ハローアルソン「ハロアル」は歯ブラシ1本でできるボランティア

フィリピン医療を支える会 ハローアルソン

ブログ - hayashiさんのエントリ

言行一致

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ハロアル・レディオ » 林春二先生からのお便り
執筆 : 
hayashi 2017-11-17 12:00

祐介先生こんばんは。

昨日、国会に「保険でよい歯科診療を」という署名を持って陳情に行って来ました。

天気予報では一番の寒さになるということから、厚着をしていくと好天気で汗をかくほどでした。

しかし夕方のニュースを見ると、北海道や東北地方は初雪で驚きました。

この番組のリスナーの皆様は比較的年齢が若いと思いますが、私達が今やっている署名活動はとても大切なことなのでそのことを書きます。

11月3日、文化の日に私は番組に出演させて頂きました。

その時2つの質問が寄せられていました。

一つは4年生の子供の乳歯が虫歯でその処置についてでした。

乳歯は永久歯に生え変わりますから、放置しておいてという考え方の人もいるかもしれませんが、それではその虫歯菌が増え続けてしまいます。

それがいい訳ありませんからちゃんと処置してください。

またどうせ抜ける歯だから抜いたほうがいいと考えるドクターもいます。これも乱暴すぎます。

乳歯は永久歯が生えるまで、噛みあわせを安定させるとともに、永久歯の生えてくるスペースを確保するために保存しておいたほうがいいのです。

そのためにも虫歯を治して、永久歯が出てくるまでしっかり管理して欲しいです。

次の質問は寝たきりの高齢者は、寝る時に入れ歯をはずしておいたほうがいいかというものでした。

自分の歯なら外しようがありません。

入れ歯は自分の歯のピンチヒッターですから、歯みがきする時以外は必ず口の中に入れていましょう。

次に入れ歯安定剤を除去するにはどういう方法がいいかということでしたが、タワシでも構いません。

おおざっぱに、あまり力を入れないで安定剤を取ります。

次に入れ歯ブラシで粘膜面と噛む面をきれいに磨いてください。

この安定剤の除去に時間がかかり、介護者はとても大変です。

安定剤を使うのは「入れ歯に問題」があるからです。

ドクターに診てもらって粘膜にしっかり合った入れ歯にしてください。

それでも不安定なケースが無いわけではありません。

その時は、デンプンでできた粉末の入れ歯安定剤がありますから、それを使うことをお勧めします。

このような歯の治療を保険でしっかり診てもらえるように制度を充実して欲しいという陳情なのです

。 11月3日の放送で関口団長からの「一期一会」の話題が取り上げられていました。

たった一回のことであっても誠心誠意、心を尽くして事に当たりましょうという意味もあるかと思います。

しかし私達健常者はそんな風には考えていません。

「今日出来なければ明日やればいい」

「明日出来なければその次に・・・・」

と先延ばしにしてしまい、ついには忘れてしまうことが少なくありません。

しかし、人に言われたことを「素直になって」「素直に聞いて」「素直に実行」している人はそれが違ってくるのです。

関口先生が書いていたスタッフはその気持ちでいたとしても関口先生が継続していなかったらどうでしょう。

どんなに熱心に説明してその気にさせても今回のような感動は生まれません。

関口先生が一生懸命やり続けていたからこそ、今回の喜びに繋がったのです。

言動一致しないと、人を迷わすことになります。

ハロアルメンバーは常にこのことを忘れないで欲しいと思います。

           2017年11月17日 医学博士・歯科医師 林 春二

不動の心

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ハロアル・レディオ » 林春二先生からのお便り
執筆 : 
hayashi 2017-11-3 14:00

祐介先生こんばんは。

あたりの木々は紅葉ですっかり色づき美しい光景になりました。

庭の芝生もここ数日連続して降りた霜のせいで、きれいな緑色が所々色あせてきました。

こうして身の回りの自然の変化が時の流れを表現してくれ、自分自身も一歳年を重ねたことに気づかされます。

その上“時”はどんなことでも洗い流してくれます。

つい最近、日本を二分するほどの総選挙があったことも遠い昔のことのようにさえ思ってしまい、朝夕の寒さのほうが気になるほどです。
というのは私だけでリスナーの皆様は違うかもしれません。

つい3日前ですけれど、ハローアルソン・フィリピン医療ボランティアに協力してくれた仲間が私の自宅に来てくれました。

とても驚きましたが、時間が経つに連れ嬉しさが増し、話も弾んで一緒に昼食をとることになりました。

とってもいい時間になりました。

惜しいスタッフでしたので、当時はとてもやりきれない思いになりましたが、それは私の一方的な思いで、相手にしてみれば我慢に我慢を重ね、ついに堪忍袋の緒が切れてしまったようです。

今となっては取り返しがつきませんが、何度となく相談は受けていました。

しかしはっきりとした理由を言わないため、その都度「もっと自信を持って他のスタッフにハッキリ言いなさい。ちゃんとフォローするから・・・・。」と言ってきましたが、何となく時が流れてしまい、ついには退職することになってしまいました。

別れというものはどんな別れでも“悔い”が残ります。

悔しくても悲しくても時が解決してくれるのに、その時が待てません。

どんなに深く積もった雪でも春になれば溶け、花が咲き緑の大地に変わります。

私たちの心もいつもそのようにありたいと思います。

そういう意味で私たちハローアルソン・フィリピン医療ボランティアはフィリピンのスラムの人達に無料の歯科治療をする。

ハブラシ、タオル、石鹸やカンパを自分の周囲の人達に呼びかけ協力してもらう。

この活動に協力することで優しさや思いやりを思い起こしてもらう。

この活動に高校生にも参加してもらい自立心の高い、優しい思いやりのある国際人に育ってもらう。

この4つの柱で活動し、どんなことにも動かない不動の心を養っているつもりです。

ハローアルソン・フィリピン医療ボランティア2018全体会議ももうすぐです。

今年の顔ぶれはどうなのでしょうか・・・・。

11月26日が待ち遠しく感じます。

リスナーの皆様、ブラシ・タオル・石鹸・高校生カンパのご協力お願い致します。

2017年11月3日 医学博士・歯科医師 林 春二

投票率

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ハロアル・レディオ » 林春二先生からのお便り
執筆 : 
hayashi 2017-10-27 13:00
祐介先生こんばんは。

台風21号で北海道に雪が降ったのもつかの間、浅間山にも初雪が降り真っ白な山肌になってしまいました。
秋の取り入れもまだ済まないうちの雪、農家にとってはさぞかし大変だと思います。
稲もコンバインで刈り取っている家はいいでしょうが、昔ながらのハゼに稲をかけて乾燥させてからの家はこの長雨で大変なようです。

総選挙も終わり、数の上では自民党が圧勝に終わりましたが、投票率はたったの53.68%。
投票に行かなかった半数近くの人が反対に回れば、結果はどうなっていたか判りません。

そもそも投票率が低いのは「政治不信」があるからで、「誰がやっても大して変わらない」「政治家の言うことに信用が無い」からなのです。
それをあたかも、国民に責任があるかのごとく、投票権を18歳に下げてみても分母が大きくなるだけで、分子の「投票したい」という部分は変わらないことを証明したに過ぎません。

今回の18歳と19歳をあわせた投票率は40.51%です。18歳選挙権が認められた前回の参議院議員選挙は46.78%でしたが、これも下回ってしまいました。

デンマークでは80%を割る選挙はありません。
デンマークの投票率が高い理由は議員に対する「信頼度」が高いからです。

候補者は選挙の時「公約」を口にします。
日本の政治家の公約は、塗り薬の「こう薬」ぐらいにしか思われていません。
選挙になるといろいろ公約を挙げて頭を下げるのですが、「当選したらどうせふんぞり返ってしまい、私達の言うことなんて聞いてくれない」と選挙民は思っていて、議員の言うことなんて当てにしていないのです。
だから誰がなったって同じだろうという気持ちが投票率の低さにつながってしまいます。

政府はこの「政治不信」の本質を見極めないで、選挙権を18歳にして投票率向上に舵を取りました。
しかしこの結果です。
政治不信は政治家の責任なのです。

そもそもデンマークの投票率が高いのは、政治家が公約を果たしているから、政治家を国民のみんなが信用しているからです。日本人よりはるかに倫理観が高いのです。
デンマークの政治家だって公約を口にします。

しかし選挙民、つまり国民も政治家も一人じゃないのだから、うまくいかないこともあるだろう。
公約の半分も実現してくれたら十分だと考えてくれます。
「実際にやろうとしていることを公約」しているので、公約の全てが実現できなくても、半分でも実現できればすごいことだという評価につながります。

有権者は例え半分であっても自分の投票した1票が間違いなく政治に反映しますから、投票することに喜びを感じるのです。
その結果、投票率は常に80%以上になるのです。

ところが日本の政治家は沢山の公約を並べてはくれますが、当選してしまうと「どこ吹く風」、公約など無かったかのごとく行動します。
だから政治家を信用できないのです。
その証拠に、今回は18歳の投票率は50.74%、19歳は32.34%でした。

ハローアルソン・フィリピン医療ボランティアに参加してくれている高校生は「初めてかっこいい大人」を見た。大人になったら、こういう大人になりたいと言ってくれています。

今の政治家に若者に期待を抱かせる人がいるでしょうか・・・・。
 
2017年10月27日 医学博士・歯科医師 林 春二
祐介先生こんばんは。
 
選挙戦も大詰めになりました。
くれぐれも「力には力で」と言う政策には振り向かないでください。
そういう発想が福島原発事故につながるのです。
最悪の結果は、自分が想像している以上の力が、自分のほうに向かって来ることもあって壊滅的なダメージを受けることです。
それが3・11大震災の福島原発事故で、これから80年近くの膨大な時間とお金が必要になります。
 
ハロアルフィリピン医療ボランティア2016に参加してくれた、群馬県の新島学園高校の須川裕先生から538本の歯ブラシが届きました。
一年生の修学旅行で集めてくれたものだそうです。
それからハロアル2016、2017に行ってくれた野口さんのグループからも176本の歯ブラシが届きました。

本当にありがとうございます。
現地に行った人達がこうして活動の後、継続的に支援してくれていることうれしく思います。

私達のボランティアは「あの人はダメ」、「この人は嫌いだ」と好き嫌いを言っていたのでは始まりません。
自分が嫌だと思っている人だって、こちらをもっと嫌だと思っているかもしれません。
一人ひとりの力は小さくても、沢山の人が集まれば大きなことが出来るのです。
人を責めたり相手をなじるようでは人は集まりません。
それどころか周りの人に笑われてしまいます。
どんな苦難も乗り越えてやり遂げる人が素晴らしいのです。

今夜は須川先生がハロアル2016に寄せた感想文を紹介します。
 
~今回フィリピンの貧困を見ることによって、日本の豊かさや貧困を考えるきっかけともなりました。

出発日早朝、集合場所に向かう途中の高崎駅のコンコースに数人のホームレスの人たちが寝ていました。
横を通り過ぎる人たちはみな無関心でした。

物質的には豊かになった日本ですが、その豊かさからこぼれ落ちた人々が身近にいることを改めて感じると同時に、そのような日本のホームレスの人たちとフィリピンのスラムに住む人々を比べ、物質的には貧しくとも家族に囲まれ、地域のコミュニティの中で助け合って生きていく姿に、どちらが本当に幸せなのだろうかと考えさせられました。
そのような貧困の中でも、明るくたくましく、また感謝の気持ちを持って生きる人々との出会いを通して「本当の豊かさとは何か」、「生きることの大切さ」、「周りの人々への感謝」等、フィリピンのスラムの人々に与えるだけではなく、私自身もこの活動を通して多くのことを与えられた気がします。

また、高校教諭の立場として参加した毎晩の「高校生ミーティング」では、初日には積極的でなかった高校生たちが、最終日には「自分の将来の夢」や「活動の感想や反省」、そして「保護者への感謝」を積極的に大きな声で自信を持って語るようになるなど、成長が見られました。

そのような意味では現在の高校ではなかなか行うことができない特別な教育の場でもあったと感じています。~
 
どうでしょう。
ハローアルソン・フィリピン医療ボランティアって素晴らしい活動だと思わないでしょうか。
皆さんが協力してくれているからこそなのですよ。
 
2017年10月20日 医学博士・歯科医師 林 春二

大切なこと

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ハロアル・レディオ » 林春二先生からのお便り
執筆 : 
hayashi 2017-10-13 13:00

祐介先生こんばんは。

衆議院議員選挙が始まり、各党が熱い火花を散らして選挙戦を展開しています。

私は歯医者になって38年、「一本の歯もなくさない」ことを目標にやってきました。歯の
病気を治す歯医者が歯を治せないで「歯を抜いてしまう」ことが本当に歯医者としての在り方なのかと思ったからです。
そうは言っても今の医療では、全ての歯を何事も無かったかのように残すことは出来ません。
人に自然死があるように歯だって何事も無かったかのように終の時を迎えられる死があってもいいように思います。
その場合は代替作用として、別の組織や細胞がその機能をバトンタッチします。自然死でなく歯を抜いてしまう事故死のような場合、一瞬にしてバトンタッチしなくてはならない困難につきまとわれ、例え機能したとしても長期にわたるダメージになります。やがて

iPS細胞が「歯の再生」を可能にすれば、悪くなった歯の代わりができるようになるでしょう。それにはまだまだ相当の時間がかかると思います。
そうなったら抜いてもいいということはありません。
何としても残す、何としても助けるんだという意思が必要なのです。
何故ならば私は歯医者だからです。

医者に求められているのは、この何としても患者さんを助けるという思いです。どんなに

大変な状況の中でも最善を尽くす行動力がなくてはならないと思うのです。
その医者が人を殺してしまうかもしれない軍事力に問題の解決の糸口を求めることはどうなのでしょうか。
歯周病になってグラグラしている歯をどうにか残して咬めるようにしたとしても、一発のミサイルで健康で元気な兵士の命を奪ってしまう軍事を語ったとしたら、人はその人を信じられるでしょうか・・・・。
無法者に対しては力づくでも更生させたくなる気持ちは分かります。
悪人に負けない戦いの技術も大切ですが、最後に相手を納得させるのは人間性であり心です。

私は来院する患者さん一人ひとりに「保険でよい歯科医療の実現を」という署名をお願いしています。
中には署名用紙を持って帰り、職場の人達に署名してもらって持ってきてくれる人もいます。
リスナーの皆様、今医療がどうなっているのか知っていますか。
若い人にとっては医療は年寄りのもの、自分には関係ない。
と思っているかも知れませんが、皆さんだってやがて歳を重ねるのです。
その時、今の医療制度が守られていないと、皆さん自身が医者にかかれなくなってしまいます。
現在の医療は国費がかかるということで、抑制され窓口負担がどんどん上がっています。その窓口負担が払えなくて中断する人がとても多くなっています。
その一方で軍事費はウナギ登りに上がっています。そんなことが本当にいいんでしょうか・・・・。

私は自分のことも大切ですが、他の人も自分が大切なようにとっても大切だと思っています。
だからこそクエッショナブルな歯であっても、何とか保存し噛める楽しみを守っているのです。
食べることは楽しみだけではありません。
大切な命を守り、脳を活性化し、運動能力も高めます。
そして健康で楽しい生活が出来るのです。

リスナーの皆様の中に「こちらの思いが判らないのなら軍事力で」という考えを持つ人達がいたとしたら考え直してもらいたいです。

2017年10月13日 医学博士・歯科医師 林 春二

秋晴れ

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ハロアル・レディオ » 林春二先生からのお便り
執筆 : 
hayashi 2017-10-6 0:00

祐介先生こんばんは。

日照不足が心配された夏も終わり、いつものように秋の実りを楽しんでいる時に北海道から雪の便りが届いてしまいました。

梅雨のシーズンにはそぐわないゲリラ豪雨に見舞われたり、太陽がサンサンと輝く夏は日照不足。

最近の気象はあれほど美しかった島国日本を語れないほど変化してしまいました。それでも植物や野菜は生命力が強いと思います。

突然の大変化にも負けず、春になれば花を咲かせ秋には実をつけてくれます。

昨日は午後から施設の訪問診療に出かけました。

秋晴れの好天気に恵まれ、美しい姿の浅間山を見ているうちに「今度講演する時にこの姿を見てもらおう」と思い車を停めて写真を撮りました。

その後車を走らせると早々と稲が刈り取られハゼに逆さまにかけられている田んぼや、まだ稲刈りがすんでいないところがあります。

黄金色に輝いている稲に「あぁこの稲があったからこそ、日本は繁栄して来れたのだな」と感傷に浸ってしまいました。

大きな施設2軒と病院1軒の診療を終えると、短い秋の日は落ち夕暮れが迫っていました。 そんな時、坂城町に住んでいる高齢者から電話が入り、そこから急遽もう1軒診療に行くことにしました。

それから40分かけて訪問先に行くと既に夜のは下り、電気の光がこうこうと差しています。

高齢者の入れ歯を治し帰ってくると9時のニュースが始まっていて、ノーベル文学賞に日本生まれのイギリス人作家カズオ・イシグロさんが選ばれたことが告げられていました。 日本に生まれ育った人がイギリスに渡り、かの地でノーベル賞を受賞されるような活躍をされていることを本当にうれしく思います。

日本の血がまた世界に広がり深まっていることに感動します。

訪問診療の途中で「この稲があったからこそ日本の繁栄があった」のだという感慨はまるでカズオ・イシグロさんの活躍と受賞を予感させる不思議な力だったではないかと思いました。

ハローアルソン・フィリピン医療ボランティアは、スラムに住む人達への歯科治療を主体としたボランティアですが、この活動に参加してくれている高校生達が一日も早くカズオ・イシグロさんのように世界中から祝福されるような人になってほしいと思います。

カズオ・イシグロさんは「世界が不安定な状況にある中、小さな形でも平和に貢献できればと思う」と言っているのです。

日本では今まさに総選挙の真っ只中で、しかも北朝鮮がとんでもないことを起こすかもしれないという不安の中にいます。

この総選挙が軍事力を高め、力と力の勝負を望むのではなくカズオ・イシグロさんのように、文章やインテリジェンスで人を引き付けるような立候補者が選ばれて欲しいと思います。

力と力の戦いは血を流すことになり、何世代にも渡って憎しみを生みます。

それが今の日中であり日韓です。

戦いではなく話し合いで物事を解決していく努力こそが、人々を幸せに導いてくれることに早く目覚めて欲しいです。

草木はどんな干ばつや水害に遭っても反発しません。

それでも立ち上がり生き延びています。

こういう不屈の生命力が私達日本人には流れているのだと思います。

まさにカズオ・イシグロさんのノーベル文学賞受賞はそういう見本のように思えるのです。

2017年10月6日 医学博士・歯科医師 林 春二

署名活動

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ハロアル・レディオ » 林春二先生からのお便り
執筆 : 
hayashi 2017-9-29 0:00

祐介先生こんばんは。

信州はめっきり秋の気配が漂い始めました。実りの秋を彩るブドウやリンゴが香ばしい匂いを放っています。

昨日9月28日は衆議院議員が解散という大変な日になってしまいましたが、午前中は国会議員要請で長野県選出の国会議員宿舎を訪問し、午後から“保険で良い歯科医療を求める”市民集会を国会議事堂前の憲政記念館で行いました。

全国の保険医協会役員と事務局員合わせて155名が集結しました。

各会員が署名活動をしてこの日までに20万筆が集まっていますが、目標が50万筆ですから11月の締め切りまでには今まで集めた以上に集めなければなりません。

この集会では各地の活動が紹介され、経済格差から診療中断をする人や非正規労働者の中には、社会的困難な理由で治療に通う時間もお金も無いという悩み、貧困家庭の子供には学校検診で虫歯が10本以上あって口腔崩壊している子供が35%もいて治療を勧告しても受診しない生徒が65%もいる実態が報告されました。

今私達がやっている署名はこういう経済的に問題を抱えている人達にも診療を受けやすくなるよう窓口負担の軽減、まだ保険に導入されていないセラミック等の保険適用や歯科診療報酬があまりにも低く抑えられているために技工料にしわ寄せがいって技工所が成り立たなくなり、技工士をやめる人や受験者が激減して歯科技工学校が閉鎖している現状を打開する為のものです。

私は診療室の中で通院する患者さん一人一人に呼び掛け、600筆以上の署名を集めましたが、これではまだ不十分です。

集会の後、有楽町駅前のマリオン前に全員で移動し1時間ほど署名を呼び掛けましたが、私の話に耳を傾けて署名してくれたのはたった3人だけでした。

数は3人ですがとても嬉しく思いました。

ほとんどの人達が立ち止まる事なく素通りし、何事もないかのように思っているかもしれませんが、日本の子供達の中に経済的な問題から口腔崩壊して治療も受けられない人達がいる事、同じ世代の人達が非正規で十分な収入が得られないために痛くても治療を受けられない人達がいる事に気づいてもらえないこの現状は、まさしくフィリピンのスラムよりひどいように感じました。

ハローアルソン・フィリピン医療ボランティアは、「一生に一回しか治療を受けられないかも知れない」私達の無料の歯科治療を神様のチケットといって待っているスラムに住む人達に喜んでもらっています。

こんなに豊かで何不自由なく暮らしている東京の影に治療が必要なのに3人の内2人は治療を受けられない子供達がいることを知ってほしいと思います。

リスナーの皆様も署名にご協力下さい。

2017年9月29日 医学博士・歯科医師 林 春二

祐介先生こんばんは。

祐介先生、関口団長、木本副団長、加藤先生、来年の2月に行う「ハローアルソン・フィリピン医療ボランティア2018」のフィリピンの事前調査ご苦労様でした。

先週は北朝鮮がミサイルを発射したためJアラートがけたたましく鳴り、嫌な思いにさせられました。

このことについては関口団長が先週のハロアルレディオで伝えたとおりです。

北朝鮮が核開発やロケットの開発をやめて大人の交渉について欲しいと思います。

しかし無法者はどんなに意を尽くしても逆にどんなに制裁を加えても、軍事力の威嚇をしてもかえって反発するばかりです。

同じ常識が通用すると言うならば、裁判でも話し合いでもして合意点を見つけられると思います。

しかし、そうでない場合はまるで大人があたかも自分の言っていることが正論で「悪いのはお前だ。お前が正すしかない」と声を張り上げて怒鳴っているようにしか思えません。

親からすれば子供は至らないことばかりです。

でも子供は子供なりの考えで、良かれと思って行動しているのです。

子供は年齢相応の経験や価値観しかありません。

その大人が子供から見ると理不尽な言動をとっていたらどうでしょう。

どんなに大人が威圧的に子供を責めても、子供は大人の言うことを信じてくれません。その結果が世代間の断裂です。

ここで言う大人はアメリカを筆頭に核保有国です。

その人達がどんなに他の人に核を持つなと言っても、説得力を持ちません。

保有しない国からすると理不尽なのです。

立場を変えてみるとお互いに理不尽なのですからどんな手を打ってもかないません。

国の安全が問われている時に不謹慎かもしれませんが「泣く子と地頭には叶わない」のです。

大人がどんなにやっになって意を尽くしても、ならず者や子供には通じないのです。

もっと冷静に考えるべきです。

最近北朝鮮の核実験やミサイル発射に日本でも対抗手段として核を持つべきではないかとか攻撃用ミサイルはどうだという声や、韓国でも核保有に賛成する国民が60%を超えたというニュースがありました。

私はこういう「目には目を」「歯には歯を」という手法を好みません。

どちらか一方が無傷で他方だけがダメージを受けることはないからです。

ましてや相手が理不尽でならず者だから尚更です。

今回に限らず、前から北朝鮮に対する対応はどうだったのでしょうか。

まるで何もかも分かっている大人が

「自分の言うことが正しくて、相手に対して悪いのはお前だ」
「お前が大人の言うことを聞くしかない。
聞かないならお小遣いもお前のやりたいこともさせないぞ」

と上から目線で怒っている我の強い大人の構図にしか見えてこないのです。

確かに北朝鮮は今まで何度となく約束を破ったかもしれませんが、だとしても北朝鮮の言い分を相手のペースで一度聞いてもいいのではないでしょうか。

常に「こちらの言い分が正しくて、お前が悪い」と言う態度で話し合っても形の上のなれ合いですからすぐににされてしまうのです。

2017年9月22日 医学博士・歯科医師 林 春二

食事の話

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ハロアル・レディオ » 林春二先生からのお便り
執筆 : 
hayashi 2017-9-15 14:00

祐介先生こんばんは。

秋らしくなりましたが大型台風(18号)の襲来恐ろしいです。

くれぐれも大きな被害が出ないことを祈るばかりです。

こんな時期に不謹慎かもしれませんが食事の話をします。

私の一日は診療室で患者さんとのやり取りがほとんどです。

とは言っても、たまに近くの焼き鳥屋さんやスパゲッティを食べに行きますがスタッフか家族だけです。

患者さんとの接点はあくまで治療を通しての人間関係でしかありません。

しかしフィリピン医療ボランティアをやっているお蔭で診てお礼を言われる立場から、歯ブラシ・タオル・石鹸をカンパしてもらうようにお願いする立場になれます。

このことが、私を社会人として成長させてくれています。

2日ほど前に、今年も別荘に避暑に来ている嶋田先生と初めて夕食を共にすることになりました。

先生は数年前から避暑に来ている時に私が治療させてもらっています。

東京に帰ってからは祐介先生に診療してもらっていますので、2人で嶋田先生の治療と管理をさせてもらっています。

大学の先生ということは分かっていましたが、筑波大学の教授だったことやどんな講座を担当していたのか、あるいはクラブ活動ではどんなことをされていたのか詳しく聞いたことがありませんでした。

しかし、この夜夕食をとりながら先生と奥さんから様々な話を聞くことが出来ました。

現在、先生は御代田に別荘を建てて住んでいますが、その前は北軽井沢のほうの別荘で暮らしていました。

その時北軽井沢の青年達に野球を教えていたようで、この夜も当時の思い出話に花が咲きました。

最近、若い人も年配の人たちもグルメが当たり前の幸せな生活を満喫していると思います。

どこの料理どこのホテルの食事が素晴らしいという話もいいかもしれませんが、食事を囲んでゆっくりと昔話でもいいですし、健康の話でもいいと思います。

静かに時を過ごすことの大切さも味わって欲しいと思います。

先生は祐介先生が開業するまでは東京の愛歯技工士学校の教室で行ってきたハロアル全体会議に訪ねてくれ、歯のチェックをしたり時には不具合の生じたところの手直しをさせてくれ、帰りにはハロアル高校生カンパをしてくれます。

この夜は先生のやさしい人柄に触れこちらの心が癒された上に、手打ちそばと天丼の小どんぶりだけでしたがお腹も十分に満たされました。

店の南側から佐久平の夜景が一望でき、網戸越しに吹いてくる風に信州の秋の到来を感じました。

今日はバラの花でつとに有名になった坂城町の坂城中学校でフィリピン医療ボランティアの講演です。

純真無垢な中学生に人間として考えなければならないこと、人間としてやらなければならないこと、人間としてやってはいけないことを伝えたいと思います。

スラムの人から学んだことや、この活動を10年以上続けてくるために沢山の仲間や周囲の皆さんの協力や支援が必要になること、そして何よりこういう活動を10年以上も続けさせてくれている全ての皆様に感謝したいと思います。

こんな気持ちを持たせてくれた嶋田先生ご夫妻に感謝します。

2017年9月15日 医学博士・歯科医師 林 春二

祐介先生こんばんは。

実りの秋に入り、美味しそうな巨峰が果物屋さんの店先を飾っています。

雨が多くて心配しましたが、いつもよりは多少物足りないかも知れませんが良かったと思います。

こういう事象を通して普段当たり前で、何もない事がいかに幸せかという事を感じさせてもらいます。

8月の最後の日曜日にハローアルソン・フィリピン医療ボランティア2018に高校生参加希望者の最終選考を終えました。

関口団長が合格通知を書いてくれていますので、合格者の皆様には本部から順次合格通知と三者面談のお知らせが届くと思います。

不安な日々がもう少し続きますが、もうしばらくお待ち下さい。

「生みの苦しみ」と言いますが、どんな事にもあてはまります。

果物は適度な水や日光がなければ出来ません。

成長していくにも水と太陽の力が必要になります。

どちらか一方がバランスを崩したら、美味しい果物にはならないのです。

今年の夏は雨が多く、日照りが少なかったと直前の事だけ考えますがそうではありません。

こうした苦難を前の年から一年間味わっているのです。

寒過ぎれば木の生気が奪われ、大雪が降ればその重みで枝が折れ、春にならなければ芽も吹かないのです。

厳寒の冬をようやく乗り越えたとしても花が咲く頃、遅い霜が降れば花の芽は枯れてしまいます。

その後どんなに日光と雨に恵まれても満足な実は実りません。

一年待っても実がならない事もいくらでもあるのです。

皆様がこれから果物屋さんの店先で目にする果物は、こうした苦難を乗り越えて実った事を頭に入れて大自然に感謝をして果物の木や茎に思いを馳せて下さい。

ハローアルソン・フィリピン医療ボランティア2018の高校生募集は、今年の報告会が終わった直後の4月から始まり、7月いっぱいで締め切りました。

それから高校生面接を経て8月末日の高校生担当者会議で慎重に審議され、今月の中旬にようやく合格通知という事になります。

これまでに半年近い時間がかかっています。

そしてこれから高校生とその保護者と私達担当者の三者面談をして事前研修に入ります。

この事前研修はハローアルソン・フィリピン医療ボランティア2018の高校生が怪我や事故に合わないで、安全に活動してもらうためのものです。

スラムの人達に地域の皆様が協力してくれたタオル、石鹸、ハブラシを心を込めて届けてもらうために心を磨いてもらう大切な内容になります。

しっかり手順を踏んだ事前研修を受けてくれれば現地ではそれなりに大きな成果があるでしょう。

しかし私は現地に行かなくてもこの“事前研修”に参加するだけでも素晴らしい経験になると思っています。

何故ならば、ハローアルソン・フィリピン医療ボランティアは日常の私達の在り方や身の処し方について考え、実行するためのトレーニングになるからです。

親切は人の為ならず明日は我が身に振りかかってくるのです。

2017年9月8日 医学博士・歯科医師 林 春二

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ボランティア活動報告(抜粋)

活動理念「四本の柱」

  • 現地での歯科医療を中心とした無償の奉仕活動
  • 歯ブラシ・タオル・固形石鹸など物資の支援活動
  • 世界の貧困問題を通じ、自らの生活を見直し「真の豊かさ」について考える
  • 次世代を担う高校生の参加により、真の国際平和と国際責献について考えてもらう

今西祐介のハロアル・レディオ

毎週金曜日21:00-22:00生放送
レインボータウンFM(79.2MHz)
http://www.792fm.com/
歯科医師でミュージシャン今西祐介がパーソナリティの歯科医療ボランティアと楽しいトーク&音楽番組

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