

私の街は田舎ですので大みそかに急患の患者さんを受け入れる歯科医院がありませんので、一年の最後の日に何か問題があっては気持ちよく新年を迎えられないと思い、可能な限り診療をさせて頂いています。

スタッフは自由参加ですが、今年も4名のスタッフが手伝いに来てくれて本当に助かりました。

そんな中午前中の診療も終わり、スタッフも皆片付けを終え帰宅し、私も帰ろうと思ったとき再び医院の電話がなりました。

出ると、入れ歯が割れてしまって食事ができない、そして、別の電話では歯茎が腫れて痛みがある、とのことでした。

私はまだ私一人医院にいますので気を付けていらしてもらうようにお話をし、医院で一人患者さんを待っていました。

入れ歯の修理を終えたころ歯茎が腫れたという方が来られ、レントゲンを撮影すると歯の根っこの先に黒い影が見え、炎症に膿を溜め、強い痛みを訴えています。

私は症状と治療の説明をし、銀歯を外し、根に埋め込まれている大きな金属の土台を外す作業に入りました。

実はこれを除去するのは大変困難な時もあるため、まして一人での治療のため、取り掛かる際、心の中で何とかうまく外れてくれと、医学的ではありませんが神がかり的な気持ちにもなり、治療を始めました。

すると、いつもは時間がかかるような状況のものが、わずか2、3分で外れ、その後の治療も思いのほかスムーズに終了し患者さんの痛みもなくなりました。

患者さんたちからは大変喜ばれ、「これで安心して年が越せる」と言っていただきました。

私は一人、器具の片付けをしながら、なんとなく何かに守られているような気配を感じました。それが何なのかはわかりません。

しかし、これと同じような感覚をフィリピンのスラムでの治療で感じたことがあったのを思い出しました。

そして医院を後にする際、もう一度心に誓いました。

「今年も患者さんのためだけを考え一生懸命すべてを捧げる」

祐介先生、新たな一年が始まりましたね。

医療には正月も祭日も日曜日もありません。

そしてフィリピンのスラムの子供たちは今なお私たちが訪れるのを心待ちにしてくれています。

今年もお互い切磋琢磨して「1本の歯」に情熱を傾け、ハロアルボランティアに更なる力と寛容の心をもって取り組んでいきましょう。

そしてもう一つ、お互い体に気を付けいつまでも尊敬しあえる歯科医師と人間であり続けましょう。

2月8日の出発まで後わずかです。

今年も全力で頑張りますのでどうかリスナーの皆さんご協力よろしくお願いします。

2018年1月5日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

祐介先生こんばんは

12月22日の今日は「冬至」ですね。

北半球では一年の内一番昼が短く夜が長い日となりますが、昔から「冬至冬中冬はじめ」といい、本格的な厳しい冬はこれから始まるといわれ、日本では古くから「ゆず風呂」や「かぼちゃ」を食べる習慣があります。

“ゆず”は体を温め、邪気を払うと言われますから、少し風邪気味の祐介先生は今夜はゆず風呂に入って、しっかりと邪気を洗い流したほうがよいでしょう。

さて、ハローアルソン・フィリピン医療ボランティアも順調に準備が進んでおります。

特に今回は有難いことに過去に参加をして下さった看護師さんや薬剤師さんたちの例年より多く参加をして下さり、すでに自分たちがどのような役割でどのように活動をサポートしていくかを色々と話し合ってくださっているようです。

参加をされる皆さんがそれぞれに「自分に何ができるか」を考え、行動してくださることは本当にありがたい限りですね。

祐介先生、覚えていますか、14年前、この活動を立ち上げたときに訪れた小さな離島「ナギャントック村」。

村人たちの要請で12月に活動を行いましたね。

その時現地スタッフから村の貧困の実情を知った私たちは皆さんからUFOキャッチャーにあるような小さな〝ぬいぐるみ″をご協力いただき、クリスマスプレゼントとして沢山袋に詰め現地にもって行きました。

数本の鉛筆や消しゴム、歯ブラシやタオルそして小さなぬいぐるみを袋に入れ、みんなでサンタクロースの着ぐるみを着て子供たちに渡しました。

この村の子供たちだけではなく、スラムの貧しい子供たちは、貧困のため学校に通うことができません。

わずか5歳にして家計を助けるためにゴミ山に向かい、一日中お金に換金できるゴミを漁り、一晩中街角に立ち、物乞いをして生きていかなければなりません。

そして、空腹になれば裕福な家族が食事をするレストランの窓を覗きながら、彼らが出てくるのを出口で待ち、再び物乞いを繰り返しているのです。

これは運命なのでしょうか。

貧困は私たち人間が作り上げた最大の不条理です。

クリスマスの夜、どんなに家族のために一生懸命ゴミを拾っても彼らにはサンタからのプレゼントは届かないでしょう。

そんな彼らがたった数本の歯ブラシやタオルを受け取っただけで本当に嬉しそうな笑顔で、何度も何度もお礼を言います。

私は14年前、私が治療をした小さな女の子が皆さんから頂いた歯ブラシを手にしながら「先生ありがとう、私将来先生みたいな歯医者になりたい」と言った言葉が忘れられません。

学校にも通えず教育も医療も受けることができず、今生きているかどうか保証さえもできない小さな女の子。

クリスマスの時期になるといつもあの子を思い出します。

このラジオを聴いている皆さん、そしてこの活動に参加をしてくださる皆さん、全ての事はできません、しかし、一つのことは出来るはずです。

私たちの手は全員と繋がることはできません。

しかし、隣の人の手をしっかりと握りあうことはできるはずです。

どうか皆さんのご協力をお願いいたします。

2017年12月22日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

祐介先生こんばんは

毎日寒い日が続きますね。

今年は例年より早い時期に大きな寒波が来たようで、全国各地で大雪の被害が出ていますね。私の地元栃木県でも朝夕は氷点下となり、中学1年生の息子などは野球部の朝練に出るため、まだ薄暗い東雲(しののめ)の中、首を亀のようにすくめながら自転車で出動しています。

さて、私たちハローアルソン・フィリピン医療ボランティアも現地出発まで約1か月半となりました。

実は来年度の活動では新たな取り組みとして、スラムの子供たちへ「シャワーボランティア」を行うことが決定しました。

これは現地マニラ・ロータリークラブと共同で、スラムの子供たちの体や頭を石鹸やシャンプーで洗ってあげるボランティアです。

祐介先生、覚えていますか。

以前私たちが視察で訪れた時、街中を移動中突然スコールが降ってきましたね。その時渋滞している車の中からふと窓の外を見ると、大雨の中スラムの家々から子供たちが嬉しそうに飛び出して、雨どいの下に流れる滝のような雨水を使って体を洗っていました。

もちろん、その手には石鹸などはありませんが、彼らにとって雨は天然のシャワーの役割をしていました。

また、別の年の視察では胸が痛む光景を目にしました。

車での移動中雨が降ってきました。

マニラ市内は大変渋滞が多く、日中はいつも混んでいます。

その時、窓の外に二人の小さな女の子が見えました。

姉妹のようです。

雨に濡れたTシャツと汚れたスカートとサンダル、真っ黒に日焼けした顔に白い歯がやけに目立ちます。

お姉ちゃんでしょうか、10歳くらいの女の子が5歳くらいの妹のために車のフロントガラスに流れ落ちる雨水を手にとり、それを妹にかけながら顔を洗ってあげていました。

何度も何度もガラスに流れる雨水を手にとり、一生懸命妹を洗っているのです。

私たちは車の中で言葉を失いました。

家もなく、毎日物乞いをしながらストリートチルドレンとして生きていかなければならないあの二人の姉妹の光景は今でも鮮明に覚えています。

そんな出会いから今回私たちは、現地スタッフとの協議の末、初の試みとして、医療奉仕活動の隣にシャワーブースを設置し、「ハローアルソン・シャワーボランティア」を行うことを決めました。

現在、その詳細は現地リーダーと打ち合わせ中ですが、およそ100人の子供たちを予定しています。

もうすぐクリスマスが近づいてきます。

どれだけ良い子にしていても、どれだけ願いを祈っても、スラムの子供たちに日本の子供たちのような食事やおもちゃなどは到底叶うことはできません。

マニラ市内を彩る華やかなクリスマスのイルミネーションの下に段ボールを敷き、家族で寄り添うように眠る人たちが沢山います。1本の歯ブラシが欲しい、一つの石鹸が欲しい、と懇願する彼らのためにどうかリスナーの皆さんご協力のほどよろしくお願いいたします。

2017年12月15日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

祐介先生こんばんは

ここ数日ますます寒くなりましたね。

12月は別名「苦寒」とも呼ばれますが、読んで字のごとく私の地元栃木県那須でも雪こそまだ積もりませんが、朝夕に吹く山おろしの風は肌に突き刺すような冷たさです。

来週は更に強い寒波がくるとの予報です。

皆さん、お体はもちろんのこと、通勤通学には十分お気をつけください。

さて、私たちのハローアルソン・フィリピン医療ボランティアもいよいよ最終準備段階が整ってまいりました。

器材担当の木本先生を中心に現在、エンジンと呼ばれる歯を削って治すための機械が9台、超音波スケーラーと呼ばれる歯石を除去する機械が8台、入れ歯を作る時に使用する機械が2台、と、私や祐介先生が初めて参加をした時から考えると、夢のような話です。

また先日は高校生担当の大関さんからも現地での活動について色々とご意見をいただき、特に今年は看護師や薬剤師の方々の参加も例年より多いため、患者さんはもちろん、参加者の皆さんの体調管理も今まで以上に密な連携をとれそうです。

昨日、栃木支部に高校生が研修に来ました。
今回で3回目でしたが、いまいち声が小さく返事や挨拶に元気がありません。

私も何度もやり直させますが本人もどの程度なのか上手く理解できません。

そんな時、今年の2月に参加をしてくれた同じ学校の生徒たちが物資を持ってきてくれ、私は思わず彼女たちに一度見本を見せてやってくれないか頼みました。

すると、彼女たちは快く引き受けてくれ昨日一緒に研修に来てくれました。

診療室に懐かしい高校生の声が響きます。

大きな声で高校名と学年、名前を言って挨拶をします。
来年参加をする高校生は先輩たちの元気な声に圧倒されているようでしたが、その勢いに促されてか今までで一番の声を出してくれました。

私は彼女に言いました。

「これでいかに今まで自分の声が小さいか理解できだと思う。
先輩に感謝しなさい。

そしてなぜ、こうまでして大きな声を出すことをさせるか考えなさい。

たった一つ、声を出すという行動を素直に実行しようとしない人間に、そして、それを出し惜しみする人間に、フィリピンのスラムで一生に一度の治療を懇願する人たちの思いに報いることができるだろうか。

そして、自分から努力をし、一生懸命取り組まない人間に貧者の一灯と言ってご寄付くださる大切な募金によって現地に行かせてもらう資格などない。」

現在この高校では学校内にハローアルソンのための物資を集めているブースが随時設立されており、先日も担当の先生から栃木県の各高校の特色的な取り組みを話し合う県の会議でハローアルソンを取り上げたいとの申し出がありました。

今回後輩のために来てくれたハロアルOGたちには本当に感謝をしています。

久しぶりに彼女たちの元気な姿を見て、ハロアルを経験したことによってこんなにも変わるものだと改めて感じました。

ボランティアは私たちに沢山のことを教えてくれます。
しかし、自分が真剣に、一生懸命取り組まなければそのことさえも気づきません。

残りの研修もさらに頑張ってほしいと思います。

2017年12月8日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

祐介先生こんばんは

今年も残すところあと1か月になりましたね。

日に日に寒くなり、私の地元栃木県那須では昨晩0度近くまで冷え込みました。
そしていよいよインフルエンザが猛威を振るいそうです。

インフルエンザのウイルスは湿度に非常に弱いウイルスです。

うがい・手洗いはもちろんですが、この時期特に寝る前の歯磨きを念入りにしましよう。
そして朝、起きたらすぐに歯磨きをしましょう。

人間は起床時、お口の中にスプーン1杯分の大便に等しい数の菌を所有するといわれています。

寝る前、そして、起床時の歯磨きはインフルエンザだけではなく、体全体の健康予防にもとても効果的です。

是非、皆さん「歯磨きでインフルエンザ予防」に取り組みましょう。

さて、いよいよ来年度2018年2月8日からフィリピン・首都マニラ市のスラムで行われるハローアルソン・フィリピン医療ボランティアも出発まで残り2か月となりました。

先日11月26日・日曜日には現地活動に参加をする一般参加者のための事前研修会が東京で開催され、沢山の人たちが遠方よりお越しくださいました。

そして今回は会場に以前現地活動に参加をした高校生がOGとして近況報告にやってきてくれました。

私の栃木支部で一緒だった高校生もやってきてくれ、現在北海道の大学に通っている子などはわざわざお土産まで持ってきてくれました。

久しぶりに再会した彼らの表情はとても精悍で、自分の目標にしっかりと歩みを始めた逞しい若者の顔でした。

私たちハローアルソンの活動は歯科医師が現地に行き医療活動を行い、貧困のため恵まれないスラムの人たちに歯ブラシやタオルなどの生活物資を支援するだけの活動ではありません。

たった1本の歯ブラシさえも買えない貧困の現実を知り、有り余る社会に生きる恵まれた日本人が何をしなければならないのか。

そして、当たり前のようにすべてが満たされながらも、たった14歳の中学生が自ら命を絶ち、経済的にも類を見ない豊かな国のはずが、多くの高齢者が人生の終(つい)の時間を孤独に死んでいかなければならない社会が本当に豊かと言えるのだろうか。

その中でボランティアを通じ、貧しさを共に分け合うスラムの人たちへの支援から人間の本当の幸せや豊かさを学びあうことを目的としています。

そしてこの活動に高校生が参加をすることでこれからの日本、そして世界を支える若者たちが、幸せは自分だけのものではなく、誰かの幸せのために尽くし、誰かの幸せを祈り、皆が共存共栄できる社会こそが本当の豊かさであることを伝えていきたいと思います。

これは決して「夢物語」ではありません。

今、世界中で起こるすべての問題は私たち人間が自ら作り上げたものだからです。

その答えを選ぶのも私たち人間であり、武器を取り罵り合うか、それともお互いが手を握り合い、励ましあうかは、私たちの答えにかかってきます。

私たちは出来るはずです。

だってフィリピンのスラムではあれほど純粋に全ての人が手を取り合うことできたのだから・・・。

残りの2か月、しっかりと準備をしていきたいと思います!!

2017年12月1日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

祐介先生こんばんは

11月も終わりに近づき、私の地元栃木県那須の紅葉も少しずつ木々の葉が落ち始めました。

ここ数日、一気に気温も下がり、中学生の長男は毎朝首をすくめながら自転車に乗って登校しています。

さて、いよいよ明後日、11月26日の日曜日、「2918年度ハローアルソン・フィリピン医療ボランティア 東京会議」が行われます。

これはハロアル・フィリピン医療ボランティアに現地活動参加を希望する一般の方を対象とした事前研修会です。

今回は全国から高校生を含め112名の参加をいただきました。

この事前研修会の開催は今年で8回目を迎え、年々参加者の人数も増え皆さんの安全とより有意義な活動のために様々な注意事項や詳細をお話しします。

今、私はマナト先生と一緒に祐介先生のラジオを聴きながら、参加者の皆さんにお配りする「しおり」の最終チェックを行っておりますが、マナト先生もご自分のお仕事の合間をぬって数百枚の資料をチェックしながらいつも遅くまで頑張ってくれています。

器材係の岡山・木本先生や戸田先生など私の指示など全く必要なく、現地で使用する全ての器材を管理、把握してくれています。

先ほど副団長の千葉 井橋先生からも連絡を受け、日本から現地に行くまでの注意事項の最終確認を行いました。

新潟・羽尾先生は今年もフィリピンという国を参加者の皆さんにわかりやすく沢山の楽しいスライドを準備してくれているでしょう。

高校生担当の大関さんは既に以前この活動に参加をした高校生のOB/OGに連絡を取り、現在の近況などを報告してくれる予定で、事務局では先日も夜遅くまで技工士の佐野さんが準備をしてくれていました。

今、この活動は沢山の「仲間」によって支えられています。

しかし、今日は悲しいお知らせをしなければなりません。

その私たちの大切な仲間であり、数十年にわたりこの活動を支え、良き理解者でもあり、私も大好きだった現地通訳リーダー ポンセ家ロンさんのお母さんが先週お亡くなりになりました。

ポンセ家は私たちが最終日に物資配布を行うカビテ市での活動だけではなく、刑務所の慰問や、多方面にわたって貧しい人たちへの支援を長年やられている素晴らしい人物でした。

そして、私のこともとても可愛がってくださり、私が現地に行くと必ず私の好物の「エビの塩ゆで」を沢山作って持ってきてくれました。

私が「お母さん、お元気ですか、いつもありがとう、長生きしてね」と言ってハグをしながら頬っぺたにキスをするとお母さんはいつも私を笑顔で呼び寄せ優しく抱きしめてくれます。

この出会いを通じ沢山の人たちに出会いました。

そして、今、大切な仲間を失いました。

私はこのポンセ家のお父さん、お母さんとの出会いによって食べ物や物資を分け合うだけではなく、優しさの心を分け合い支えあうことこそが人間の本当の豊かさだということを教わりました。

お母さんのあの優しい笑顔をいつまでも忘れません、どうか天国でハロアルの活動をこれからも見守ってください。

2017年11月24日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人

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活動理念「四本の柱」

  • 現地での歯科医療を中心とした無償の奉仕活動
  • 歯ブラシ・タオル・固形石鹸など物資の支援活動
  • 世界の貧困問題を通じ、自らの生活を見直し「真の豊かさ」について考える
  • 次世代を担う高校生の参加により、真の国際平和と国際責献について考えてもらう

今西祐介のハロアル・レディオ

毎週金曜日21:00-22:00生放送
レインボータウンFM(79.2MHz)
http://www.792fm.com/
歯科医師でミュージシャン今西祐介がパーソナリティの歯科医療ボランティアと楽しいトーク&音楽番組

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