ブログ - hayashiさんのエントリ
祐介先生こんばんは。
出会いの季節4月に入りました。
新しい出会いに心が弾んでいることでしょう。
ニュースでは異常気象について語られることが多くなりましたが、ハローアルソン・フィリピン医療ボランティアがスタートする前、私は世界最大のボランティア組織に入っていました。
今から20年以上前になります。
軽井沢のクラブの会長をしている時にメンバーに“今の気象は私達が快適さを求めるあまり大量生産、大量消費社会を作った” ために起こっているのではないか・・・・と訴えてきました。
人に呼びかけるのは悪い事ではありません。
自分も大切だけれど、周りの人や環境を考えることはもっと大切なのではないかと言い続けてきました。
しかしメンバーのほとんどはそんなことには全く関心を持ってくれるようには見えませんでした。
私にそういうことを実践している人の“のことば”が無かったからだったと思います。
前回のハロアルレディオで放送していたように、政治家や官僚が自分に都合のいい意見を言っているのと同じです。
自分の向こうにいる国民や地球上の人の幸せを考えた時、相手が納得することや、協力してもらえることでなければ意味がありません。
また、良かれと思ってやったとしても、結果が思わしくなければその責任は最上位者がとらなければならないことも当たり前です。
防衛省のスーダン日報問題、文部省の加計学園問題、森友学園問題に関わる財務省理財局の決裁書改ざん問題、これだけ不祥事が重なっている総理は安倍総理だけです。
国会の場で行政の最高責任者は「私だ」と安倍総理は発言しているのですから、これでも責任を取らないのなら、日本中が言い逃れをしていれば責任など取らなくてもいいということが常識になってしまいます。
一日も早く退陣をすることこそが、安倍総理の花道なのではないでしょうか・・・・。
今の地球の異常気象は私達の生活の在り方に問題があるのに見向きもしない人達と、安倍総理が重なり哀れになってきます。
それに引き換えハローアルソン・フィリピン医療ボランティアのメンバーの素晴らしさには、目を見張るものがあります。
今回の報告会でも未来のある高校生に花を持たせ、大人の人達の発表は加藤先生一人に託し、全てのメンバーは裏方に徹してくれました。
この姿こそ全てを語っている“のことば”だと思います。
こうした団体だからこそ報告会のときだけでなく、活動中の全てにおいてリーダーとメンバーが思いやりに満ちたコミュニケーションが図られ、笑顔の絶えない心に残るボランティアがやれるようにボランティアの神様が舞い降りてくれ、事故に見舞われることも無く全てが順調に進むのだと思います。
関口団長、現地統括責任者の祐介先生だけでなく全ての役員、全てのメンバーが心を一つに団結してくれた成果に心から感謝します。
そしてこの活動の在り方が広く日本中の皆様の行動のにしてもらえるように、更にみんなで頑張っていきたいと思います。
2018年4月6日 医学博士・歯科医師 林 春二
祐介先生こんばんは。
先週はハローアルソン・フィリピン医療ボランティアの報告会ご苦労様でした。
会場に集まった294名の皆様に大きな共感と感動をくれたと思います。
それは高校生が自分の目で見、五感で感じたスラムの出来事や、そこに向けて事前研修で自分自身が体や心をボランティアのために鍛え、高めていって、あの貧しさの中にもかかわらず希望や笑顔を忘れないでいつもキラキラ輝く瞳を失わない人達に触れて、さらに感情が高まっていたからだと思います。
ハローアルソン・フィリピン医療ボランティアは「第一にフィリピンの恵まれない人達への無料の歯科治療。
第二に現地で使うハブラシ、タオル、石鹸を自分の周りの人に呼びかけ集める。
第三にこの活動をする中で優しさや思いやりを思い起こしてもらう。
第四にこの活動に高校生にも参加してもらい、優しい思いやりのある国際人に育ってもらう。」という4つの大きな柱を持っています。
今回の報告会では、「地域の皆様に協力してもらい、優しい思いやりを思い起こしてもらう。」ということに賛同してくれている人達に皆様の協力して頂いた物資や募金がフィリピンのスラムの人達にどのように渡されたのか、そしてスラムの人達がどんな反応を示してくれたのか、さらに第四の柱である「高校生」はスラムの人達を見て、皆様から託された物資を届けることによって何を感じたのかを直接皆様に報告する場です。
様々な形のボランティアがありますが、私は多くの場合「集まって活動して別れていく」という形が多いのではないかと思います。
しかし、ハローアルソン・フィリピン医療ボランティアはそうであってはならないと思いました。
何故ならば4つの柱のうち「第二と第三」はそれでいいかも知れませんが、第一の歯科治療と第四の高校生については外国に行き、国が違う上に、政治や治安が違うだけでなく、言葉も宗教も肌の色も経済環境も全く違う場所で活動するのに「パッと集まって活動する」ということでは無理だと思ったからです。
特に高校生については「医療について」全く知りませんから、どの部分をどのようにやってもらうかについては少なくとも、5~6回の事前研修で「心構え」「手順について」「大きな声でハッキリと」「一人で行動するのではなく少なくとも二人以上で行動する大切さ」「指示されたこと以外は決してしないこと」などを4ヶ月に渡って詳しく説明し、協力してもらいました。
そういう準備があってようやく現地活動が出来るのです。
待ちに待ったその時が来るのですから嫌が応にも感性が研ぎ澄まされ、五感はピカピカに研ぎ澄まされた日本刀になっているのですから、見るもの聞くものが日常とは別世界のようだったでしょう。
その体験を報告してくれるのですから、会場にきてくれた人達に感動を与えない訳がありません。
心に残るとても良い報告でした。
2018年3月30日 医学博士・歯科医師 林 春二
祐介先生こんばんは。
森友問題が大きな展開をしています。
3月2日朝日新聞の報道で明らかにされ、自殺者がでて、当時の理財局長で国税局長官が退任するという驚くような展開です。
こうなったのは森友学園に払い下げた土地8億円値下げの決裁書が書き換えられていたことが分かったからです。
公文書が書き換えられるという不祥事の最高責任者は安倍総理その人なのです。
国民の信頼を一気に失うのは当たり前で、各紙の支持率は10%も急落してしまいました。
のらりくらり自分の都合のみを言っているからです。
この問題は偽データを発している経済界に繋がっているように思います。
我々の先人達が少ない資源や機械の中で知恵を出し合い工夫を凝らして世界一の技術国になったのとは大違いです。
結局、利益を追求して経済優先の考えがいつの間にか儲かればいいという考えになり、消費者が困っても知らんぷりする気風を生み出していることによく似ていると思うのです。
ハローアルソン・フィリピン医療ボランティアは(1)無料の歯科治療をする。
(2)ボランティアで使用するハブラシ、タオル、石鹸、募金を周囲の皆様に呼びかけて協力してもらう。
(3)この活動を通して日本人の優しさやおもいやりを思い起こしてもらう。
その為には自分が率先して優しい思いやりのある人になってもらう。
(4)この活動に高校生にも参加してもらい、優しい思いやりのある国際人になってもらう。
という4つの柱で活動しています。
ここでは自分達のやって来た事、これから皆んなでやらなければならない事を“言葉”で語り合っています。
1日1食どころか2日に1食しか食べられないようなスラムの人達の生活であっても人を元気にしてくれるキラキラした笑顔で生き抜いている人達を見て、に満ちた日本では見る事の出来ない笑顔に“本当の幸せってなんだ?”という疑問が湧き上がります。
今年の活動は総勢114名でした。
46名の高校生の中には事前研修で自分の「口」で周囲の人に呼びかけ、1本でもいいからハブラシを協力してもらうように指導しました。
中には出身中学に呼びかけて6000点もの物資を集めた田辺希さん、公民館活動に取り入れてもらって集めてもらった今井亜美さん、地域のテレビに取り上げてもらった成澤悠葉さん達のように大きな力を発揮してくれた人達もいました。
会にとってもありがたい協力ですが、スラムの人達にとってはかけがえのない贈り物になりました。
しかし、ハローアルソンの支援を望んでいるスラムの人達はとても多く、これだけ集めてくれただけではスズメの涙ほどにもならない事もわかってもらえました。
もしもこの人達に国会で問題になっているような8億円があったとしたら、スラムの人達はどんなに幸せになれたかと思うと悲しくなります。
その高校生達がスラムで受けた感動を発表してくれるハローアルソン・フィリピン医療ボランティア報告会は24日土曜日12時30分スタートになります。
早春の軽井沢の隣町、御代田町のエコールみよたでスタッフ一同心を込めてお待ちしております。
2018年3月23日 医学博士・歯科医師 林 春二
祐介先生こんばんは。
パラリンピックもたけなわ。
日本選手も頑張ってくれていて嬉しいです。
オリンピックの時は日本選手を片想いのように応援しましたが、パラリンピックは全く違う感覚です。
日本選手の事も大切ですがどこの国の選手も頑張って欲しいと願わずにはいられません。
今夜は、昨年のハローアルソン・フィリピン医療ボランティア2017に参加してくれた群馬県新島学園高校の小田部君の感想文を紹介したいと思います。
『日本では感じる事の出来ない非日常の4日間。
2回目の参加をさせてもらったのですが、昨年同様に目に飛び込んでくるのは貧困という日本では味わう事の出来ない貧さでした。
治療を受けに来て涙ながらに歯を抜いて欲しいという現地の人達・・・・。
9歳というまだ幼い少女が1人で治療を受けに来ました。
その子の歯はなかなか抜けず、麻酔をしていてもとても痛いのか大号泣していました。
その痛みに耐え歯は抜けたのですが、その痛みに耐えている姿を見て
「こんな小さな子が、不安と恐怖で大変だったはずなのに、治療出来るチャンスと勇気を持って歯を抜きに来た。」
と思うと涙が止まりませんでした。
治療が終わるとその少女は笑顔で帰っていきました。
他の患者さんもみんな同じで・・・・。
その笑顔はとても素敵な笑顔でした。
見ている私が幸せになるような、そんな笑顔でした。
貧困など気にしない、そんな笑顔でした。
1年の中で、こんなにも胸を打たれる笑顔が見られる4日間はありませんでした。
この感動、笑顔の大切さを教えてくれたこの活動にとても感謝しています。
この人達に負けない人になりたいと思いました。』というものです。
こうして振り返ってみると、実に大きな意味があったと思います。
自分が幸福なのか、幸福すぎるのかは、不幸な人を見なければ判からないという事です。
たった4日間の活動だったかも知れませんが、そういう事が判ってとても良かったです。
こうして多感な高校生にインパクトを与えられたこと、そして自分の人生の道しるべを作ってやれたこと、本当に嬉しいです。
ハローアルソン・フィリピン医療ボランティアは第1にフィリピンのスラムの人達に無料の歯科治療をする。
第2にこの活動で使うハブラシ・タオル・石鹸などを日本の皆様に呼びかけて集める。
第3にこの活動を通して日本人の優しさや思いやりを思い起こして貰う。
そして第4にこの活動に高校生にも参加してもらい、この活動をやっている大人達の姿を見てもらい私達に負けない優しい思いやりのある国際人に育ってもらう、というこの「4つの柱」で活動しています。
皆様のお陰で今年14回目の活動を終え、今月の24日(土)には軽井沢町の隣にある御代田町“エコールみよた”で12時30分から今年度の報告会を行います。
この入場料1,000円が次の高校生の支援金になりますので一人でも多くの人に参加して欲しいと思います。
2018年3月16日 医学博士・歯科医師 林 春二
祐介先生こんばんは。
平昌オリンピックも終わり、これからパラリンピックが始まります。
今まで以上に盛り上がるように私達一人一人が力を入れて応援しましょう。
日本人は“熱し易く冷め易い”と良く言われます。
特にボランティアはそうです。
何か問題があると“ワァーッ”と集まりますが直ぐに忘れてしまいます。
ところが、私達ハローアルソン・フィリピン医療ボランティアは4つの柱を掲げてボランティアを始めてから一年ごとに参加者も協力者も増え続けているから不思議です。
第1に、フィリピンスラムに住む人達への無料の歯科治療。
第2に、現地で使うハブラシ、タオル、石鹸を地域の人達に呼び掛けて協力してもらう。
第3に、この活動を通して自分の中に眠っている、優しさや思いやりを思い起こしてもらう。
最後の第4は、この活動に私達だけでなく高校生にも参加してもらい、優しい思いやりのある国際的な日本人になってもらうという柱です。
この4つの柱のどれもこれも一回やれば終わるという物ではありません。
その為に団長の関口先生や現地統括責任者の祐介先生だけでなくメンバーは常に周りの人達に、ハブラシ、タオル、石鹸の提供を呼び掛けてくれています。
来る日も来る日も・・・・です。
ですからハロアルメンバーは「熱し易く冷め易い」どころか「活火山のマグマのように燃え尽きる事のない情熱」の持ち主です。
そして全員が一丸となって、来年2月に行われるハローアルソン・フィリピン医療ボランティア2019に向けて脇目をふらずに頑張っている所です。
そんな所に長野市の地区住民自治協議会ボランティアセンター長の北野さんからハブラシが届きました。
ダンボール箱を開けると一通の手紙が入っていました。
「この度、未使用のハブラシによるボランティア活動の御様子を新聞にて拝見させて頂きまして、素晴らしい事業と賛同致しました。
早速、地域に呼び掛けました所、沢山集まりました。
私共のボランティアでも何かお手伝いが出来ましたらと思いまして実行に至った訳でございますが、フィリピンの子供達に少しでも思いが届きましたら幸甚です。
お手数をお掛け致しますがよろしくお願い致します。」
という内容でした。
そもそもこの北野さんが目にしてくれた新聞は今年のハローアルソン・フィリピン医療ボランティアに参加した上田西高校の今井亜美さんが長野市の図書館にハブラシ集めのポスターを貼った事に始まります。
それが長野市民新聞の記者の目に触れ、長野市民新聞にこの事を掲載してくれました。
その新聞を見てくれた今回の北野さんに繋がっていったのです。
一人一人の努力も大切ですが一人ではどうしても限界があります。
他の人に伝える事によって力のある人に巡り合い、大きな大きな力になるのです。
これが“熱し易く冷め易い”という力に大きなエネルギーをくれ“消しても消しきれないマグマ”になる事を肝に命じて欲しいと思います。
2018年3月8日 医学博士・歯科医師 林 春二
祐介先生こんばんは。
昨日、今日と物凄い風でした。
春一番と言ってもこういう一番は有り難くありません。
急がず、慌てず穏やかな方が良いと思います。
2005年に第一回ハローアルソン・フィリピン医療ボランティアが発足して、アッという間の13年でした。
それから干支も一回りして2巡目に入りました。
第一回のハローアルソンに参加してくれたメンバーは23名。
今は無くなってしまいましたが、アメリカ第七艦隊があったスービックという町の半島の先にあるナギャントック村でした。
陸路はなく漁船に乗ってしか行けないたった30戸しかない村でした。
トイレがあるのはたったの5軒で電気があるのは10戸だけでした。
その電気もバッテリーからとるものでした。
陽が昇れば起き、夕暮れと共に眠るという原始的な生活の人達でした。
ハローアルソンチーム以外の支援は全く無く、スラムの人達からはまるで神様のように思われました。
そこで縄引きをやったり、カスタネットでリズム合奏をしたり心と心の交流をはかりました。
その時のスタートがあって今の13回のハローアルソン・フィリピン医療ボランティアがあるのです。
あの時、高校生3人を含めてもたったの23人しかいない人達だけでフィリピン医療ボランティアが出来るか不安に思いましたが、「精一杯」出来る事をしようという思いで臨みました。
それが現在の「全身全霊」に繋がっています。
たった30戸のスラムですが子供達は多く、綱引きの縄を準備したり、祐介先生はカスタネットを10数個用意して子供達と音楽を楽しんでくれました。
どちらもスラムの子供達にとって初めての事ですから楽しかったと思います。
そこで団長の関口先生は患者さんから、歯の痛い時には「こめかみをって痛いの痛いの飛んで行けと神様にお祈りするしかない」という話を聞いてくれました。
そして一番大きな事は、そこで使用した注射針や血液の付着したガーゼをコンクリート積めして、村の人達が怪我をしないように最善の処置をして来た事でしょう。
この発想は現在の日本でも行われている医療廃棄物の最終処理と何ら変わりがありません。
発展途上国に於けるボランティア活動であっても、私達先進国と全く同じ最新の方法をとるハローアルソン・フィリピン医療ボランティアの「精神」の真髄はここにあります。
今世界中が異常気象に悩まされていますが、ハローアルソンの精神でCO2に対応していたら、もっともっと早く地球温暖化に歯止めが効くのではないでしょうか・・・・。
こういう事を通して、ハローアルソン・フィリピン医療ボランティアは一生懸命やっていますが、世界中の人達が「一致団結」して「全身全霊」で全ての生命が健康で長生きするためという視点からすると、「天狗になるな!私達の活動はまだまだだぞ」という「天の声」には聞こえないでしょうか?
2018年3月2日 医学博士・歯科医師 林 春二
祐介先生こんばんは。
冬季オリンピックで日本中が湧いています。
勝負ですから勝ち負けが伴い、結果として嬉しい人、悲しい人が出てしまいます。
私達ハローアルソン・フィリピン医療ボランティアとこの点が一番大きな違いになります。
ボランティアに勝ち負けはありません。
やる方もやってもらう方も共に喜びと感謝があるだけです。
勝ち負けにこだわると、量であったり回数が多い方がよい事になってしまいます。
勿論、量も回数も多いに越した事はありません。
だからといって多くなければいけないという事はありません。
その活動が相手にとっても自分達にとっても楽しく笑顔が満ちていれば、その活動は“成功”と言えます。
そして参加しているメンバーがまた、この活動に参加したいという人が多ければ多いほど“大成功”と言えるでしょう。
しかし、どんなに沢山の人が感動を覚え、次も協力したいと思ってくれても実践してくれなければ意味がありません。
私がハローアルソン・フィリピン医療ボランティアに参加してくれる皆さんに感謝しているのは、リピーターがとても多い事です。
どんな活動であってもやる前と後では大きな違いが出ます。
そういう結果が非常に短期間、または短時間の内にハッキリ、クッキリ出ます。
ですからその活動に参加した人は大きな感動を受けるのですが、時間の経過と共にその感動は薄れ、やがてあの感動があったかどうかさえ忘れてしまいます。
私はこういう人にお願いする事があります。
自分がこの活動で受けた感動を身の回りの人や会社の同僚、あるいは学校の友人達にこの経験を話す事です。
一人に話したら話した分、二人に話したら話した分、そして話せば話すほど自分の中のエネルギーが蓄積され忘れたくても忘れる事が出来なくなります。
そして話した分、必ず協力者が出て来ます。
すると自分だけでなく、協力してくれる人の分まで喜びや感謝が集まり、素晴らしい人に成長させてくれるのです。
ハローアルソン・フィリピン医療ボランティア2018に参加したメンバーの中に重い障害を持っている兄弟がいました。
生まれてから今日まで人に言えない悩みや苦しみ、悲しみを味わって来たと思います。
今回のハローアルソン・フィリピン医療ボランティア2018に参加したこの人達がハロアルメンバーの優しい思いやりや笑顔に感動してくれました。
やがて自分達が大人になった時にハローアルソンに集結する大人達のように笑顔でカッコいい大人になりたいと口を揃えて言ってくれています。
関口団長を頂点として、現地統括責任者の祐介先生、副団長の井橋先生、戸田先生達の頑張りに心から感謝したいと思います。
よくぞこれだけ沢山のメンバーの心を一致団結させて素晴らしいボランティアをしてくれたと思います。
と同時に悩みや悲しみ、苦しみを乗り越えて参加してくれた全てのメンバーの皆さんに、心から感謝と拍手を贈りたいと思います。
皆さんの体験した今回の活動の総決算ハロアルボランティア2018報告会を3月24日(土)12時30分から長野県北佐久郡御代田町“エコールみよた”で行います。
一人でも多くの皆さんに参加してもらって、高校生達の生の声を聞いて欲しいと思います。
祐介先生、関口先生こんばんは。
ハローアルソン・フィリピン医療ボランティア2018も無事終わり、一息する間も無く12日(火)には急患で3人の治療をさせてもらいました。
痛みのわりにはすんなりと治療も終わりホッとさせられました。
私は「痛い時や具合の悪い時はいつでも電話して下さい」と治療が終わって診療室を出て行くどの患者さんにも伝えています。
こういう時が患者さんにとって一番困る時だからです。
この考えで40年間ずっとやり続けています。
当然、診察券にも夜間受付電話を記載しています。
疲れている日の夜中に電話を受けた時はさすがに大変ですが、大変なのは私ではなくこんな時間にかけざるを得なかった患者さん自身です。
こんな時は必ず妻が一緒に診療室に行って、手伝ってくれますので心強いです。
誰もいない診療室に電気のスイッチを入れると「パッ」と診療室が明るく照らし出され「頑張れよ!きっとうまく行く」という天の声が響くかのように感じられます。
実際にその通りでいつもなら難儀な金属冠や、金属でできている支柱がいとも簡単に取れてビックリするほどです。
きっと医療の神様が手助けしているからだとしか思えません。
その日もそんな事を考えながら、フィリピンのスラムで治療をして来た人達の事を思い出していました。
あの人達は本当に幸せだったのだろうか・・・・。
そして術後の苦痛はないのだろうか・・・・と。
そんな所に横浜から参加してくれた古川百合さんのお母さんの訪問診療をしてくれている同じ参加者の高畠太士先生が「12日に訪問してくれた」と嬉しそうに古川さんから電話がありました。
古川さん自身もフィリピンに行っていた訳ですし、高畠先生も行っていた訳ですからお互いに疲れていても大きな喜びに繋がったのだと思います。
これがボランティアの喜びなのです。
今回のボランティアに出発する時、成田空港で私はこんな事を皆さんにお願いしました。
こうして皆さんが全員集合できた事、ボランティアに行ける事に「感謝」しましょう。
そして「笑顔」で頑張りましょうと。
次に感謝のトライアングルについて話しました。
感謝には現地スラムの人達が私達への感謝。
そして私達は現地の人達からの感謝をもらい元気いっぱいボランティアができ、今回の活動に協力してもらった皆様への感謝が出来ます。
さらに私達に協力してくれた皆様には現地の人達からの感謝と私達からの感謝、つまり「スラムの人達」・「私達」・「私達に協力して頂いている人達」からの感謝がトライアングルのように連鎖して喜びに繋がっている事を栃木支部から参加している渡邊愛人先生が教えてくれました。
だからハローアルソン・フィリピン医療ボランティアは上手く行っているだけでなく、その輪が広がっているのです。
最後に全員で心を一つにして、一致団結して頑張りましょうという事でした。
祐介先生こんばんは。
と、言っても祐介先生も私もマニラからです。
リスナーの皆様こんばんは。
留守を守ってくれているキョウヤさん今夜は宜しくお願い致します。
ピンチヒッターを引き受けてくれるキョウヤさんがいるので心強いです。
毎年私達はこの時期マニラのスラムにボランティアに来ております。
こうして長い間この活動を続けられるのは、今夜も熱心に聞いてくださっているリスナーの皆様のご支援のお陰と感謝しております。
と同時に皆様の温かいお心に報いる為にはこの活動を更に充実した活動に育て、フィリピンのスラムの恵まれない人達がハローアルソン・フィリピン医療ボランティアの支援がなくても幸せに生活出来る事が一番いい事ですが、まだまだ時間はかかりそうです。
リスナーの皆様にはこれからも今まで以上に温かいご支援を宜しくお願い致します。
お友達にもこのボランティアの話をして協力してもらってください。
今年の活動は115名で来る予定でしたが、静岡支部長で歯科衛生士の山口清美さんのお父様が出発直前にお風呂で倒れてしまい永眠されてしまいました。
その為、山口さんの参加は急遽取りやめになってしまいました。
10年近く協力してくれた人がいないのは淋しいですが、他の皆さんは団長の関口先生、現地統括責任者の祐介先生の下で全員元気に活動しています。
ご安心下さい。
ハローアルソン・フィリピン医療ボランティアには大きな4つの柱があります。
第一にフィリピンスラムの人達に無料の歯科治療をする。
第二にこの活動で使うハブラシ・タオル・石鹸などを日本の皆様に呼びかけて集める。
第三にこの活動を通して日本人の優しさや思いやりを思い起こしてもらう。
そして第四にこの活動に高校生にも参加してもらい、この活動をやっている大人達の姿を見て、私達に負けない優しい思いやりのある国際人に育ってもらうというものです。
今回、私達がスラムに来て一番力になっているのは、日本の皆様が提供して下さったハブラシ・タオル・石鹸です。
スラムの人達はその日食べる物が無いだけでなく、生活用品など全く無い人達です。
中には今日どころか昨日も一食も食べていない人達もいます。
その人達にとって歯ブラシ・タオル・石鹸はまるで宝物のようです。
それでも我れ先にと先を急ぐ人はなく「あなたがお先に」と譲り合う心の持ち主です。
ボランティアをしていながら、心が洗われる思いです。
皆様から頂いた募金の一部はこの人達に渡しているお米(一人 2kg)に当てられています。
今の私達にはたった2kgしか支援できませんが、皆様からのご支援があればもっともっと沢山支援できます。
今回の活動については帰国後の16日、祐介先生が詳しく説明してくれることになっています。
先の4つの柱の説明の中では話しませんでしたが、皆様からの募金についても本当に宜しくお願い致します。
2018年2月9日 医学博士・歯科医師 林 春二
祐介先生こんばんは。
先週以来日本中が強い寒波に覆われて、とても寒くて大変です。
身体に自信の持てない高齢者や不具合を抱える皆様、無理をしないでくれぐれも御慈愛下さい。
また大雪にみまわれている地域の皆様、大変だと思いますがお身体に気をつけて活躍される事をお祈り申し上げます。
ハローアルソン・フィリピン医療ボランティア2018も出発まで1週間を切りました。
メンバーの皆様体調に気をつけて元気に成田空港での結団式に出席して下さい。
今回の活動は冬季オリンピックの時期と重なり、より感動的な活動になると思います。
そのせいか今年参加してくれる高校生はいつもより、積極的な活動をしてくれているように思います。
19日の放送でも紹介しましたが、長野高校の田辺希さんは出身中学校の後輩達に呼びかけてハブラシ1669本、タオル978枚、石鹸607個、鉛筆2932本、洋服411枚、ノート375冊を集め、先週末の事前研修には母親と弟を連れて来てくれ、フィリピンに発送する荷造りを手伝ってくれました。
その弟さんが来年高校に入ったら、自分もボランティアに参加させてほしいという申し出がありました。
私達は活動に参加してくれるだけでとても嬉しいのですが、田辺さんのように自ら進んで「種まき」をしてくれ、更に大きな実を稔らせてくれている事を心から嬉しく思います。
今回は群馬県、高崎女子高校から参加してくれる3人が周囲の人達に呼びかけて、ハブラシ110本、タオル35枚、石鹸40個を集めてくれました。
長野県、上田西高校の今井亜美さんは長野市の図書館にハローアルソン・フィリピン医療ボランティア2018のポスターを置いてもらい、このポスターが長野市民タイムスの記者の目に止まって、記事にしてもらうと共に沢山の長野市民の皆様から支援が寄せられています。
また上田染谷丘高校では学校を上げて毎年沢山の物資を集めてくれるようになりました。
今回も日本中の皆様が協力して下さった心温まる数々の支援物資を、その日食べる物もなく住む家もない人達に届けさせてもらいます。
皆様から託された支援物資をお届け出来るのは、普段からこのスラムに住んでいる人達の支援をしているマニラロータリークラブの皆様、スラムの人達の中でもとりわけ生活の大変な人達を選び出してくれている地域のリーダー達、そしてこの活動が安全に行えるように協力してくれる沢山の皆様がいて初めて出来る活動です。
多くの人達の支えがなければ何も出来ないのですから、どの人にも感謝の気持ちを現わせる人になって欲しいと思います。
それにはメンバー全員が自分の生活している場で頭を下げてハブラシ・タオル・石鹸をお願いする事です。
その意味で今回は積極的に活動してくれた高校生メンバーを紹介させてもらいました。
2018年2月2日 医学博士・歯科医師 林 春二